令和7年佐久市議会第1回(3月)定例会招集あいさつ

更新日:2025年2月10日

 招集のご挨拶を申し上げます。
 本日、ここに令和7年 佐久市議会 第1回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。

 はじめに、市民の皆様ならびに議員の皆様からも大変なご心配の声をいただいております、私の回復状況に関して若干触れさせていただきます。
 私は、昨年9月に脳出血による入院後、本格的なリハビリを開始する際に、一つの目標を立てました。それは、翌年の「年賀の式」において、自分の足で登壇し、自分の言葉で、ご臨席の皆様並びに市民の皆様に、新春のご祝辞を申し上げること、加えまして、佐久市長5期目への挑戦の決意を表明させていただくことでありました。
 そして、本年1月6日から公務に完全復帰し、その日に目標を達成することができました。
以降も、さらなる回復を目指し、公務の合間に通院による1日2時間程度のリハビリを続けております。その中で、免許の更新時期も重なり、脳出血後の運転再開には医師の診断と公安委員会の許可というハードルをクリアする必要があるわけでございますが、無事、免許の更新ができるまでになりました。
 なお、リハビリにつきましては、公務に支障をきたさないように調整しつつ、今月中旬まで継続する予定でおります。議員各位をはじめ市民の皆様にご心配をおかけしていることをお詫び申し上げますとともに、現在は、発症前と同じとまではまいりませんが、順調に回復していることをお伝えさせていただきます。

 それでは、議案の総括説明を申し上げます前に、連日報道されている下水道管路施設に関する佐久市の現況と、本市が取り組んでおります施策等について申し上げます。

 今度の埼玉県八潮市の下水管破損に起因すると考えられる道路陥没事故に関連し、国土交通省から県を通じ大規模処理場(1日当たりの最大処理量30万立方メートル、かつ管路口径2メートル以上)の下水管路に関する緊急点検の要請がありました。
当市の施設は今回の緊急点検に該当する規模ではありませんでしたが、管路の点検及び修繕については、下水道法における維持修繕基準に基づき、腐食の恐れの大きい箇所を対象に、目視又は管口(かんぐち)カメラ等で点検を行っている状況でございます。
 昨年度からは、ストックマネジメント計画に基づき主要な幹線管路の点検を実施しており、どちらの点検からも現在のところ道路陥没などに繋がるような大きな劣化、破損は見られていない状況となっております。

 続きまして、本市が取り組んでおります施策等について5点申し上げます。

 1点目といたしまして、「第75回全国高等学校駅伝競走大会」等について申し上げます。
昨年12月22日、京都府で開催されました同大会におきまして、佐久長聖高等学校駅伝部が、見事2年連続4回目の全国制覇を果たしました。
高校駅伝界の雄である佐久長聖高校も、連覇は初めてであり、その道のりには多くの苦難もあったことと思いますが、それを感じさせない選手全員の力強い走り、堂々としたレース展開で、市民の皆様に大きな感動を与えるとともに、佐久市の名を改めて全国に発信してくれました。
 また、先月19日に広島県で開催された「第30回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」におきましても、同校駅伝部から選出された選手は、長野県の4連覇に大きく貢献する活躍を見せてくれました。
 市といたしましても、引き続き、佐久平ハーフマラソンの開催などを通して「駅伝のまち」、「マラソンのまち」として広くPRすることで、交流人口の創出や地域経済の活性化に繋げてまいりたいと考えております。

 2点目といたしまして、「中込地区新保育所建設事業」について申し上げます。
 新保育所の建設につきましては、令和6年第4回定例会で工事請負契約の締結について議決をいただき、先月17日に、関係者ご列席のもと、起工式を執り行いました。
 当施設は、老朽化が進む中込第一保育園及び中込第二保育園を統合し、佐久市立では初となる「認定こども園」として整備し、幼稚園の無い中込地区における、幼児教育の場として令和8年4月の開園を目指して事業を進めてまいります。また、当施設が中込地区の商店街の活性化をはじめとする、まちづくりにも寄与できるよう、関係団体等との連携も図ってまいります。

 3点目といたしまして、「糸洲の壕(ウッカーガマ)学習環境整備竣工式」について申し上げます。
佐久市出身の小池勇助軍医の最期の地である、沖縄県糸満市「糸洲の壕(ウッカーガマ)」につきまして、佐久市議会 令和政策研究会からご提案をいただいたことをきっかけに、市内高校生をはじめ、市民の皆様の「平和学習の場」となることを目的に、進めてまいりました環境整備が完了し、先月30日に、現地におきまして竣工式を執り行うことができました。竣工式には、阿部長野県知事・玉城沖縄県知事のご臨席のもと、佐久市からは江本議長、令和政策研究会会派の皆様、佐久市戦没者遺族会代表者や小池勇助軍医のご親族、また野沢北高校からは生徒会長にも遠路ご列席をいただきました。そして、地元、糸満市からは、當銘(とうめ)市長をはじめ、整備にご協力いただいた皆様など、総勢61名の皆様が竣工を祝ってくださいました。
この「糸洲の壕(ウッカーガマ)」に、高校生の修学旅行をはじめ若い世代が訪れ、現地の雰囲気を肌で感じることで、整備の目的が果たせることを強く念願しております。

 4点目といたしまして、「旧切原小学校の利活用」について申し上げます。
 閉校後の旧切原小学校の利活用につきましては、庁内での活用策の検討を経て、地域の皆様のご要望も踏まえた官民連携による利活用を公募いたしました。
 そして、公平性を担保するため、公募型プロポーザルを実施した結果、県内6つの拠点で認定こども園やインターナショナルスクールなどを運営している「合同会社WIP(ダブル・アイ・ピー)」が選定されました。
同社は、当該施設の一部を賃貸借により活用し、国際的な視野を育む国際バカロレアの初等教育プログラムを取り入れた幼児教育を提供する「保育所型認定こども園」を運営し、令和8年4月の開園を予定しております。
市といたしましては、この認定こども園が開園することによりまして、佐久市の幼児教育と福祉分野にさらに厚みをもたらしてくれるものと期待をしているところでございます。
 現在、市では、過日の議会全員協議会でのご意見等も踏まえ、同社と契約に向けた協議を進めております。また、関連予算を令和7年度当初予算案に計上しておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます

 最後に5点目として、「2024年佐久市の社会増の状況」について申し上げます。
先日県から公表されました2024年における県内の人口増減では、少子高齢化を背景とした自然減により人口減少になったものの、 佐久市は県内1位となる503人の社会増(転入超過)でありました。
この要因の一つに、佐久地域における特色ある教育が首都圏を中心とした子育て世帯に選ばれているということが挙げられます。
引き続き、こうした特色ある教育環境など、佐久市の卓越性をアピールしていくことで、さらなる移住定住の促進につなげてまいりたいと考えております。

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