ヘルクレス座
更新日:2015年6月7日
(うすだスタードームで撮影)
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
星座データ
正式名…Hercules 略号…Her 肉眼星数…181個 設定者…プトレマイオス 見やすい時期…6月~9月
星座物語
ギリシア神話では大活躍をするヒーロー、ヘルクレスの星座。ヘルクレスは大神ゼウスとアルクメーネという娘の間に生まれた子供でしたが、ゼウスの后ヘラに憎まれ、赤ん坊の時からいろいろな苦難にあいました。 大人になってからもヘラの呪いを受け、誤って自分の妻と子供を殺してしまいます。この罪を償うため、いとこにあたるアルゴス王エウリステウスのもとで有名な12の冒険をすることになるのです。しし、うみへび、かに、うしかいなど多くの星座がこの冒険に登場します。無事にこの冒険を終えたヘルクレスは新しい妻ディアネイラをめとって冒険の旅を続けますが、ケンタウルス族のネッソスの悪だくみにだまされ、呪いのこもった着物を着て毒が全身に回ってしまいます。あまりの苦しみにさすがのヘルクレスも耐えかね、自ら起こした火の中に身を横たえて焼け死んでしまいます。ゼウスはその武勇をたたえてヘルクレスを星座にしたということです。生きているうちは辛いことばかりだったヘルクレスですが、天に上ってからはヘラの憎しみも解け、その娘ヘーベと結婚して幸福に暮らしたということです。
ヘルクレス座の見つけ方
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
暗い星が多く、案外つなぎにくい星座です。へびつかい座の頭の星ラス・アルハゲから隣のラス・アルゲティを見つけ、そこを頭にして曲がったネクタイのような形につないで体を作り、最後に手足をつなぎます。
ヘルクレス座の星雲・星団
★球状星団M13 ヘルクレスの腰の辺りにある、北天一と言われるほど見事な球状星団。双眼鏡でも丸い光茫がはっきりわかり、大型の望遠鏡で見ると粉のような細かい星がぎっしりと集まって、思わず見とれてしまうほどの美しさです。
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