開館40周年記念 油井コレクションとその時代［後期］油井一二コレクションから佐久市立近代美術館へ

佐久市立近代美術館の開館40周年を記念した展覧会「油井コレクションとその時代」の前期、「美術市場を駆け抜けたコレクター油井一二」に引き続き、後期は「油井一二コレクションから佐久市立近代美術館へ」を開催します。

昭和40年(1965)に油井一二（ゆいいちじ・1909-1992）が『美術年鑑』の発行人となったこと、また昭和50年(1975)に竣工を迎えた佐久市新庁舎のために美術品を寄贈したこと（これにより美術館建設の機運が高まりました）、この二つの選択は油井自身にも影響を及ぼしました。「『美術年鑑』をはじめてからは、日本画の作家ばかりではなく、洋画、工芸、彫刻、書という美術全部門の先生方とのおつき合いが深まっていった。」ことで油井の美意識に広がりがみられます。また、「みすずかる信濃に贈る美の宝庫―油井一二コレクション展」の開催など、美術館建設を見据え公共性をそなえた事業を行いました。

この頃の油井コレクションには、当時は無名だった作家が若いときに描いた作品、1980年代の美術団体公募展へ出品した大型作品、日本近現代美術において重要な作品、作家の転換点となった作品などが含まれています。後期は、これらの油井コレクションの特徴的な作品をご覧いただきます。併せて、平山郁夫など著名作家の晩年の作品も展示します。

• 上村敦之《秋鶴》（部分）1973年制作
• 土屋禮一《鯉》2012年制作
• 横山 操《雪原》1963年制作
• 寺田政明《早晨の港（焼津）》1980年制作
• 馬越陽子《生命の河に群れる人達》1983年制作
• 城田孝一郎《杭に寄る少年》1978-79年制作
• 藤本能道《草白釉釉描加彩翡翠図六角大筥》1987年制作
• 新井光風《揚帆》1984年制作
• 高木聖鶴《「劫初よりつくりいとなむ殿堂に吾も黄金の釘一つ打つ」与謝野晶子短歌》2006年制作　ほか

秋野不矩・新井光風・池上秀畝・池田満寿夫・井茂圭洞・上村淳之・内田あぐり・榎倉香邨・海老塚耕一・遠藤彰子・大久保婦久子・大津英敏・岡信孝・奥田元宋・奥谷博・尾崎邑鵬・梶田半古・加藤晨明・加藤東一・加山又造・河口楽土・菊池契月・絹谷幸二・郷倉和子・小嶋悠司・後藤純男・小山大月・桜井寛・下田義寛・下村観山・城田孝一郎・杉原元人・高木聖鶴・高橋節郎・高山辰雄・滝沢具幸・建畠覚造・田辺光彰・田渕俊夫・田村一男・土屋禮一・寺田政明・中島千波・長縄士郎・中野北溟・那波多目功一・長谷川昻・日野耕之祐・平川敏夫・平山郁夫・藤本能道・堀文子・堀越保二・馬越陽子・松林桂月・三谷青子・皆川泰蔵・宮崎進・毛利武彦・森秀雄・守屋多々志・横山一夢・横山操・吉岡堅二・米谷清和・分部順治（五十音順）

2023年9月16日（土曜日）から11月5日（日曜日）まで

9月19日（火曜日）、25日（月曜日）
10月2日（月曜日）、10日（火曜日）、16日（月曜日）、23日（月曜日）、30日（月曜日）

午前9時30分から午後5時まで
9月16日（土曜日）は正午開館

佐久市立近代美術館 油井一二記念館

• 一般600円（一般団体500円）
• 学生410円（学生団体310円）
• 18歳未満は無料（高校生も無料）
• 障がい者手帳等の提示により無料（本人及び介助者1人）
• 全国子育て支援パスポートの提示により団体料金（同行家族全員）
• 20名以上の団体は（ ）内の金額適用

• 主催：佐久市・佐久市教育委員会
• 協力：株式会社美術年鑑社
• 後援：佐久ケーブルテレビ・エフエム佐久平・佐久市民新聞・佐久市立近代美術館友の会

日時
9月16日（土曜日）午前11時10分から午前11時50分まで
事前に予約をしてください。参加は無料ですが、観覧券等が必要です。
9月16日（土曜日）の開館時刻は正午です。開館前の開催ですので必ず予約をしてください。詳細はこちらからイベントページをご覧ください。　

期日
9月30日（土曜日）
10月15日（日曜日）
時間
各日14時から40分程度
料金
無料（観覧券等が必要です）