「新型コロナワクチン接種」「佐久市議会第1回定例会(予算案)」その他(2月26日)
更新日:2021年7月1日
- アナウンサー
新型コロナワクチン接種について、新たな光明として皆さんの期待感が増えています。まずは、佐久市における新型コロナワクチン接種の話題から、お伝えします。
- 市長
ワクチンの供給計画では、佐久市民が接種するワクチンは、全て浅間総合病院に入ってきます。既に浅間総合病院には、ディープフリーザーというマイナス75度まで冷やすことのできる冷凍庫が設置されており、ここに梱包されたワクチンが入ってきますので、小分けにして接種をする場所に移動させていくことになります。接種までの流れについては、市役所から市民の皆さんへ1人につき1枚、お名前と10桁の通し番号が入った接種券が発送されますので、お手元に届きましたら大切に保管しておいてください。接種券が発行された後、さらに市役所より予約開始通知が届きます。今盛んに報道されている高齢者から接種を開始することについて、この高齢者とは2021年度の年に誕生日を迎えて65歳を超える方が対象で、佐久市内には、約3万人いらっしゃいます。一斉に接種すると混乱してしまいますので、予約開始通知の最初の発送は75歳以上にするなど、段階的に分けて行っていこうと考えています。市民の皆さんは、予約開始通知がお手元に届いたところで、接種の準備ができたということをご理解ください。予約開始通知には2つ選択肢があり、1つは集団接種、1つは個別接種をお選びいただけます。集団接種は、市内2か所に7名の医師が待機して、接種を行っていきます。まだ最終決定ではありませんが、体育館などの公共施設ではなく、民間施設を借り上げてそこに来ていただくことになると思います。個別接種については、かかりつけ医などの先生方がワクチンを打ってくださいます。予約開始通知には、接種が受けられる場所が記載されていますので、集団接種A、Bもしくは開業医の先生、佐久総合病院本院や浅間総合病院など、ワクチン接種できる病院の一覧を確認していただき、都合のいい方をお選びください。選んでいただいた後、集団接種であれば市役所、個別接種であればそれぞれの病院、診療所に電話し、予約をしていただきます。集団接種もしくは個別接種は、10桁の通し番号でVシスというシステムで管理しますので、今後ワクチン接種が開始しますと、システムから「現在、日本国民の何%の方が接種した」という情報が即座に分かり、それによってワクチンの効果を推し量ることができるようになります。
- アナウンサー
まず市民の皆さんは、接種券が送られてくるのを待ち、それに従って動いていくことになります。
- 市長
明確な時期を申し上げることはまだ避けるべきだと思いますが、3月8日の週には佐久市に8パックワクチンが入ってきます。動いているものを懐疑的に見るよりは、遅い早いはあれど必ずワクチンは入ってくる、そのときに備えて、私たちは入ってきたものをできるだけ皆さんにスムーズに接種していただくという務めを果たしたいと思っています。
今回、浅間総合病院に入ったワクチンを、各診療所や病院に配送する方法として、民間の運送屋さんに冷凍庫を配備いただき運んでいく形をとったことは、佐久市の特徴です。また、集団接種会場から遠隔地の皆さんを迎えにシャトルバスを出すことも検討していますので、交通手段に心配がある方は、安心して待っていていただきたいと思います。
- アナウンサー
これから段階的に皆さんの家庭に佐久市から接種券が届きます。そこに詳細が記載されていますので、かかりつけのお医者さんへ行くのか、あるいは市が指定する集団接種会場に行くのか、皆さんの判断になります。コロナワクチン接種の準備は着実に進んでいますので、今後も最新の状況をお伝えしていきます。
話題は少し変わりまして、現在開会中の佐久市議会第1回定例会に関してお伝えします。今回の議会は2月16日に開会になり、早速大型の補正予算も議決になってきたわけですが、額にしておよそ6億7000万円余りの大型補正が可決になりました。この中には市民の皆さんに直結した予算も入っていました。
- 市長
まずは、39サポート佐久市商工業支援給付金です。佐久市の警戒レベルが5になり、様々なところで影響が出ました。本当に市民の皆さんにご協力をいただき、「2週間で必ずこの状況を脱していきましょう」という呼び掛けを行ったところ、会食をしない、飲みに行かない、宴会や親睦会を行わないという皆さんの行動抑制のおかげで、結果的に状況を脱することができました。しかしそれと同時に、飲食業の皆さん、バスや代行の皆さんに大きなしわ寄せが行ってしまいました。大きな影響を受けた飲食業、これは居酒屋さん、スナック、バー、マンガ喫茶、カラオケボックス等をはじめ、小売り酒販、町の酒屋さんになりますが、これらの法人あるいは個人事業主に対して、20万円を給付していくということを決定しました。
- アナウンサー
佐久市内ですと、600の事業所へ20万円ですので1億2000万円の補正になり、あるいはワクチン接種に関連した企業支援なども盛られた補正でしたが、これに加えて本議会開会中にも新たなるサポートをお考えだと聞いています。
- 市長
佐久サポート佐久市商工業支援給付金に関しては、神津議長をはじめ議会の皆さんに審議、ご承諾いただき、即日決定という形で議決をいただきました。今後も、真に困窮している方が誰なのかを突き詰めて考え、事業立てをしていきたいと考えています。まとまり次第、議会の皆さんや市民の皆さんにもお伝えしていく考えです。
- アナウンサー
今回新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、様々な自粛があり、これによって経済が大きく止まってしまった印象があります。これに対して、佐久市では国や県とも協議をしながら、佐久市独自の取り組みを進めていくということです。市民の皆さんや事業者の皆さんが一番気になることは、自分たちの生活がどうなるのかということだと思います。本当に生活が苦しいという声もありますので、ぜひこの声を真摯に受け止め、政治運営に反映していただきたいです。
- 市長
かなり経済が停滞していますので、しっかりとした対策等を行っていきたいと思います。本当に困窮している、私たちが気づかない部分に関しては、ぜひご指摘をいただきたいと思います。
- アナウンサー
4月になるといよいよ令和3年度がスタートし、佐久市も新年度の予算を組みます。佐久市の予算が、4月の市長選を踏まえた骨格予算、基本的な予算組みでも非常に大型の525億円。前年度比が64億、率にして13.9%となりますが、この予算は骨格としてはかなり大規模な予算編成となっています。
- 市長
今回の予算規模が大きい理由は、3つあります。まずは、「災害対応」です。令和元年度の台風19号の被害への対応として、本格的に始まる工事が多くあることから、予算が大きくかさんでいます。もう1つは「商工費」で、これは新型コロナウイルスの経済対策を打つことによるものです。最後は「教育費」で、臼田地区の新小学校の建設が佳境を迎えてくることから、大きな金額になっています。新たな新規事業については、選挙後に予算を組み立てていくことが常道ですが、災害対応、コロナ経済対策、小学校建設は必ずやらなくてはいけない事業です。選挙後の6月に行っては、停滞が起きてしまう、市民生活に影響が出ると判断し、予算として提出させていただきました。議会の皆さんにも十分にご理解いただけるように説明をし、可決をお願いしていく考えです。
- アナウンサー
よく市長は未来への投資という言葉を使われますが、現状を踏まえてその先、佐久市の未来において何が必要なのか、ここでどのような予算をつけておくべきなのかを最大限考慮した予算編成ということですね。
- 市長
災害対応が何らかの事情で進まなくなってしまうことは、市民の理解を得られないと思いますし、それは経済対策も小学校建設もそうであろうと思いますので、ぜひご理解をいただきたいと思います。
- アナウンサー
ここ最近のコロナ関連の報道の中で、台風第19号災害が皆さんの記憶から薄れてしまうことが決してないように、佐久市として災害復旧に対しても力を入れて重点課題として取り組んでいくということでありました。
話題は少し変わりまして、中込中央区にあります佐久のクリーンセンターについてお伝えします。私も大変お世話になった施設ですが、長い歴史に幕が閉じられました。
- 市長
中込中央区にクリーンセンターは、36年の長きに渡ってお世話になり、本当に御礼を申し上げる次第です。このクリーンセンターは、佐久市と軽井沢町で建設をしたものであり、1市1町で組合を作ってスタートしました。平根地区に新しいクリーンセンターができ、12月から本格稼働したことに伴い、今ある中央区のクリーンセンターは閉炉という形になりました。焼却には、ダイオキシンはじめ、国の基準がいくつかありますが、それよりもさらに厳しい基準を自らの施設で立て、それを遥かにクリアしていきました。新しい施設ができたこと、平根地区を含めた関係4区の皆さんにあらためて感謝を申し上げ、30余年後にはこういった閉炉が新しいクリーンセンターでもできたらいいという思いで、閉炉式に臨みました。
- アナウンサー
関係各位の皆さん、地元区の皆さん、様々な方々の協力があって佐久クリーンセンターが幕を閉じ、新たなクリーンセンターの幕が開けたわけであります。考え方を変えると、向こう30年近くは、私たちのゴミ焼却の安心・安全につながっていくということですね。
- 市長
30年間の安心を得たということだと思います。難しい政策ではありましたが、地域の皆さんにご理解をいただいたことに、改めて感謝を申し上げます。
- アナウンサー
2月15日の佐久クリーンセンター閉炉式についてお伝えしました。
さて話題は変わりまして、佐久臼田インター工業団地についてお伝えします。佐久にもたくさんの工業団地がありますが、ほぼ埋まっている状況から、佐久市として新たな工業団地「佐久臼田インター工業団地」を造成しています。その工業団地で、新たな動きが出てきたとお聞きしました。
- 市長
佐久臼田インター工業団地は、現在5区画造成しており、今年の夏に完成する予定です。その区画のうち、2区画を1つの会社が購入したことにより、5区画に4社が入ることになります。ここには、地元企業1社、佐久市外から3社が入ってくださいます。これは大きな雇用の受け皿になるだろうと思いますし、臼田地域の発展について可能性が具現化してきたとご理解いただけると思います。
- アナウンサー
臼田といいますと、今非常に動きがある町という印象があります。新しい小学校ができたり、高速交通網が発展したり、さらには工業団地ができるということです。会社が佐久に来ますと、当然、経済が動く、物・人・金が動くきますので、先々を考えても大きなニュースだと思います。
最後に、NHK関連の話題をお伝えします。これも佐久にとって明るく嬉しいニュースです。
- 市長
NHKのど自慢が佐久市で行われることが決定しました。時期は、令和4年2月20日です。のど自慢は非常にファンが多いですし、実際にご応募いただき出演をする方、あるいは観覧をする方の募集が、NHKさんの方から行われると思います。ぜひより多くの皆さんにご応募いただき、楽しいのど自慢にしていきたいと思います。可能であれば、ケーブルテレビでも周辺の取材をしていただき、メイキング映像のようなもう一つののど自慢を放送していただけるといいと思います。
- アナウンサー
それはいいですね。
さて、今回お聞きした様々なお話を聞いただけでも、本当に佐久市の今は動いていると思いました。心配な話題も多いですし、先を考えると不安になることもあると思います。自助、共助、公助という言葉もありますが、不安を解消していく中で行政の力はとても大きいと思います。佐久の今後に向けて、皆さんにメッセージをお願いします。
- 市長
佐久市役所では、市民の皆さんに1つでも多くの安心を作り出していくという思いでいます。新型コロナウイルスの影響によって失意の中にいらっしゃる方もおいでだと思いますので、そういった皆さんに届く支援を行っていきたいと思っています。新年度になりましても、経済対策に関しては積極的に行っていく考えでおりますので、市民の皆さんからの声をお待ちしております。何とか乗り越えて、ワクチン接種をしっかり行い、元通りの暮らしに近づけるように努力していきたいと思いますので、ご協力をお願いします。