令和6年佐久市議会第3回(9月)定例会招集あいさつ

更新日:2024年8月28日

令和6年佐久市議会第3回定例会(令和6年8月28日招集)
招集のご挨拶を申し上げます。
本日、ここに令和6年佐久市議会第3回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。
議案の総括説明を申し上げます前に、本市が取り組んでおります施策等について7点申し上げます。

1点目といたしまして、友好都市であります「秋田県由利本荘市への佐久市の支援」について申し上げます。
先月24日夕方から25日朝方にかけ、山形・秋田両県で降り続いた記録的な大雨により由利本荘市では、市内を流れる子吉川や石沢川で氾濫が発生し、床上浸水39件、床下浸水51件、家屋への土砂流入8件など、災害救助法の適用を受ける甚大な被害を受けました。
改めまして、被災した方々に、心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げる次第でございます。
由利本荘市からは、令和元年東日本台風により当市が被災した際に、心温まるご支援をいただきました。
当市といたしましても災害見舞金をお渡しするため、本定例会におきまして、関連する補正予算案を提出しておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
なお、現在、非常に強い台風10号が日本列島に近づいております。
今後の情報に注意していただくほか、市といたしても、万全を期してまいります。

2点目として、目撃件数が増加傾向にあります「熊への対応状況」について申し上げます。
熊の目撃情報は、県内各地で多発しており、人身被害も発生していることから、長野県では「ツキノワグマ出没注意報」を6月5日から8月31日までの間、県内全域に発出し注意を促しております。
市内では、熊と思われる目撃情報が8月19日現在27件、錯誤捕獲による学習放獣が11件となっております。
目撃情報は、内山地区の荒船パノラマキャンプフィールドや平根地区の平尾山公園といった多くの方が訪れる観光地などでも寄せられていることから、被害を防止するためパトロールの強化や防災無線を使った注意喚起に努めております。
熊の生態として8月までは、活動が活発であると言われておりますが、山間部へ出かける際には、熊よけの鈴など、音が出るものを携帯していただくほか、遭遇した際には刺激しないよう静かに立ち去るなど、広報8月号の記事もご参考にしていただく中で、熊への備え、対応についてお願いいたします。
また、熊を誘引する生ごみや野菜・果実の残さ等を適切に処理していただくようお願いいたします。
なお、今後につきましても、県や佐久市猟友会など関係機関とも情報を共有しながら対応してまいります。

3点目といたしまして、「新佐久市誕生20周年記念事業」について申し上げます。
ご案内のとおり、平成17年に1市2町1村の合併により誕生した新佐久市は、令和7年4月1日に20周年を迎えます。
そこで、この日を中心に本年10月1日から来年9月30日までの、前後6ヶ月間を事業期間として、「新佐久市誕生20周年記念事業」を展開してまいります。
この記念事業のプレイベントとして、先日、8月4日には、「大相撲巡業佐久場所」が開催されました。
会場となった県立武道館には令和2年4月の施設開館以来、興行としては過去最高となる約3千7百人の方にご来場をいただき、白熱した力士の取組に大きな歓声が上がりました。
また、8月17日から8月25日までの9日間、東京都千代田区の第一生命ギャラリーにおいて、彫刻家川村吾蔵の生誕140周年記念と併せた展覧会を開催しました。
この展覧会では、靖國神社遊就館や国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構から借用した貴重な所蔵作品を含め、12点を展示しました。
会期中は350人の方が来場され、「大東亜の彫刻に胸を熱くした」などの感想をいただき、吾蔵の功績を関東圏の方々に知っていただく貴重な機会になったと考えております。
なお、10月12日(土曜)から11月10日(日曜)までの1ヶ月間、川村吾蔵記念館でも同様の展覧会を開催します。
貴重な機会ですので、多くの皆様に足をお運びいただきたいと思います。
市といたしましては、引き続き20周年という節目の年を、市民の皆様とお祝いするとともに、当市の魅力を市内外に発信することで、交流・定住人口の増加やシビックプライドの醸成に繋げられるよう、官民連携による各種記念事業に取り組んでまいります。

4点目といたしまして、「雹害に伴う農作物支援」について申し上げます。
去る6月3日に発生した降雹により、市内では、平根地区及び三分地区において桃やプルーン、リンゴ、レタス、ブルーベリーなど17.2ha、被害額にしておよそ1千200万円の損害を受けました。
市といたしましては、被害を受けた果樹(桃、プルーン、リンゴ)の販売促進のほか、JA佐久浅間とも協議する中で、樹木の病気感染を防ぐための散布殺菌剤の配布に対する補助を行うための、補正予算案を本定例会に提出しておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。

5点目は、次代を担う青少年の人材育成を目的に実施しております「ふるさと創生人材育成事業」について申し上げます。
本年度は、7月29日から8月5日まで、姉妹都市のエストニア共和国サク市へ、また、7月30日から8月6日まで、新たに姉妹都市締結(本年5月1日)をいたしましたモンゴル国ウランバートル市スフバートル区へ、市内の中学生それぞれ8名が訪問し、研修を行いました。
研修では、ホストファミリー宅でのホームステイや交流会、市内見学などを通して、その国の文化・風俗・習慣を理解し、子ども同士の友好関係を深めることができました。
また、10月にはエストニア共和国サク市、11月にはモンゴル国ウランバートル市スフバートル区の中学生が、当市を訪れる「子ども交流研修」を予定しているなど、引き続き両国との相互交流を推進してまいります。

6点目としまして、「佐久千曲川大花火大会の開催」について申し上げます。
今年の花火大会は、これまでの中込商店会協同組合、のざわ商店街振興組合による実行委員会のノウハウを引き継ぎ、佐久市観光協会をはじめ、佐久商工会議所、中込商店会協同組合、のざわ商店街振興組合、佐久青年会議所、中込・野沢両区長会代表などの地元の皆様、そして、佐久市による、新たな「佐久千曲川大花火大会組織委員会」を本年5月に立ち上げ、8月15日の開催に向けて、準備を進めてまいりました。
当日は、台風7号の影響も心配されましたが、SNS等によるPRを新たに始めたことにより、昨年を上回る約4万5千人の大勢の皆様に、夜空に咲く約4千発の大輪を、お楽しみいただけたものと思っております。
また、「臼田よいやさ」「あさしなどんどん祭り・浅科納涼花火大会」「榊祭り」をはじめとする各地区で受け継がれてきた夏まつりにつきましても、少子高齢化などによる後継者や担い手不足といった様々な課題がある中で、地元の皆様のご努力と創意工夫により本年も盛大に開催されました。
ご尽力いただきました、関係者の皆様に対し感謝申し上げますとともに、今後も、佐久の夏の風物詩が地域の皆様に愛され、受け継がれていくことを願っております。

7点目といたしまして、「民間事業者における映画館建設の動き」について申し上げます。
市では、現在中央グリーンモールの再整備や認定こども園の整備など、中込地区の賑わいづくりを目的としたまちづくりを進めているところですが、先日、8月8日、小海町出身で「君の名は。」や「すずめの戸締り」などを手がけた新海誠監督が所属するアニメーション映画制作会社が、中込地区に映画館を設立・運営することを目的とした会社「CWFシネマズ」を地域の有志の方々と立ち上げ、2026年夏のオープンを目指すとの報道がありました。
折しも、報道の3日前に開催いたしました子ども議会におきまして、映画館の再開を望む質問が出されたばかりでありました。
市としましては、これまで佐久市出身の漫画原作者・武論尊氏による「武論尊100時間漫画塾」の開催や「さくまんが舎」の整備など、まちづくりや人材育成などの各種事業を展開していただいておりますが、この映画館設立のお話は、まちづくりをはじめ、観光や商業、文化芸術などの地域振興においても起爆剤となり得るもので、大きな期待を寄せているところでございます。
佐久市にゆかりのあるお二人には、漫画、アニメーションという共通項があり、市民の期待の高まりに対して、それらを活かして参りたいと思います。
子ども議会での質問にもお答えいたしましたが、今後、こうした民間事業者の取り組みを契機に地域の皆様とより一層の連携を図り、中込地区のまちづくりや地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。

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