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「佐久市気候非常事態宣言」「佐久市プレミアム付商品券」「PCR検査センター」その他(10月13日)

更新日:2021年2月25日

  • アナウンサー

 いよいよ秋らしくなってきましたね。

  • 市長

 田んぼの稲刈りも半分以上終わったところでしょうか。秋で思い出されることは、1年前の10月12日、台風第19号の襲来により佐久地域が大変大きな被害を被ったことです。ちょうど昨日で1年が経ち、市役所では来庁していた市民の皆さんと職員で、失われた2人の尊い命に対して黙祷を捧げました。徐々に復旧工事も進んできていますが、まだ生活を取り戻すことができていない地域の方々がいらっしゃいますので、国や県と連携を取って最大限努力していく考えです。そういった中で、昨日「佐久市気候非常事態」を神津議長と共に宣言しました。災害が多く発生した背景には異常気象があり、異常気象の原因は温室効果ガスや環境破壊が関係しています。

  • アナウンサー

 小さい頃と比べると明らかに気温は上昇しているように感じます。

  • 市長

 私が小学生の頃に、NHK放送で「600こちら情報部」という番組がありました。この放送では、金曜日に子どもからの質問に答えるコーナーがあり、その中で気候変動に話題が及んだことがあります。そこでは「今から20~30年後には、真夏に30分ほど外を歩いただけで生命の危険にさらされるようになる」と言っていましたが、私は当時、そんなことが起きるはずがないと思っていました。しかし現在、佐久市はともかく東京で炎天下に30分歩き続けることは皆さん少し避けますよね。生命の危機に至るかはともかく、少なくともスーツが汗でびしょびしょになってしまいますし、番組でいわれていた時代が本当に来たのだと感じています。
 このように今の気候が非常事態だということを認識し、2050年までにはCO2実質ゼロを目指していこうと、神津議長と議会の皆さんと相談して「佐久市気候非常事態」を宣言しました。佐久市の電力自給率は、平成30年で21%となっており、令和9年に23%まで持っていこうとしているところですが、前倒しで達成ができると思います。皆さんが使う電力をどのくらい佐久市で作っているかという値が電力自給率ですが、今の21%という数字は多いと思いますか、少ないと思いますか。

  • アナウンサー

 佐久市は年間を通して日照が多いので、多いと思います。

  • 市長

 市内では平根に水力発電がありますが、他に原子力発電や火力発電はなく、ほとんどがソーラー発電になります。ソーラー発電も市民の皆さんの力によるところが大きいです。今後は、蓄電池の普及に努めていきたいと思っており、それによって地球温暖化の抑制ができればいいという思いを込めて、昨日、宣言をいたしました。

  • アナウンサー

 佐久市からこういう動きがあるということは、他の地域にも良い影響が及びそうです。

  • 市長

 佐久市が初めてではなく、県内19市の中では松本市に次いで2番目になります。環境問題を考えた場合に、電力消費をする電化製品などは以前よりずっと省エネ化が進んでいますが、自分の暮らしの便利さや快適度を少し落とすことが求められることもあると思っています。例えば、レジ袋が有料化されましたが、レジで「袋はいりますか」と聞かれた時に、「レジ袋をお願いします」と今までに何回言いましたか。

  • アナウンサー

 エコバックも持っているし、以前と比べると全然言わなくなりました。基本的には使わないようにする意識を持ちました。

  • 市長

 それは、少し不便になっているということです。以前は全てレジ袋に入れて、手ぶらでどこにでも買い物に行けました。少し生活の便利さを落とすことで環境問題の解決に向かうのではと思います。他にも、スタッドレスタイヤとスパイクタイヤでは、スパイクタイヤの方がずっと滑り止めとしての効果は高いですが、環境にはよくありません。現在スタッドレスタイヤがスタンダードになっていることは、人々の生活の慣れでもあると思いますので、自分の暮らしの便利さや快適度を少し落とすことを試みてもいいと思います。

  • アナウンサー

 このまま地球の気温が上昇し続ければ大変なことになりますので、未来に向けて自覚を持ち、少し不便でも何かで補うということができればいいですね。

  • 市長

 ぜひ心がけていきたいことです。佐久市は本当に災害が少ない街だと言ってきましたが、これからは災害に強い街だということを言っていきたいと思っています。よく自助、共助、公助と言いますが、まずは公助だと考えています。公において堤防をしっかり作ることや、遊水池を作っていくことも重要です。また、最終的には自分の命を自分で守る、ということも呼びかけていきたいと思っています。

  • アナウンサー

 台風第19号から1年という節目の時ですので、ぜひ皆さんにも災害や異常気象など念頭に置いていただきたいと思います。
 続いて、新型コロナウイルス感染症の影響受けている中でも「元気になろう」という支援の取り組みについてです。

  • 市長

 新型コロナウイルス感染症に関する様々な施策等打ち出していますが、今回は佐久市プレミアム付商品券の話題です。今回の佐久市プレミアム付商品券は、1シート1万円で1万3千円の商品券が購入できます。購入の限度は一人10シートになりますが、今回応募が多かったため、少し割落としをしていかなければならない事態となりました。そのため10シートを予約された場合に、「7シートに減らしてください」というお願いの通知を出しています。9シート、8シートを求めた方も同様に割落としという形で、皆さんにまんべんなくいくようお願いしているところです。通知が届きましたら、ご都合に合わせて購入をお願いします。

  • アナウンサー

 なるべく多くの皆さんが利用できるように、ご理解いただきたいと思います。その他の施策はいかがでしょうか。

  • 市長

 商売、企業経営をされている方などを対象とした、感染症対策新製品と試作開発補助金があります。例えばものづくりをしている皆さんで感染症対策の新製品がある場合に、それに対して上限100万円で3分の2の補助を出していくというものです。また、IT導入支援事業というものもあり、これは4分の3、上限30万円の補助をしていくものです。いわゆる補助率の上限が4分の3というのは、例えば40万の事業であれば4分の3はちょうど上限の30万円になりますよね。80万円とした場合には4分の3は60万円ですが、上限がありますので60万円の補助が出るわけではなく、結果的には30万円の補助になります。いずれか高い方の補助を受け取っていただくことで、ものづくりに対する支援をしっかり行っていこうとするものです。

  • アナウンサー

 マスクをはじめとして、感染症対策の新商品を求めている会社は多くあります。

  • 市長

 今回の補助金は9月予算で通りましたが、4月まで遡って4月以降の事業に対しても補助が出ますので、例えば市内の造り酒屋さんが作ったアルコール消毒液についても、補助の対象になります。

  • アナウンサー

 このラジオをお聞きの皆さんも、ぜひ申請の準備等していただきたいと思います。他にはいかがでしょうか。

  • 市長

 新型コロナウイルス感染症のPCR検査センターについて、同センターでは開業医の先生などが患者さんに対して検査した方が良いと判断した方を紹介して検査していくもので、これまで佐久市内に1か所、佐久医師会の先生方が検査を担ってくださっていました。エリアは佐久市、小諸市、北佐久郡、南佐久郡、佐久広域全体で、月・水・金と3日間行ってくださっていましたが、これを佐久は佐久市・南佐久郡を、小諸・北佐久郡は小諸市・北佐久郡で行うことになりました。佐久市・南佐久郡は月・水・金、小諸・北佐久郡は火・木で行うことになり、小諸・北佐久郡の医師会の先生も力を出してくださると言っていただきました。これは本当に地域の医療の安定性につながることです。佐久医師会の先生には5月から検査を行っていただき本当にありがたいことですが、加えてこの秋からは小諸・北佐久郡の医師会の先生方もPCR検査にご協力いただけることになり、大変ありがたいこととして感謝を申し上げたいと思います。

  • アナウンサー

 最後に、一言お願いします。

  • 市長

 今年は大きな災害もなく、実りの秋を迎えることができ、ありがたいことです。今後災害が起こる可能性もありますので、その時は身の安全を確保していただきたいと思います。季節の変わり目ですので、体には十分お気を付けください。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

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