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令和元年度 佐久市ふるさと創生人材育成事業 中学生海外研修(モンゴル国)報告

更新日:2019年9月20日

令和元年度 中学生海外研修(モンゴル国)報告 引率団長 平島郁勇

~文化、歴史、生活様式を互いに紹介し、共有しあうことによって私たちの関係がより一層強固になり、佐久市とスフバートル区の友好関係と絆が一層発展することを願う~
スフバートル区ボロルマー区長(表敬訪問あいさつより)

研修概要

  1. 日程 令和元年8月1日(木曜)から8月8日(木曜) 8日間
  2. 研修目的 次代を担う人材育成事業の一環として、友好都市であるモンゴル国ウランバートル市スフバートル区の家庭や遊牧民宅でホームステイや交流を通して、文化や歴史、生活に直接触れ体験することで相互理解を深め、国際的視野を広げることを目的とする。平成22年度から始まり、今回で10回目となる。
  3. 研修場所 モンゴル国ウランバートル市スフバートル区(人口15万人)ほか
  4. 参加者 市内中学生6名(男子2名、女子4名)、引率者2名及び添乗員1名

事前研修

6月6日から7月20日までの毎週2時間8回の研修では、訪問先でのあいさつ、子ども交流会での佐久市紹介の役割分担、歌の練習、またモンゴル国の文化、モンゴル語などについて学習を行なった。
回数を重ねるごとに打ち解けた雰囲気の中、リーダーの進行により順調に進み壮行会では、各自研修にかける思い、グループ研究課題など力強く発表しました。

研修1日目 8月1日(木曜日)

モンゴル国へ出発当日。
佐久平駅にて、楜澤教育長、依田実行委員長、保護者ご家族、また歴代の引率者の皆さんからエストニア共和国研修生と合同出発式を行なっていただきました。
終了後、皆さんに見送られながら6時24分発あさま号にて出発、9時20分福島空港に到着。
福島県は円谷さんの出身地だそうで、空港にはウルトラマンの模型などが展示されていた。出国、搭乗手続きを行ない、ミアットモンゴル航空便に搭乗し12時55分離陸。機内は、モンゴル観光の団体客のほか、夏休みで帰省するのかモンゴル国の皆さんでほぼ満員。途中、昼食の機内食が出され、乗務員に話しかけられ戸惑っている研修生に、私の横に座った方が日本語で通訳してくれる一幕もあり、4時間50分後、モンゴル時間16時45分にチンギスハーン国際空港へ到着(時差1時間)。
空港では、スフバートル区外交担当者のドゥルグーンさんと通訳兼ガイドのテムジンさんの出迎えを受け、マイクロバスにてフラワーホテルに向かう。研修生も私も市内の大渋滞と2車線に3台が並んでいるところもあり、また信号機のない横断歩道では、人が横断していても車は止まらず徐行しながら進む車優先に驚き、テムジンさんから「ウランバートル市は50万人規模の都市として整備したが、現在3倍の150万人が暮らすようになり、また、車を所有する市民も多く、整備が追い付いていない。」との説明。ちなみに車の8割は日本車だそうです。ホテルに到着すると、順次、ホストファミリーが研修生を迎えに訪れ、研修生は不安そうにホストファミリー宅に向かった。
21時過ぎ、20歳の青年がホテルを訪れ、添乗員の方と流暢な日本語で会話していたので、聞くと「5年前にこの交流事業で佐久市に行き、日本のことがもっと知りたくて日本語を専攻している。」とのこと、交流事業の成果の表れだと感じました。

研修2日目 8月2日(金曜日)

順次、研修生がホテルに集合し三菱デリカ3台に分乗。
8時30分、スフバートル区役所到着。ボロルマー区長をはじめ職員の皆様から歓迎を受けた。ボロルマー区長からごあいさつをいただき、スフバートル区広報映像では友好都市の紹介として栁田市長のあいさつ映像が流れ、研修生は少し驚いたようであった。また、佐久市からのお土産を区長に手渡す。
その後、庁舎内見学。窓口が透明板で区切られており、佐久市役所庁内でいうと銀行窓口のようになっていたのが印象的でした。また、区内のごみ保管場所は20数か所あり、モニターで監視し溢れそうになると回収の指示を出すとのことであった。
その後、車中にて着替え、日本とスフバートル区の研修生、引率、通訳、添乗員、スフバートル区の担当者がそれぞれ分乗し、10時30分、奥テレルジの遊牧民宅ゲル、プリンセス・ツーリスト・キャンプ場に向け出発。
市内走行中、テムジンさんから「車のナンバーにより走行を制限する法があり今日金曜日は、下1ケタの番号が「5」と「0」は走行してはいけない。」と説明。ふと見ると「分乗している1台のナンバーが1015であり大丈夫かな?」(途中検問のような所で何か話していたが何事もなく通過)。また、ウランバートル市郊外は舗装されていないので、砂ぼこりがすごかった。マスクを持参した研修生もおり、来年度に申し送りをするべきだと感じた。途中、ドライブインで2回休憩、浅瀬を見つけながら川を横断したり、ぬかるみで動けなくなり牽引してもらい脱出したりと、まるで冒険しているような日本では味わえない体験(酔い止めは必需品、研修生は飲んでいたせいか酷い車酔いにはならなかった)をしながら、最初の遊牧民宅ゲルに14時55分到着、順次、15時20分最終の研修生が遊牧民宅ゲルに到着。研修生は一様に不安げであった。
引率者等は、更に悪路を1時間かけ、宿泊先のプリンセス・ツーリスト・キャンプ場に到着。途中、川で動けなくなった乗用車の運転手から助けを求められ、バッテリーをつなぎ始動を試みたが結局動かず、私は「この後どうするのかな。」と思っている傍らで乗用車の他の3人はトランプみたいなカードで遊んでおり、「なんておおらか。」と感じた。

研修3日目 8月3日(土曜日)

朝6時起床(私だけ)。
小高い丘に登って見渡しても、草原が広がっているのみ。
11時、研修生を迎えに3台の車に分乗して遊牧民宅へ向かった。最初に迎えに行った遊牧民宅では、原形のまま羊の皮が干されていた。男子は川遊びをしており、モンゴルの研修生と打ち解けているようだ。最後の迎えは12時を回ってしまい、かなり待ち遠しかったのか「11時55分には迎えに来ると言ったのに。」と言われてしまった(ごめんなさい)。
13時20分、プリンセス・ツーリスト・キャンプ場に到着。昼食後、テムジンさんの案内で近くの川へ行ったが、入ってみると数秒で痛くなるほどとても冷たかった。傍らにポンプが設置されていたので、シャワーなどに利用していた水は、ここからキャンプ場まで運んでいたんだ(水の大切さを痛感)。その後、キャンプ場アルバイトの青年二人も交じって、バレーボールを行なう研修生、またゲルの中でトランプを行なうなど、思い思いに2時間ほど過ごした(言葉がわからなくても身ぶりで楽しくできるものだなあ)。
18時、ゲルづくりに挑戦。キャンプ場のゲルを一旦解体した後、組み立て始めると、屋根部分は放射状に何本も梁をはめなければならず、一度はめてもほかの梁を入れようとした途端、外れてしまったりと難しく、キャンプ場スタッフに手伝ってもらい、やっと2時間くらいで完成(来場したお客用のため、最後はスタッフが手直し)。テムジンさんの解説では、このゲルの材料費は日本円で7万円程度とのこと。
夕食後、20時40分まだ外は明るかったが、大きいゲルに移動して21時から子ども交流会を行なった。佐久市の紹介では、研修生一人ひとりが発表し、モンゴルでも川魚は食べるということもあり、佐久鯉に関心があったようで食べ方を再度質問されていた。また、スフバートル区の研修生からは、民族衣装の説明、馬・牛・羊・ラクダのくるぶしの骨を使った(サイコロの代わり)すごろくゲームのような遊びを教えてもらい「お土産に買って帰りたい。」と購入できるお店をテムジンさんに聞いていた研修生もいた。その後、場所を野外に移しキャンプファイヤー。「世界に一つだけの花」「翼をください」をアカペラで披露。なんと、大きな声が出て今日が一番の出来。事前研修で「もっと大きな声で歌ってね。」と教育委員会担当者に言われていたのは何だったのか、ビックリでした。お返しに、スフバートル区の研修生、区担当者、通訳、キャンプ場スタッフ全員で「モンゴル国歌」が披露され、楽しかった交流会は22時40分に終了。それぞれゲルに戻り思い思い過ごした。
24時過ぎ、一部の研修生が星を見上げ盛り上がる。天の川がきれいに見え「満天の星空」とはこのことをいうのかと私も感激。

研修4日目 8月4日(日曜日)

朝食後、遊牧民宅の馬5頭が到着し9時20分から乗馬体験(体形は小型)。
テムジンさんから馬の後ろに立たないこと、左足をあぶみにかけてくらに腰掛けること、たずなの使い方など説明を受け、遊牧民の方の引き馬で交代に乗馬。スフバートル区の男子研修生は、体験しているらしく初めから一人で乗馬。それを見た日本の研修生も2回目以降は引き馬なしで乗馬を希望し挑戦。馬はおとなしく快適な体験でした。昨日、今日と天候には恵まれ予定した体験はすべて実施。ただし、日が落ちると気にならないが、日中温度が上がるとハエが身体にまとわりつき、大変だった。研修生の話では、遊牧民宅ではこんなに気にならなかったとのことですが、来年度はハエ対策をしてきたほうがいいなと感じた。
昼食後、お礼のあいさつを研修生から行ない、12時40分キャンプ場スタッフ全員に見送られ出発。帰路も同様、浅瀬を見つけながら川を横断したり、牽引してもらい川を渡ったりと日本では味わえない体験でした。また、16時20分雷雨になるのと同時にウランバートル市郊外で1台が故障し、2台に分乗(定員オーバー)。その後、1台がウランバートル市に入ったところでラジエーターから水漏れが発生し、運転手が水を補給しながら運転を続けたが、フラワーホテルまであと5分のところでついにストップ。先着の車が迎えに来て18時全員がフラワーホテルに到着。ホストファミリーはすでに迎えに来ており、順次研修生はホストファミリー宅に向かった。車が故障しても現地の人は困った様子もなく、おおらかで時間を気にしていないように感じた。テムジンさん曰く「待ち合わせは、何時にではなく午前か午後としか決めない。これがモンゴル時間です。」と聞かされた。(えっ本当?)

研修5日目 8月5日(月曜日)

8時15分、日本人墓地公園訪問に出発。添乗いただいた水間さんから戦争のこと、慰霊碑が建立された経緯などの説明を受け、一人ひとり慰霊碑に参拝しました。
9時55分、次にスフバートル広場を見学。ここはウランバートル市の中心であり、国会議事堂の正面に鎮座したチンギス・ハーン像の前で、ちょうど新郎新婦が撮影中、取り囲むように鮮やかな民族衣装を着た参列者の皆さんが集まっており、笑顔に溢れとても華やかだった。
10時50分、次に日本大使館を表敬訪問。受付にて携帯電話のみ預け(カメラは可)、2階の会議室に案内されました。林参事官にご応対いただき、自己紹介の後、モンゴルに来て感じたことを一人ひとり聞かれ、研修生が「車が多い。」と答えると、林参事官から「昔、モンゴルの人は馬で移動。日本人は歩いて移動。馬が車に代わった。」と言われ研修生みんな頷く。また、「1945年50万人規模で設計された都市であるが、モンゴル国の人口330万人のうち150万人がここウランバートル市に住んでいる。」など、1時間30分も熱心に説明をいただき、研修生2人からお礼を兼ねてあいさつをする。
12時30分、次にスフバートル区副区長、管理部長からモンゴル料理のお店に招待され、羊肉の石焼民族料理を十分堪能。
14時20分、市内のノミンデパートで買い物。5階のみドル可能、他の場所は「1階に両替所があるので、モンゴル国の通貨トゥグルグに両替できる。」とテムジンさんから説明され、後日改めてチャレンジすることにした。
15時30分、次にモンゴル民族歌舞鑑賞のため移動。
17時40分、ちょっと早めの夕食にケンタッキーフライドチキンへ。各々ハンバーガーを注文(なんか、ホッとする味でした)。
19時45分、ホテルに戻りホストファミリー宅に向かった。

研修6日目 8月6日(火曜日)

今日は朝から雨模様、当初予定の13世紀モンゴル村の見学は中止。

9時05分、空港近くにあるチンギスハーン村に出発。途中、テムジンさんから「元横綱日馬富士が開設した学校です。」という場所を通り過ぎチンギスハーン村に到着。各国首脳の写真が側面に掲げられたゲルに案内され、テムジンさんから「2017年、国際会議各国首脳の昼食会場になったゲルです。」と説明を受け、次のゲルでは民族衣装が陳列されており、研修生は思い思いの衣装を着させてもらいハイポーズ。昼食後、雨が止んだので屋外にて弓体験を行ない楽しく過ごし、13時50分チンギスハーン村を後にした。
15時10分、次にガンダン寺の見学。ここは、モンゴル最大のチベット仏教の寺院、高さ25mを超える観音菩薩を囲む四方に金属筒があり、テムジンさんから「回すと徳がある。」と案内され、研修生も回しながら一周した。ここだけ写真撮影すると料金がかかるということでテムジンさんに撮影してもらった。
16時20分、次に、待望の買い物。まず羊毛など加工したフェルト店でお土産を購入。次に、昨日も行ったノミンデパートへ。研修生はテムジンさんに通訳してもらい1階両替所でドルをモンゴル国の通貨トゥグルグに両替後、男子と女子に別れてデパート内へ。思い思いの買い物を済ませ18時集合場所へ。また大渋滞に巻き込まれ、19時10分フラワーホテルに戻り、ホストファミリー宅に向かった。

研修7日目 8月7日(水曜日)

前日、研修生はテムジンさんに通訳してもらいホストファミリーに希望を伝え、一日ホストファミリーと過ごす。
引率者も、テムジンさんに気を使っていただき、土産の買い物などで過ごした。夕食は、スフバートル区ボロルマー区長の招待を受け、夕食をともにし19時45分フラワーホテルに戻った。
20時、研修生もホストファミリーに送られフラワーホテルに戻り始め、ここでお別れ。写真を撮ったり、11月の佐久市での再会を約束しながら別れを惜しみ涙ぐむ姿は感動的でした。21時15分には全員がホテルに到着。
その後、研修生は二人一組で部屋に移動し、翌日の帰国の準備を行ない就寝(女子はなかなか眠れなかったのでは?)。

研修8日目 8月8日(木曜日)

最終日、4時30分モーニングコール、集合時間の5時に起きてきたのは男子のみ。スフバートル区外交担当者のドゥルグーンさんと通訳兼ガイドのテムジンさんもホテルに来ていただき、5時30分の出発時間が迫ってきたので、女子を呼びに行きようやく用意、お土産でいっぱいになったスーツケースをロビーにある秤で慌ただしく確認し、5時40分フラワーホテルを出発。車中でサンドイッチの朝食を食べ(早すぎて食欲がないみたい)、6時10分空港到着。
ロビー入口において、研修中大変お世話になったドゥルグーンさんとテムジンさんにお礼のあいさつと別れを惜しみつつも、ロビーは混雑していたので時間を気にしながら列に並び順番を待った。手荷物のバックに水のペットボトルがあるのを忘れてしまい検査に時間を要した研修生もいたが、出国ロビーまでたどり着く。「もう搭乗の時間になってもいいのでは。」と思いながらも、釜山行きの表示から東京行きの表示に切り替わらず、チケットを見せると「オーケー」と通してくれるし、飛行機搭乗口の表示も釜山行きのままになっているし、空港スタッフに「トウキョウ・オーケー」と確認しながらの搭乗となり、座ったときは「これで帰れるんだ」とため息、8時離陸。
仮眠しながら、日本時間13時50分、成田国際空港着陸。到着後、荷物の受け取り、ホストファミリーからウォッカをもらった研修生は税関の手続き、またドルから円に両替。時間に余裕があったので、しばらく自由時間とし、研修生はおにぎりなどを買いに売店に(とてもおいしそう)。
15時59分発、京成スカイライナーにて上野へ、17時38分発、あさま号にて佐久平駅18時56分到着。
駅の改札では、大勢の皆さんの出迎えを受け、帰着式では、依田委員長からお出迎えのあいさつをいただき、研修生代表が研修中の体験を報告。また引率者を代表して私から研修中の出来事の報告とお礼のあいさつを行ない、19時30分頃、研修生たちは8日ぶりに家族とともに我が家へ帰った。

研修を終えて

言葉が通じず神経を使い、体調を崩した研修生もいましたが、支障なく終了することができました。
研修中、ホストファミリーの皆さんやスフバートル区の区長をはじめ職員の皆様に大変なご歓迎をいただき誠にありがとうございました。またガイド兼通訳のテムジンさん、ありがとう。研修生の希望を叶えようと工夫をしていただきチャレンジすることができました、感謝申し上げます。
研修生の皆さんは、日本では経験できない貴重な体験を実践いたしました。帰着式で研修生のあいさつの中に「モンゴルの皆さんの役に立てることがしたい。」との発言がありましたが、直接肌で感じ体験したからこそ出てきた言葉であり、有意義な経験ができたと感じました。
また、研修初日に訪ねてきてくれた青年の「5年前にこの交流事業で佐久市に行き、日本のことがもっと知りたくて日本語を専攻している。」との言葉も交流事業の成果の表れだと感じました。
今回、引率者としてこのような機会を与えていただき、研修生6名の皆さんと実践を通して、先人の努力により今の日本、また佐久市があることを改めて知ることができました。
今後も、ふるさと創生人材育成事業を通じて、佐久市の次代を担っていく人材の育成と、スフバートル区の皆さんとの絆が深くつながっていくことを願い研修の報告といたします。

完成したゲルの前でモンゴルのみんなと記念撮影

お問い合わせ

社会教育部 生涯学習課
電話:0267-62-0671(生涯学習係・青少年係)0267-66-0551(公民館係)
ファックス:0267-64-6132(生涯学習係・青少年係)0267-66-0553(公民館係)

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