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「新型コロナウイルス感染症」「佐久市議会第4回定例会(予算案)」「過疎債」その他(11月29日)

更新日:2021年2月17日

  • アナウンサー

 年の瀬が近づいてきますと、今年一年の総括ということになりますが、令和2年はコロナに始まり、コロナに終わりそうです。改めてコロナに対しての注意喚起について、市長はどのようにお考えでしょうか。

  • 市長

 今年の2月ごろ、豪華客船から新型コロナウイルスが上陸し、全国一斉休校、非常事態宣言などがありました。そのような中、第3波が到来し、長野県また佐久地域にも忍び寄ってきていると感じます。昨今の報告によりますと、やはり基本的な蔓延防止にはマスクが大変有効であること、そして手指消毒、しっかりと食事や睡眠をとって免疫力を高めることが大事だと思っています。規則正しい生活をして、蔓延防止の観点から手指消毒やマスクの着用を改めてお願いします。

  • アナウンサー

 長野県のホームページなどでも「信州版・新たな日常のすすめ 冬バージョン」と題して、コロナの感染拡大防止についてポイント別に掲載されています。忘年会シーズンで会食の機会も多くなってきていますが、なるべく少人数、短い時間で、席の配置にも距離を置くことが大切です。

  • 市長

 配置は、ななめ、はす向かいにすることが大事なようです。小池都知事は、小一時間、小声、小皿、小分けということも言っています。

  • アナウンサー

 最近は、5つの「小」などという新しいフレーズもありました。

  • 市長

 神奈川県では、マスクを取って飲んで、またマスクをすることも推奨しているようです。
 しかし、結果的に会食は中止になっていくケースが多いく、家庭で食事をとることが多くなっています。第3波が到来していることから、3週間であれば3週間しっかりと会食等自粛することが大事だと思います。こういったことは一斉にやらないと効果がないので、国としてGo toキャンペーンを再開するためにも、必要なことだと思います。

  • アナウンサー

 様々な感染拡大の抑止対策がある中で、市長が常に意識して注意していることはありますか。

  • 市長

 第3波といわれる今が、一番こまめにアルコール消毒をしていると思います。
 以前は東京で流行しており、長野県では感染者が少ない、佐久市では出ていないという状況でしたが、市内でも徐々に広がりを見せてきていることを冷静に受け止めて対策しなくてはいけないと思います。

  • アナウンサー

 私もこまめな手洗い、マスクの着用を徹底しています。自分が絶対にかかってはいけないという立場的なことや、周りに広げてはいけないという思いもあります。できることを最大限やることが大事だと思います。

  • 市長

 自分がストイックに我慢しているが故に、感染してしまった人を責める気持ちが生まれてしまうことは気を付けないといけません。自分が我慢しているのに、我慢していない人がいたら責めてしまう気持ちも分かりますが、責めても感染症は治りませんので、次に向かって抑制していこうという気持ちが大切です。

  • アナウンサー

 誹謗中傷や差別はいけないという思いを、全市民一丸となって持っていただきたいと思います。年末年始に向けて人と会う機会や外出の機会も増えると思いますが、皆さんで新型コロナウイルス感染症を抑止するために、もうひと踏ん張り頑張りましょう。
 続いて、現在開会中の佐久市議会第4回定例会に出されている予算案について、今回も様々な予算が出ている中、まずスポーツについての話題です。12月20日に行われる第71回全国高校駅伝、長野県からは佐久市の佐久長聖高校駅伝部が23年連続、23回目の出場を果たしました。

  • 市長

 23年連続で王座を占めていることは、素晴らしいことです。今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、会場内は無観客、応援無しで行うと聞いています。私たちも応援に行くことができず、テレビ越しに応援することになりますが、佐久市としても議会初日に議決された300万円の激励金を「出場交付金」という形でお渡しすることになりました。

  • アナウンサー

 今回も高見澤監督のもと昨年は3位の表彰台でしたが、さらなる高み、3度目の優勝を目指した戦いが今月の20日に京都で行われます。

  • 市長

 クロスカントリーコースで練習をしてから最初の都大路になります。今までも陸上競技場のサブトラックを使用してもらっていましたが、クロスカントリーコースはこの11月にオープンし、オープンしてから初めての大会のため、私たちも思い新たに応援したい気持ちでいます。

  • アナウンサー

 今回の議会で新しい予算も議案に出ていますが、防犯の観点から、佐久市内の全ての小中学校、保育園、児童館などに防犯カメラを設置していく方向が市として定まっていると聞いています。

  • 市長

 現在防犯カメラが設置されている場所もありますが、やはり防犯カメラの能力は大変高いです。お子さんの安全という視点から見て、関係者から防犯カメラの設置を求められることが多くあります。一方で映った人のプライバシー保護の観点でいうと、撮影した映像の管理方法も大事です。佐久市ではこれらのガイドラインを作成して運用していますが、ルールの中において当然犯罪捜査に協力する場合もあります。その際には必要書類を提出していただき、警察の皆さんにも他のことや多目的には使用しないことを約束していただきます。定めたガイドラインに沿って、正確な運用を担保したうえで設置していくことで、今回合計2400万円の予算をお願いしています。

  • アナウンサー

 この事業は令和3年1月から7月頃を目途に、佐久市内の小中学校および保育園、児童館に防犯カメラの設置を進めていくということでした。これにより一層の安心安全につながることを期待したいと思います。
 続いて児童生徒に関する話題で、臼田地区の4つの小学校を統合し、令和5年4月1日を目途に新小学校が誕生する予定となっています。この中でも児童の安全な登下校につながる歩道橋の設置が、長野県への要望によって実現性を帯びてきているそうです。

  • 市長

 先ごろ私と教育長、田原臼田地区区長会長と一緒に、長野県の田下建設部長に歩道橋設置に関する要望書を提出しました。4人の県議会議員さんにも立ち合っていいただき、地域の実情をお話ししたところです。最初に要望活動を始めたときは非常にハードルが高く、長野県では今後、歩道橋を作る予定はないということでした。理由は、歩道橋が非常に高価であること、そして歩道橋を作るとその下には平面の横断歩道を作らないため、バリアフリーの面で課題があることからです。しかし私たちは、新小学校は臼田のどの地域に建設しても一定数の子どもたちが141号線を渡ることになるため、歩道橋はどうしても必要だという見解に至っています。これまで県議の方と相談しながら県に要望してきたところですが、今回の建設部長の答弁は、臼田の道路が2車線と4車線の狭間にあり、車線が変わる場所であるため、渋滞が起きやすく車がスムーズに進まないストレスがあるエリアであること、また横断する子どもの人数が多いことを踏まえて、歩道橋が必要である立場から検討していくとのお答えをいただきました。建設部長からは歩道橋について少し注文もあり、雪が降った際には除雪について地域の方からのご協力をいただかなくてはならないということでした。通学路の雪かきと同じですので、地域の皆さんや保護者の皆さん、学校とも話し合いをしながら受け止めていきたいと思います。

  • アナウンサー

 続いて新型コロナウイルス感染症に関する様々な予算、経済対策を佐久市で組んでいる中、新たに結婚式に関する補助金を考えているそうですが、どのようなものでしょうか。

  • 市長

 市内で結婚式を挙げることを計画していた方もいれば、市外で計画をしていた方も多いと思います。新型コロナウイルス感染症の影響で経済が止まっていることから、工夫して経済を動かしていくことも必要であると考え、例えば食材やお酒、引き出物、写真等のウェディングに関わる事物を地元のもので利用していただくという一定のルールを作り、地産地消型の結婚式を支援していこうとするものです。300万円の予算ではありますが、今議会に提出しました。

  • アナウンサー

 今後、結婚式をお考えの皆さんは、ぜひ地産地消の取り組みに関して佐久ブライダル協議会を通して参考にしていただければと思います。
 もう一点、コロナ関連の話題になりますが、緊急経済対策として佐久市では2千万円の制度資金に対する利子補給を行っており、こちらの申込件数が非常に増えてきていると聞いています。

  • 市長

 非常に厳しい経済状況でありますので、2千万円までの制度資金を、5年間実質無利子という形で行っています。現在70億円に迫る勢いで制度資金の利用がありますが、今後100億円を超える融資に耐え得るような準備、基金造成をしておき、経済対策として意味のある資金投入ができる状況を作っていくところです。

  • アナウンサー

 事業費、運転資金に困っている事業者の皆さんに対し、佐久市では2千万円を5年間無利子で融資できる制度を設けていますが、11月24日時点で申込件数が693件あったということです。さらに100億を超える制度資金も規模として取り組んでいきたいということで、佐久市の経済において一つのカンフル剤となることを願いたいです。

  • 市長

 コロナ禍であまり影響を受けていない業種もあると思いますが、一方で本当に困窮を極めている事業者さんもいらっしゃいます。売り上げとして前年比70%、80%ダウン、自分の給料を2~3ヶ月もらっていないという方もいらっしゃるわけです。本当に困っている方に届くような制度資金、各種の支援事業になっていけばいいと思っています。

  • アナウンサー

 最後に、特に望月地域の皆さんに注目していただきたい話題として、過疎債に関する新たな展開がありました。11月11日に市長および関係者の方が中央省庁、総務省などを訪れ、熊田副大臣と面会しました。その際に望月地域の過疎債に関する要望活動も積極的に行われたそうですね。

  • 市長

 過疎債とは、一定の基準を満たした過疎地域に対して行われる財政支援です。簡単にいうと、1千万円の事業を行おうとするときに1千万円全部借金していいですよ、そのうち70%、この場合は700万円を国が肩代わりするので残りの借金300万円は自分で返してください、というものです。この支援は合併特例債よりも有利な制度で、佐久地域で過疎債を使える地域は、南相木村、北相木村、小海町、そして佐久市の望月地区のみです。旧市町村単位ですので、佐久市全部が使えるわけではなく、望月地区だけが使える支援になります。この制度は10年ごとに法律が建てられる時限立法で、10年経つと効力を失ってしまう法律ですが、今年がその最終年度です。そのため令和3年度から向こう10年間について、もう一度この過疎債を作る裏付けとなる法律を現在準備しているところです。通常は閣法といって、内閣が内閣総理大臣の名前で提出するのですが、そうではなく議員立法という形で国会議員の皆さんが提出していく形になるため、地元の井出庸生代議士や長野2区が地元である事務局長の務台代議士にご相談して、要望活動を行ってきました。議員立法であり閣法ではないので、現段階で直接的に総務省が関わりを持つわけではないですが、情報が集まる場所であり、今後の運用は総務省が行いますので、総務省の熊田副大臣にお会いして状況についてご説明とお願いをしてきたところです。

  • アナウンサー

 市政が掲げる均衡ある発展のためにも非常に有利な過疎債について、今後も最新情報をお伝えしていきます。最後に、改めて皆さんにメッセージをお願いします。

  • 市長

 新型コロナウイルスの影響に本当に翻弄された1年であったと思います。国民生活に影響を与えた出来事として、戦後75年間の中で最も大きなものであったと思いますし、このことで経済的な困窮に陥った方も多くいらっしゃると思います。佐久市では、困窮がどこにあるか、困っている方がどこにいるか念頭に置きながら政策づくりをしているところですが、今後もしっかりとこういった行動を続けていきたいと思っています。師走で慌ただしい時期でありますが、体調を整えてしっかりと栄養や睡眠をとっていただき、手指消毒、マスクの着用をしてコロナ禍を乗り越えていくという思いを、佐久市民の皆さん心一つにして進めていただきたいと思います。

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企画部 広報広聴課
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