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「リモート市役所課長の募集」「第30回佐久バルーンフェスティバル2022」「無電柱化について」その他(5月1日)

更新日:2022年6月7日

  • アナウンサー

 季節は風薫る5月となりました。市長にとって5月はどのようなイメージがありますか。

  • 市長

 水田に水が張られて、山々、朝日が水面に写し出される本当に美しい季節となっています。私は朝の散歩のときに写真を撮ることを趣味にしていますが、本当に映える時期だと思います。田んぼに水が入り、早苗が植えられるとてもいい季節です。

  • アナウンサー

 いろいろな季節の移り変わりを感じられる時期となりました。

  • 市長

 さまざまな花が咲き乱れており、そのスタートのときだと思うのでエネルギーがみなぎるような季節になったと思います。

  • アナウンサー

 はじめに佐久市の特徴的な試みとして、リモート市役所についてお伝えしていきたいと思います。佐久市中込3056番地に建つ実際の市役所と、もうひとつリモート市役所なるものがあります。改めて、リモート市役所とはどういったものなのでしょうか。

  • 市長

 コミュニケーションツールで「slack」(スラック)というものがあります。検索エンジンで「佐久市 リモート市役所」などで調べていただくとヒットして、簡単に入っていただけます。今このコミュニケーションツールを使っていただいている方が1600人ということで、リアルで市役所を訪れることにとどまらず、例えば佐久に移住をしてきた方、あるいはこれから移住を考えている方も入っていらっしゃいます。リモート市役所のニックネームが「Shijuly(シジュリー)」といい、移住を考えている方あるいは移住してきた方々が、Slackを通じてコミュニケーションをとっています。
 例えばお子さんと一緒に引っ越してきて、歯医者にかかりたいが、「佐久市にどのような歯科があるか」といった質問ですとか、あるいは「スノータイヤの脱着やどこに置いておくか」など、地元にいると日常生活であっても移住する場合はわからないことがあります。そういった季節のことや暮らし、お子さん、健康などもコミュニケーションツールの話題になっているわけです。
 ここで今回、昨年に引き続きリモート市役所の課長の募集を行います。

  • アナウンサー

 佐久市のリモート市役所の課長になれるかもしれないという話は非常に興味深いです。

  • 市長

 ボランティアではなく有償という形になります。1年間100万円ということで、おそらく副業としてお考えいただける時間、手当だと思います。今年は課長自ら企画を練っていただくということです。こんなことをすれば移住しようとしている方、あるいは移住したての方とコミュニケーションを図る上で、課長さん自身のアイデアを用いて楽しいコミュニケーションの場にしていっていただきたいと思います。

  • アナウンサー

 詳しく佐久市役所の広報広聴課、またはインターネットで「リモート市役所」と検索してみてください。いろんなアイデアで佐久市を盛り上げていきましょう。
 続いて佐久平女性大学の話題です。各メディアでも報道されておりご存じの方も多いかと思いますが、学校法人の大学ではなく、条例下における市民大学として開校となりました。

  • 市長

 定員を20名として募集したところ、64名の方からご応募いただき、競争率は3倍ということになりました。結果的には、皆さんこれだけ意欲を持って応募していただいたので、20名プラスアルファということで22名の方にご入学いただきました。
 ここでは、女性にさまざまなシーンで活躍していただくために、市がスキルを学ぶ場を用意し、話し方などテクニカルな部分や、思考を深めていく手助けをしていきたいと思っています。現役の民放のアナウンサーの方や、女性活躍の研究において専門性のあるものにもなりますし、あるいはフェムテックという、女性が活躍していくには健康との密接な関係がありますので、女性の健康というものについても知識を得たり、社会の流れを捉えていっていただきたいと思います。さまざまなカリキュラムのなかには、株式会社ヤッホーブルーイングのユニットディレクターの方や、恵泉女学園の学長に講演が予定されており、女性として活躍していくために必要なスキルを上げていただきたいという思いで、肝いりの授業となっています。

  • アナウンサー

 女性が活躍している地域は元気も出てきます。今年度はすでに募集を締め切っていますが、女性大学で学んだ方が今後リーダーとして佐久を引っ張っていただける、そして女性が一層輝けるまちづくりに注目していきたいと思います。

  • 市長

 伴走型という形で、学長を黒沢梢さんがお務めになります。クロームブック、タブレットを貸与しますが、皆さんと双方向で、ただ座学で学ぶだけではなく、学んだことに対して感想やそれを社会にどう生かしていくかなど、学長もそういったフォローをしながらやっていくということです。また、パートナーシップ制というものがあり、例えば女性が活躍していくためにその女性だけが努力をするのではなく、結婚している夫である方や上司も、パートナーとして一緒に受講できる形になっています。その方だけが女性活躍の社会をつくっていくということではなく、周辺の方々の考えも時代に合わせた状況にしていくということです。企業さんの方から人材育成のために、女性大学に籍を置くことをおこなっている企業さんもあります。

  • アナウンサー

 佐久市はこれまで、女性の審議会登用率が県内でも高い数値ではありませんでした。しかしながらこういった女性大学がきっかけとなって、一層女性の社会進出、女性が輝ける地域を期待していきたいと思います。

  • 市長

 佐久市のなかにおいての計画や条例といったものは、審議会の意見を聞いて進めていきます。市役所としましてもそういった審議会のなかに、女性大学でスキルを上げていただいた方々に入っていただき、地域づくりに実践的に関わっていただくことも考えています。学ぶことに加えて、活躍できるシーンも市として用意していきたいと考えています。

  • アナウンサー

 続いて新型コロナウイルスに関するニュースです。5月に入っても依然として高い数値となっています。佐久市内の感染者動向について、数値に若干の前後はあるにしても、まだまだ高止まりという表現が当てはまるかと思います。現在の状況について市長はどのように受け止めていますか。

  • 市長

 やはり予断を許さない状況だと思います。これまでは、新規感染者数が直近1週間で10万人あたり何人かという数字がよく見られていました。現在、佐久地域は感染警戒レベルが5になっています。今までは1週間で10万人あたり新規陽性者が何人か、30人以上がレベル5だったのですが、これが3倍になりまして90人以上という形になりました。それでもなお90人をずっと超えている状況が続いています。ただし一方で軽症者が多いです。あるいは症状が出ないという方がいらっしゃいます。病床使用率、ベッドがどれくらい用意されていてどれくらい使っているかということですが、長野県は医療特別警報のなかにおり、病床を確保しているものの35%以上を使っているということです。重症者におけるベッドについては30%以上となっています。この3つの指標、新規感染者数と病床使用率、重傷者の病床使用率を見て総合的に判断していくという形になっています。病床使用率が35%を超えたため、一旦は医療特別警報になりましたが、ここ4~5日は35%を割り込んで少し落ち着いてきています。
 クラスター感染について、ここ3ヶ月を見た場合において集団感染の傾向が出てきているところが高齢者施設です。やはり高齢の方がかかりやすいということで高齢者施設、それと小学校、中学校などの学校、そしてもう一つは保育園です。一方で、大人数での飲食を伴う懇親会は控えてくださいということになっていますが、2~3人は緩和が図られています。ここ3ヶ月で飲食を伴う、いわゆるお酒が入る席でクラスターが発生したケースは1件もありませんので、これまでのクラスター感染とは発生する状況が変わってきています。
 65歳が高齢者の基準年齢なのですが、高齢者のなかで3回目のワクチンを打った方の割合は約9割と高いです。一方で、具体的な数字は控えますが、20代~50代の生産者人口の接種率があまり伸びていませんので、保育園、小学校、中学校あたりの子どもたちを守るためにも親御さんがしっかりワクチンを打っていくことが必要だと思います。特に保育園のお子さん、5歳未満のお子さんはワクチンを打てないわけです。そういう子どもたち、あるいはお孫さんを守るためには大人が打つ以外に手立てがないです。確かに打たないという選択肢はありますが、総合的に判断をいただいて、ぜひともワクチンを接種するということを、あらためて若い皆さん、働き盛りの皆さんにお考えいただきたいと思います。

  • アナウンサー

 新型コロナウイルスの感染抑止の観点から考えても、ワクチンの接種は大きな役割を為すことだと思います。ぜひ自分自身あるいは大切な方を守るためにも、ワクチンにご理解、ご協力をいただきたいと思います。
 続いて、佐久市内で5月のイベントと言いますと、やはり佐久バルーンフェスティバルです。今年で数えること30回目の記念大会となります。一昨年は中止、昨年は無観客の開催でした。今年はイベント規模が縮小にはなっているものの、有観客の開催ということで佐久市にとって明るい話題となりました。

  • 市長

 県下でゴールデンウィーク最大のイベントということです。今年は善光寺の御開帳もありますが、行楽シーズンのスタートのときとなります。今年の開催についてはしっかりと協議を行っていき、会場にお越しいただけます。感染予防をしながらぜひおいでください。ステージ発表や飲食の提供はございませんが、競技を楽しんでいただけます。一斉にバルーンが空に舞う姿は大変美しいので、ご自宅あるいは会場でぜひお楽しみいただきたいと思っております。5月3日、4日、5日と例年通り行いますので、ぜひ佐久の空にご注目ください。
 また佐久鯉マラソンに関してはファミリー部門を行いますので、ご参加の方もお楽しみいただきたいと思います。佐久鯉まつりは神事のみという形で開催していきます。ストップさせてしまうのではなく、何をどのように工夫すれば行えるか、ゴールデンウィークの企画をそれぞれ考えていただいたところです。

  • アナウンサー

 今回、佐久バルーンフェスティバルの有観客での開催は、非常に大きな決断だったと思います。この決断の根底には、市長のどのようなお考えがあったのでしょうか。

  • 市長

 新型コロナウイルス感染症につきまして、オミクロン株などの派生株もあり、大変に感染力が強いとしても重症化していかないことが傾向としてあります。徐々に新型コロナウイルス感染症との関わり方も変わってきていますので、少し工夫をして行えるものは行っていくということを念頭に置き、開催にいたりました。

  • アナウンサー

 過剰な不安は益々マイナス要素を強くしますので、やはり正確な情報を得て感染抑止につなげていく必要があります。いろいろな制限はありますが、社会活動も回していかなければ、それ以上に大きな影響が出る場合もあります。我々もメディアとして今後も正確な情報をお届けしていきたいと思います。
 最後に、環境問題のなかでも電柱に関してお伝えしていきたいと思います。いま世の中の流れとして「無電柱化」、いわゆる電線電柱ではなく電柱を地中化に埋設していく動きがあります。栁田市長は全国の「無電柱化を推進する市区町村の会」の会長という立場で、無電柱化に関して積極的な取り組みを見せていらっしゃいますが、改めてどのような取り組みになるのでしょうか。

  • 市長

 頻発する災害に対して、電柱と電線が大きな関心事になってきています。記憶に新しいのが、令和元年に千葉県を中心として起こった強風による大きな災害です。電柱がなぎ倒されたり、ゴルフ場の打ちっぱなしが倒れてしまったりということがありました。当然、地震においても電柱は大きなダメージを受けます。無電柱化というのは地中化することだけではないですが、無電柱化を行うことによって災害を強大化させない、もうひとつとして景観への配慮があります。
 日本は無電柱化が大変遅れている国です。シンガポールや香港は100%無電柱化されています。これまでにも取り組んではいますが、無電柱化にかかるコストが高いという課題がありました。無電柱化というのはボックスという大きな集合マスを作って、そのなかに通信や電力を埋めていきますが、このボックスが高いということがコストを上げてしまうことになるので、これを小さくできないかという工夫ですとか、あるいは浅い所で埋めるのを許容していくですとか、通信と電線との距離について規制緩和、技術革新をしていくことがこれまでも取り組まれてきたことです。このように電線を地中化するときに、コストの割り振りが大きな課題になっていて電力会社に大きな負担がありましたが、今後は、レベニューキャップ制度が導入され、国や自治体も大きく負担をしていくことによってコストを下げていきましょう、という動きがあります。さまざまな国会議員の先生方が議員立法などでアプローチをかけてくださったのですが、そういった動きが出てきたことで今度は全国の自治体によって、この運動を事業化していく、無電柱化を進めていくということです。佐久市の場合は、佐久平駅南の電線の地中化を行っているところで、こういったことを全国化していこうという会の会長を仰せつかったので取り組んでいるところです。

  • アナウンサー

 約300名の会員が集う「無電柱化を推進する市区町村の会」の会長ということでご尽力されています。市長として立場もそうですが、今後の展開としてどのような理想を描かれていますか。

  • 市長

 これまでも電線電柱を少なくしていこうという基本計画は国でできていました。しかし実際には電柱が増えてしまっている現状がありました。なぜ減らそうという基本方針がありながら増えているのか、その原因を調べましょうということで、自由民主党の道路調査会も中心となってやっています。その結果、電線電柱が増えていく最大の理由は、新しく住宅が建っていくためでした。例えば5世帯、10世帯の団地をつくるとなると、それに引き込むための電柱を建ててしまうということです。こういった造成をしていくときには、無電柱化をおこないやすいよう補助していく事業を国も用意してくださり使いやすくなったわけですから、無電柱化を推進する市区町村の会とすれば、全国的な展開をそれぞれの自治体で進めていってくださいと呼びかけていくことが今後の大きな運動の目的になってきます。

  • アナウンサー

 無電柱化の大きなメリットとしましては、万が一の大規模災害の被害の軽減化、あるいは環境の美化などがあるということです。
 最後にメッセージをお願いいたします。

  • 市長

 ゴールデンウィークで、人の動きが活発になる時期でございます。「動く」ということを全否定するのではなく、でき得るかぎり感染予防を少し強化しながらも、動きが出てくることを期待しております。コロナ対策を進めていく上で、やはり大きな決め手となるのはワクチン接種です。特に若い皆さん、20代から50代の皆さまのワクチン接種をぜひ進めていただきたいと思います。ワクチンの確かな効果が出てきていますので、3回目の接種を前向きにご検討いただきたいと思います。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

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