令和6年佐久市議会第2回(6月)定例会招集あいさつ
更新日:2024年6月7日
令和6年佐久市議会第2回定例会(令和6年6月7日招集)
招集のご挨拶を申し上げます。
本日、ここに令和6年佐久市議会第2回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。
先ほど江本議長より伝達が行われましたが、表彰の栄に浴された市川稔宣議員、高橋良衛議員、そして神津正議員におかれましては、名誉あるこの度の受彰、誠におめでとうございます。
市川議員におかれましては、全国市議会議長会より、市議会正副議長として市政振興にご尽力され、その重責を果たされた4年間のご功績に対して表彰されました。
また、高橋議員、神津議員におかれましては、全国市議会議長会並びに北信越市議会議長会より、市議会議員として15年の長きにわたり市政の発展にご尽力されたそのご功績に対して表彰されました。
皆様方が、長年にわたり市民の皆さんの信託を受け、佐久市政発展にご尽力されたその重責とご功績に対しまして、改めて敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
今後におかれましても、豊富な経験を生かしていただき、この佐久市議会において益々ご活躍されますこと、そしてまた、佐久市政の更なる発展のため、大所高所からのご指導を賜りますようお願い申し上げます。
それでは議案の総括説明を申し上げます前に、先日の降雹被害及び能登半島地震に伴う支援状況と、本市が取り組んでおります4点の施策等について申し上げます。
はじめに、6月3日に発生しました、降雹による被害の状況等について申し上げます。
この日は、平根・東地区及び田口、三分地区で約10分間にわたり最大で1センチ程度の雹が降りました。
被害といたしましては、昨日までの調査において、野菜関係ではレタスを中心に、面積にして4.7ha、金額にして540万円余、また、果樹につきましては、桃やプルーンなどを中心に面積にして、11.5ha、金額につきましては現在算定中といった状況であります。
現在、被害状況等を踏まえJA佐久浅間と相談する中で、対応について協議しているところでございます。
次に、本年1月1日に発生いたしました「令和6年能登半島地震に伴う本市の支援状況」につきまして、本年第1回定例会の招集挨拶以降に行ってまいりました支援を申し上げます。
本市は、長野県合同災害支援チーム「チームながの」の佐久ブロックの一員として、家屋被害認定調査や罹災証明発行業務の支援を行うため、石川県羽咋市へ、3回延べ19日間、計7名の職員を派遣いたしました。
また、避難所運営支援を行うため石川県輪島市へ、3回延べ18日間、計4名の職員を派遣いたしました。
加えて、国保浅間総合病院からは、日本医師会災害医療チーム「JMAT」として、石川県内へ、避難所等の支援を行うため、9日間、医師、看護師、理学療法士の計6名を派遣し、被災地の支援を行ってまいりました。
なお、「チームながの」の活動につきましては、支援対象の石川県羽咋市において、5月末をもって全避難所が閉鎖されたこと、また、石川県輪島市において、開設避難所が6月より避難者による自主運営に切り替わったこと、加えて家屋被害認定調査が9割以上完了したこと等を踏まえ、5月31日をもって終了となりました。
これまでの本市が行う被災地支援に対しまして、ご理解とご協力をいただきました議員各位をはじめ関係の皆様には、この場をお借りし厚く御礼を申し上げます。
しかしながら、報道等を見ますと、地震発生から5か月余が経過いたします今なお2,700人余りの方々が避難所での生活を余儀なくされているようでございます。
被災者の皆様が一日も早く平穏な日常を取戻すとともに、被災地の早期復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
「チームながの」としての支援活動はいったん終了となりますが、本市といたしましては、引き続き、長野県や関係自治体と相互連携を図りながら、被災地に寄り添った対応をしてまいりたいと考えております。
次に、本市が取り組んでおります4点の施策等について申し上げます。
1点目といたしまして、「モンゴル国ウランバートル市スフバートル区との姉妹都市提携」について申し上げます。
去る5月1日に、この本会議場におきまして、モンゴル国スフバートル区と姉妹都市協定の調印式を執り行いました。
当日は、本市とスフバートル区を代表する皆様が一堂に会し、また、駐日モンゴル国特命全権大使バンズラグチ・バヤルサイハン閣下にもご臨席を賜りご光彩を添えていただきました。
議員の皆様におかれましては、立会人としてご臨席を賜り、誠にありがとうございました。
今後は、これまでの15年で築かれた信頼や協力関係をより一層強化し、教育、文化、スポーツ、経済などの幅広い分野において交流を進めてまいりたいと考えております。
2点目といたしまして「佐久市の卓越性を生かした移住促進等」について申し上げます。
リモートワークの普及により、時間や場所に捉われない働き方の選択が進む中、より伸びのびとした環境で教育を受けさせるため、地方に目を向ける子育て世帯が増えております。
佐久地域には特徴的で魅力ある教育機関が多く、本市におきましても、本年4月に学校法人長聖の「サミットアカデミー・エレメンタリースクール佐久」と旧青沼小学校に学校法人西軽井沢学園の「さやか星小学校」の、2つの私立小学校が新たに開校し、注目を集めております。
加えて、近年、多様なライフスタイルに応じられる「転職なき移住」といった場所に縛られない暮らし方となる「二地域居住」のニーズも高まっております。
本市は、東京から新幹線で最短69分という立地を活かし、この「二地域居住」に積極的に取り組んでおります。
具体的な取組につきまして、過日、NHKの全国ニュースにおいて、本年4月から新たに創設した補助金の紹介を含め、市内のコワーキング施設での様子を取り上げられました。
国においても、地方への人の流れの創出・拡大は東京一極集中を是正するために重要と考えており、今般、二地域居住の促進に向けた法律が改正され、市町村に対する財政的支援を含めた各種支援措置が盛り込まれました。
このような状況を好機と捉え、ご家族での移住に必要となる情報を発信するほか、佐久市の卓越性を活かした移住施策を一層推進してまいりたいと考えております。
3点目といたしまして、「デジタル人材育成・就労支援事業」Cosmosta+(コスモスタプラス)について申し上げます。
昨年度スタートした本事業も、NHKの全国ニュースでも紹介されるなど大きな反響を呼んでおります。
また、受講された方々からは、「今まで覚えるのが難しいと感じていた領域について、日々理解できることが増えていき、就労にも結び付いた。とてもありがたい。今後も向上心を持って取り組みます。」など、感謝の声も寄せられております。
本年度は受講枠を増やし、新たにウェブデザインコースを追加するなど、事業内容の拡充を図り、先月、計4回の説明会を開催したところ、昨年を上回る230人を超える方々から参加の申込をいただきました。
改めて本事業に対する期待と関心の高さを実感しているところでございます。
こうした期待に応えていくため、引き続き受講者や地元企業の声などをお聞きしながら、本事業を定着・発展させてまいりたいと考えております。
4点目といたしまして、「審議会等委員への女性の登用状況」について申し上げます。
審議会等の女性登用率につきましては、過去の状況をみますと県下19市中最下位の年度もあり、女性活躍が期待される昨今において登用率の低さが本市の課題の一つにもなっておりました。
このことから、令和3年度から新たな取り組みとして始めた「佐久市女性活躍人材バンク」の活用のほか、構成団体からの積極的な女性委員の推薦協力もいただき、先日長野県が発表いたしました令和5年4月1日現在の「地方自治法第202条の3に基づき法律、政令又は条例により設置されている審議会等における女性の比率」が、本市は38.7%で県下19市中1位となりました。
本市では、方針決定過程への女性の参画推進のため、審議会等における女性委員の比率目標を50%としております。
この結果を一つの通過点と捉え、引き続き、様々な分野でご活躍されている女性の皆様や各種団体等からのご理解とご協力をいただきながら、目標達成に向け取組んでまいりたいと考えております。