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佐久市新品目導入試験ほ場での栽培状況について

更新日:2023年2月3日

佐久市営農支援センターでは、新品目の農作物や新技術について、佐久市の気候や風土に合い、かつ経済性を発揮できるか試験し、適合する品目等において農業者へ普及を図るため、佐久市跡部の試験ほ場において事業を進めています。こちらでは、一部ですが、栽培状況を掲載しております。

ハウスを1年間活用できる作型の実証・提案

試験目的

 市内では主にミニトマト等の栽培で春から秋にかけてハウスが使われていますが、その前後に他の品目を栽培し、年間を通してハウスを活用できる作型の提案を行い、栽培品目の選択肢を広げ、規模の拡大を図ることを目的とします。
 (外張と内張のある二重被覆のハウスで試験を行います。)
 

春レタス

 昨年の試験で2月中旬に定植したところ収穫始期は4月中旬であったことから、今年度の試験では、さらに早い3月下旬から4月上旬の市内直売所での出荷が少ない時期に収穫できる作型の検討を行います。
 トンネル有りの試験区とトンネル無しの試験区を設け、生育状況を比較します。(定植後1ヶ月は両試験区ともに低温期の活着、初期成育を促進するため、不織布をかけました。)

品 種

玉レタス(スターレイ)
サニーレタス(ニュースター)

栽植密度

畝幅90cm、株間35cm(ポリマルチ、三条植え)

栽培状況

玉レタス

2月4日 定植

2月18日(定植から2週間後)

3月4日(定植から1ヶ月後)
 両試験区とも生育に差異がほとんど見られず、ハウス内温度が高くなってきていることからトンネルを撤去しました。

3月18日(定植から1ヶ月半後)
(トンネルを撤去し生育状況に差異が見られないことから写真は1枚のみとします。)

3月29日(定植から約2ヶ月後)

結球し始めました。

4月14日(定植から約2ヶ月半後)


収穫期を迎え、収穫を始めました。

サニーレタス

2月4日 定植

2月18日(定植から2週間後)

3月4日(定植から1ヶ月後)
両試験区とも生育にほとんど差異が見られず、ハウス内の温度が高くなってきたことからトンネルを撤去しました。

3月18日(定植から1ヶ月半後)
(トンネルを撤去し、生育に差異が見られないことから写真は1枚のみとします。)


収穫間近のサニーレタス

パプリカ

品種

スペシャル、フェアウェイ、ナガノ、ヘルシンキ

栽植密度

株間50cm

定植日

4月26日

栽培状況

4月27日

6月11日(定植から約1ヵ月半後)

7月19日(定植から約2ヵ月半後)

8月9日(定植から約3ヵ月半後)

水田転作ほ場で1年間農地を活用する作型の実証・提案

試験目的

 主として直売所に出荷している農業者をターゲットに、水田転作ほ場でもできる品目を用いた新しい作型の提案を行い、栽培規模の拡大を図ります。また、転作を検討する農業者に対する判断材料の一つとしてデータを取得し、紹介します。

タマネギ

 水田転作ほ場でも栽培できる品目を用いた年間を通じた新しい作型の提案を行うため、ジャガイモ収穫後にタマネギの栽培を行います。
 試験区域の土壌診断を行ったところ施肥量が多い結果となったことから、基肥には堆肥(100キログラム/a)と硫安(5キログラム/a)のみ施用し以下の試験区を設け収量調査を行います。
 試験区1 基肥のみ、試験区2 基肥+追肥(硫安5キログラム/a)、試験区3 基肥・追肥ともに無し

品 種

 ネオアース、七宝甘70

栽植密度

畝幅90cm、株間・条間15cm

播種日

9月10日

定植日

10月23日

栽培状況

10月23日 定植

3月29日(定植から約5ヶ月後)

6月3日(定植から約7ヵ月後)
タマネギは約8割が倒伏するころに収穫となります。
無施肥の試験区3より、基肥のみの試験区1と基肥+追肥の試験区2の方が倒伏しています。

試験結果

1玉当たりの平均の重さは、試験区2基肥+追肥>試験区1基肥のみ>試験区3基肥・追肥共になし となり、施肥をすることによって収量が増えました。

タマネギ(令和4年定植)

化学肥料区、有機質肥料区、化学肥料50%・有機質肥料50%区の3区に分けて、肥料による収量性の試験を行います。
(化学肥料区)さくあさま、硫安
(有機質肥料区)BB有機物語、発酵鶏糞
(化学肥料・有機質肥料区)望ちゃん、発酵鶏糞

品種

ネオアース

定植日

10月19日

栽培状況

11月17日(定植から1ヵ月後)

ミニトマトの優良品種選定試験

試験目的

 佐久市内の有力品種であるサンチェリーピュアより耐病性に優れ、かつ食味や樹勢、出荷規格などにおいて良いものを探すために、対照品種のサンチェリーピュアを含む6品種で試験を実施します。

試験品種

17N.4067、MKS-T837、ジェムニー、AS-374、AS-376
17N.4067は前年度の試験で再検討となった品種で、継続して試験を実施します。

定植日

5月15日

栽植密度

株間40cm

栽培状況

6月11日(定植から約1ヵ月後)

7月19日(定植から約2ヵ月後)

8月9日(定植から約3ヵ月後)

ズッキーニの優良品種選定試験

試験目的

 佐久市内の有力品目であるズッキーニにおいて、商品性や耐病性などにおいて良いものを探すために緑色の品種はグリーンボート2号を対照品種として、夏収穫用、秋収穫用それぞれにおいて品種選定試験を実施します。

試験品種

TSX-750Z、ダークヤングマン、試交S8、NPQ-025

栽植密度

株間100cm

夏収穫用

播種日

5月6日

定植日

5月30日

栽培状況

6月11日(定植から約2週間後)

7月19日(定植から約2ヵ月後)

秋収穫用

播種日

7月11日

定植日

8月1日

栽培状況

8月9日

夏秋イチゴの栽培試験

試験目的

製菓向けに需要があり、冬イチゴに比べて高単価である夏秋イチゴの栽培適性を、試験ほ場(標高約680m)と協和ほ場(標高約850m)の2ヵ所で検討します。

品種

サマーリリカル、サマープリンセス、信大BS8-9

栽植密度

株間25cm

定植日

(試験ほ場)4月26日、(協和ほ場)4月25日

栽培状況

(協和ほ場)4月25日

(試験ほ場)6月11日(定植から約1ヵ月半後)

(試験ほ場)7月5日(定植から約2ヵ月半後)

試験結果

どちらのほ場でも、収量はサマーリリカル>サマープリンセス>信大BS8-9となりました。
サマーリリカルはどちらのほ場でも収量は変わらりませんでしたが、サマープリンセスや信大BS8-9は、標高が高い協和ほ場の方が収量が多くなりました。

冬至カボチャの品種選定試験

試験目的

冬至カボチャは10月に収穫後、12月の冬至の時期に出荷するまでに2ヵ月程度貯蔵を要することから、主に貯蔵性と収量性の良い品種を比較検討します。

品種

栗五郎、プリメラ115、ジェジェJ、プリメラクイーン、AJ-137、栗天下

播種日

7月14日

定植日

8月5日

栽植密度

株間50cm

栽培状況

8月23日(定植から半月後)

9月26日(定植から1ヵ月半後)

試験結果

・ふかしたカボチャで食味試験を行った結果、ジェジェJが最も評価が高く、次に栗天下となりました。
・栗五郎とジェジェJで、キュアリング後の腐敗果が2個でました。

大豆(あやみどり)の試験栽培

試験目的

大豆のあやみどりは佐久市内で加工販売用の需要はありますが、種子の供給量が少なく生産拡大が図りにくいことから、試験ほ場において種子の生産を行います。

品種

あやみどり

播種日

6月20日

栽植密度

株間15cm

栽培状況

7月19日(播種から約1ヵ月後)

8月9日(播種から約2ヵ月後)

試験結果

11月10日に収穫を行い、収穫量は24kgとなりました。これらを来年度用の種として活用していきます。

小玉スイカの栽培試験

試験目的

野菜栽培に取り組む農業者に新しい品目の選択肢を広げ、栽培規模の拡大を図ることを目的とします。

品種

ピノガール、愛娘さくら、紅こだま

播種日

3月18日、4月25日

定植日

6月14日

栽植密度

株間100cm

栽培状況

7月7日(定植から約1ヵ月後)

8月9日(定植から約2ヵ月後)

試験結果

・それぞれの糖度は約11度となり、品種による違いは見られませんでした。
・収穫個数はピノガールが一番多くなりました。

ニホンムラサキの栽培試験について

試験目的

ニホンムラサキは昔から染色作物として使用されてきた経緯がありますが、栽培者は少なく栽培方法も確立されていません。
近年寺社等で需要があるため、佐久市産のブランド化を図ることを目的とします。

品種

タケダ、イズモ、タンバ

定植日

6月11日

栽植密度

株間30cm

栽培状況

片畝にはマルチを敷き、生育状況を比較します。
6月16日

7月19日(定植から約1ヵ月後)

8月9日(定植から約2ヵ月後)

12月

試験経過

12月に茎が太い株をマルチあり区、マルチなし区で試し堀りしました。

お問い合わせ

経済部 農政課
電話:0267-62-3203
ファックス:0267-62-2269

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