令和8年佐久市議会第1回(3月) 定例会招集あいさつ
更新日:2026年2月17日
招集のご挨拶を申し上げます。
本日、ここに令和8年 佐久市議会 第1回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。
議案の総括説明を申し上げます前に、本市が取り組んでおります施策等について、7点申し上げます。
はじめに、「令和元年東日本台風災害による復旧状況について」でございます。
令和元年台風19号に伴う豪雨により、佐久市では、甚大な災害が発生し、特に入澤地区の一級河川 谷川(やがわ)及び常和地区の一級河川 田子川(たごがわ)周辺では、護岸の損壊、橋梁の流出など深刻な被害を受けしました。
この災害復旧にあたっては、市では県と協力し、「ビルドバックベター」の理念に基づく改良復旧を進めてまいりました。
約7年間という長期に渡る復旧事業でございましたが、一部の舗装工事等を残して、本年3月末に、県が整備をしております河川護岸の整備が、全て完了する見込みとなりました。
これまでに、区長を始め、地元協議会の皆様、事業にご協力いただきました皆様に感謝申し上げますとともに、今後も、災害に強い佐久市に向け取組を推進してまいります。
2点目といたしまして、物価高(だか)対応に係る経済対策について申し上げます。
昨年12月の国の総合経済対策に係る補正予算成立に伴う、本市への経済対策に係る国の臨時交付金においては、昨年12月議会の最終日に、住民税非課税世帯へのエアコン設置やひとり親家庭への給付金などの事業につきまして、予算議決をいただいたところでございます。
この度、本市における独自の物価高(だか)対応といたしまして、市民の皆様の生活を支援するといった観点から「使い切り型プリペイドカードの配布」、加えて、医療、福祉、教育など各分野への支援を中心に実施をしてまいりたいと考えております。
なお、本事業につきましても、早期に実施をしてまいりたいと考えておりますことから、本議会初日での議決をお願い申し上げます。
3点目といたしまして、「佐久大学の経営改善に向けた取組状況」について申し上げます。
佐久大学は、佐久地域の秀でた特徴である地域医療等を支える人材を育成し、安定的に地域に輩出いただいている欠くことのできない高等教育機関であります。
市では、佐久大学の経営改善(再建)による存続を最優先に考えると同時に、市民の皆様の負担を最小限にとどめる方策として、学校法人信学会との合併協議を提案し、昨年11月27日、市が仲介者となり学校法人佐久学園(佐久大学)と学校法人信学会との法人合併に向けた「基本合意」が締結されました。
以降、両者による合併協議が信義に即し、迅速かつ誠実に執り行われ、おかげさまを持ちまして、ご案内のとおり、この度、1月23日に、本年6月1日を合併期日とする合併契約が締結されたところでございます。
両者の合併に向けた諸手続きがスムーズに進み、国の修学支援制度対象校への最短での復帰となる令和9年度を目指し、長野県や監督庁であります文部科学省と連携を密にし、最善を尽くしてまいります。
4点目といたしまして、「こども・子育て支援拠点施設」について申し上げます。
本施設は、野沢の県民運動広場跡地において、「子育てに関する相談支援体制の構築」と「遊び環境の整備」を柱に整備を進めてまいりました。
施設内には、母子保健と児童福祉が一体的に相談対応を行う「こども家庭センター」、親子の遊びや交流を支える「野沢つどいの広場」、そして機能を移転いたしました「野沢児童館」が併設されており、妊娠期から子育て期まで、切れ目のない支援体制を構築してまいります。
特に施設2階の「つどいの広場」は、年齢や遊びの種類に応じたゾーニング(4つの「島」で表現)により、安心して遊べる空間を創出しているほか、ネット遊具、ジャングルジム、サイバーホイール(筒状の大型エア遊具)などの整備により、子ども達にも大変喜んでもらえるのではないかと考えております。
現在、4月の開所に向け準備を進めており、関連する予算及び議案を本定例会に提出しておりますので、よろしくお願いいたします。
5点目といたしまして、「『えらチャレ』推進事業の実施に向けて」の取り組みについて申し上げます。
近年、不登校児童生徒が増加し、その要因も多様化・複雑化する中にあって、その子ども達が利用する学校以外の学びの場や居場所である「チャレンジ教室」の在り方について、昨年末から今年のはじめにかけて不登校児童生徒等を対象にアンケート調査を実施いたしました。
調査の結果から、約70%の児童生徒が、自宅にいながらも、算数、国語などの教科の学習をはじめ、一人ひとりの興味・関心に基づき、様々な内容を学ぼうとしている姿や、努力を重ねている姿が見えてまいりました。
本事業は、このような 子ども達の学びに向き合う意欲を支え、思いに寄り添うためのものであり、一人ひとりの性格や学び方、学びの場、興味・関心に対し、多様な受け皿を確保し、重層的に支援する「選べるチャレンジ教室」すなわち「えらチャレ」推進事業に力強く取り組んでまいりたいと考えております。
令和8年度においては、現状の1室体制から2室体制へと増やし、それぞれの教室に特徴を持たせることでスタートしていきたいと考えております。
6点目といたしまして、昨年話題になりました「佐久市の2つの遺跡」について申し上げます。
はじめに「佐久市寺畑(てらばたけ)遺跡の神津島産黒曜石 分析結果報告会について」でございます。
本年1月18日に、佐久市猿久保の寺畑遺跡から発見された約1万3000年前の神津島産の黒曜石について、神津島村の皆様に直接お伝えするための報告会が開催され、佐久市議会からは清水議長にもご同行いただき、私と神津教育長で出席いたしました。
報告会当日は、多くの村民の皆様にもご参集いただき、明治大学黒耀石研究センター特任教授の堤 隆(つつみ たかし)氏より、今回の発見の学術的な意義についてご報告をいただきました。
また、2月14日には、明治大学黒耀石研究センター主催によるフォーラムにおいて、今回の神津島訪問の成果を報告させていただきました。
この「1万3000年前の黒曜石」がつないだ歴史的絆を、今後の両自治体の友好親善、さらには子供たちの歴史教育や観光交流の活性化に繋げていくとともに、本市の豊かな歴史的価値を次世代へと引き継いで参りたいと考えております。
次に、昨年7年9月18日付で国の史跡として指定されました「香坂山遺跡」についてでございますが、令和7年12月16日付の官報告示をもちまして、佐久市が香坂山遺跡の「管理団体」として正式に指定されました。
今後につきましては、保存活用計画を策定し、遺跡の厳格な保存を大前提としつつ、学術・教育への貢献はもとより、地域振興や観光など、多岐にわたる分野でその価値を広く還元できるよう、取り組んでまいります。
7点目といたしまして、「2025年 本市における人口の社会増の状況」について申し上げます。
先日、県から公表されました「年間人口増減数」によりますと、県内の人口増減では、自然減による人口減少が続く中にありましても、本市は県内第1位となる439人の社会増となり、2年連続で県内最多となっております。
この要因としては、充実が進む本市の特色ある教育環境や子育て支援環境をはじめとする「暮らしやすさ」が、首都圏を中心とした子育て世帯の皆様に高く評価されていることが挙げられます。今後も、選ばれ続けるまちを継続していけるよう、快適で魅力あるまちづくりを進め、市民の皆様の「暮らしの満足度」の向上を図ってまいりたいと考えております。
