令和7年佐久市議会第1回(5月)臨時会招集あいさつ

更新日:2025年5月12日

 本日ここに、令和7年佐久市議会第1回臨時会を招集いたしましたところ、ご出席を賜り誠にありがとうございます。
 先の佐久市議会議員選挙におきまして、ご当選されました24名の議員の皆様には、心よりお祝いを申し上げます。
 私も、この度の佐久市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からのご支持をいただき、5期目の市政運営を担わせていただくことになりました。
 市民の皆様から、お寄せいただきました期待の大きさと責任の重さに、身の引き締まる思いであります。
 私に課せられました重責を果たすため、新たな決意をもって山積する課題に取り組み、佐久市の可能性を結実させるため、最大限の努力を重ねてまいりますので、皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
 市長としては、17年目となるわけでございますが、これまでの4期16年で築き上げた、「信頼関係」や「人脈」を活かした5期目らしい市長職を務めてまいりたいと考えております。
 また、多選による弊害といったご意見につきましても真摯に受け止め、市民の声を広く丁寧に耳を傾けてまいりたいと考えております。
 さて、私たち佐久市が目指す将来都市像は、「世界最高健康都市の構築」であります。
 これは、5期目に入る今日においても、その方向性は揺るぎないものであり、そのための実現手段として、私は今回5つの公約をさせていただきました。
 まず1点目として、「医療人材育成への支援」であります。
 コロナ禍において、佐久の医療関係者の皆様による献身的な取組は、地域が誇るべき優れたものでした。また、医師の働き方改革のために導入した「佐久地域平日夜間急病診療センター」の再設置につきましても、医療関係者の皆様のご理解とご協力のもと実現しているものであります。
 一方、このような医療体制を支える人材を育成する佐久大学看護学部や佐久総合病院看護専門学校では、募集学生の定員割れが続いており、看護人材育成への支援も重要な課題となってまいりました。
 今後の、深刻度を増していく高齢化社会、人口減少社会において、佐久地域における将来の看護人材の安定した供給に向け、私自身も学校説明会等に参加しピーアールするなど、課題に対し、しっかり向き合ってまいりたいと考えています。
 2点目として、「安心安全な子育て支援」であります。
来年4月の開業に向けて、現在整備を進めております「子ども・子育て支援拠点施設」をはじめ、保育環境の充実を図ってまいります。また、一時的な子どもの預かりについては、「預かってもらいたい方」と「預かりたい方」とのマッチングを活用した「ファミリーサポート事業」を積極的に取り入れ、安心した子育て環境の充実を図ってまいります。
 3点目として、「地域経済の活性化」であります。
 市では、昨年の12月に市内企業約1,000社にアンケート調査を実施いたしました。その結果、多くの製造業の皆様が、地元市内において事業拡大を行いたいという希望があることが確認できました。
 こうした希望をしっかりと支え、地元企業が発展し、事業拡大ができるような環境整備を整えていくことが、大変重要と考えています。
 また、人口減少が社会的な問題となっている今日において、あらゆる産業に人手不足の荒波が押し寄せています。市では、民間企業と連携した「求人募集のマッチング」や、夏休み期間中の学生をターゲットにした「インターンシップ制度」を推進していくほか、産学連携の「学生還流プロジェクト」も導入しながら、人手不足に対しましても着実に対応してまいりたいと考えています。
 4点目として、「交流人口の創出」であります。
 現在、交流人口創出において、多様な教育環境がある佐久市への移住が多くあります。一方、街の魅力を高める核となる施設として期待されております「佐久市立図書館」の建替えや、「佐久平駅」のリニューアル工事についても、スピード感をもって進めてまいります。
 また、中込地区においては、新海誠監督で知られるアニメ制作会社株式会社コミックス・ウェーブ・フィルムが予定しております映画館の建設に合わせ、民間企業と一体となった魅力ある街づくりを進めていくほか、望月地区においても、温泉や特徴ある個店の魅力を活かしたネットワークづくりを進めてまいります。
 更に、長野県では、目指す山岳観光として、「世界水準の山岳観光」というビジョンを持っております。佐久地域がその一角を担うとすれば、そのフィールドは八ヶ岳になろうかと思います。
 そのためには、首都圏から来られるインバウンドをはじめとした観光客の交通ルートを確保する必要があることから、八ヶ岳山麓の最寄りの新幹線駅がある当市の役割、更にはゲートウェイとして、様々な整備について探ってまいりたいと考えております。
 5点目として、「徹底した情報公開による市民参加型の市政実現」であります。
 これまでの徹底した情報公開に加え、災害対策本部における情報公開の実施をしようとするものであります。
 これは、これまでの任期の中で招集した2回の災害対策本部会議の経験において、災害対策本部にある情報を正確でわかりやすく、かつリアルタイムで市民の皆様に情報発信することが、緊急時における早めの避難行動に繋がるとの考えによるものでございます。
 以上、これら5つの公約に掲げた施策一つひとつが、「世界最高健康都市」を達成するためのパーツであり、これらの公約を掲げた4月13日の選挙において、この公約をお認めいただいたものと思っております。
 そして最後に、私自身の政治姿勢について申し上げます。
 少子高齢化、地球温暖化、デジタル社会への転換、女性活躍社会の本格的な到来など時代は大きく変化しております。
 先が見通せない時代ではありますが、その時代を乗り越えていくためには、行政が変化をしていくことが不可欠と考えております。そのためには、現行の制度やルールを見直し、時代に即した改革をして参りたいと考えております
 議会をはじめ市民の皆様にもお力添えをいただき、この「世界最高健康都市」の構築に向けて、歩みを共にしてまいりたいと思っております。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 以上、市民の皆様にこれらの公約をしっかりと実現させることをお誓い申し上げ、5期目のスタートに当たり、決意の一端を申し上げました。
 本議会は佐久市議会議員選挙後、初めての議会でありますことから、これからの議会運営に必要な議会構成を決定いただくとともに、専決処分報告、人事案の審議をお願いするものでございます。よろしくお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。

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