百日咳に注意しましょう
更新日:2025年6月13日
百日咳とは
百日咳菌の感染により、けいれんを伴う激しい咳を特徴とする気道感染症です。
主な症状
以下の1~3のような経過で、発症から約2~3カ月で回復するとされています。
1. カタル期(約2週間)
かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2. 痙咳期 (約2~3週間)
次第に特徴のある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。
年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。
合併症としては肺炎や脳症などもあり、特に乳児では注意が必要です。
3. 回復期
激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。
感染経路
感染した人の咳やくしゃみのしぶき(飛沫)を吸い込んだり(飛沫感染)、感染者等と接触したり(接触感染)することにより感染します。
治療方法
抗菌薬による治療や、症状に応じた治療が行われます。
予防方法
こまめな手洗いやマスクの着用、咳やくしゃみをする時に、口と鼻をハンカチ等で覆うなどの咳エチケットが有効です。
また、予防接種(五種混合ワクチンなど)も有効です。
お子さんは、生後2か月から予防接種法に基づく五種混合ワクチンの定期接種を受けることができます。定期接種の対象年(月)齢に達したら、速やかに予防接種を検討しましょう。
発生状況
百日咳は、感染症発生動向調査において5類定点把握疾患に分類されています。全国約2,000か所の小児科定点からの報告に基づいて、発生動向が収集・分析されています。
長野県内の最新の発生情報は下記をご覧ください。
担当係:保健予防係
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