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「武論尊氏より4億円のご寄附」「井出孫六先生の遺品のご寄附」その他(12月8日)

更新日:2023年3月30日

  • アナウンサー

 市長より、最初に市民の皆さまにお伝えしたいことがあるそうです。

  • 市長

 新聞報道でもございましたが、佐久市立中込小学校の工藤勇一教諭49歳が徳島県において、18歳未満の少女にみだらな行為をおこなったとのことで徳島県青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕されるに至りました。佐久市教育委員会でもお詫びとご説明の会見をさせていただきましたが、あらためて市民の皆さまにこのような事態になったことについて私の立場からもお詫びを申し上げたいと思います。大変申し訳ございませんでした。今後、中込小学校に通うお子さんのメンタルケアをしっかりおこなっていくことを確認して、今現場で対応してもらっているところです。

  • アナウンサー

 では、本日の話題です。佐久市に2件の寄附があったという嬉しいお知らせです。

  • 市長

 以前から佐久市に大変思いを寄せていただいております北斗の拳などの原作者である武論尊さんより、佐久市に対してあらたに4億円の寄附がありました。4億円の寄附の目的は奨学金の原資ということであります。かつてにも4億円の寄附のお申し出をいただき、今回とあわせて8億円ということなのですが、これは給付型の奨学金を創設していただき、大学に行くときに経済的理由で進学が難しいという方に対して1年間100万円、大学は4年間ありますので400万円、これを毎年10人の方に対して給付していくということで、かつての4億円で10年間できるわけですがそれに加えてもう10年間ということで、合計20年間、この給付型の奨学金を武論尊さんの手によって創設できたことは大変大きな意味がありますし、本当にありがたいことだと思っております。

  • アナウンサー

 こちらの奨学金で5年間に47人が大学進学の夢を叶えているということです。

  • 市長

 奨学金というのは大学進学が決まってから決まることが多いのですが、武論尊さんのご寄附による奨学金はかなり早い段階で交付が決定して、武論尊さんの支えがあるから大学に行けるということで、寄附をしてくださる武論尊さん自身の思いも込めて選考をさせていただいております。大変多くの方がこの奨学金があることによって、人生の選択をよりよき方向に選べるという大きな意味があることだと思っております。
 加えて武論尊さんから発表がありまして、佐久平駅南の区画整理のなかに武論尊漫画塾を1年間ほどかけて建設して、来年の秋にオープンになろうかと思います。こちらの建設をしていくという方向も示されていて、佐久平駅南区画整理事業の一番南側であります。相生町の砂田地籍にできる形になります。

  • アナウンサー

 100時間漫画塾などがありましたが、永続的に漫画塾を経営していくためにということです。

  • 市長

 漫画塾をやるということともう一つは、武論尊さん関連の作品、加えて武論尊さん以外の方とカップリングで作品を展示して、無料でご覧いただけるようにしたいという話を伺っています。ある意味で佐久市に一つの観光名所が加わるとも言えます。

  • アナウンサー

 ライブドアニュースで、Twitterの方で武論尊さんが長野県佐久市に再び4億円寄附というニュースが速報で11月に出たときのツイートが、3万7000件のいいねと1万人のリツイートということでかなり反響があったようです。

  • 市長

 1万人のリツイートは大きいです。

  • アナウンサー

 佐久の名前が一気に知れ渡ったかと感じました。

  • 市長

 いいねは、同意であるとか同意ではないという話題がよくありますが、この情報を残しておきたいというブックマークの意味もありますよね。そういう意味では、この場所に行ってみたいという思いでいいねをした方も多くいらっしゃると思います。
 武論尊さんと色々お話させていただいて思うのは、武論尊さんの交友範囲というのはとても広いです。武論尊さん自身や作品の話もしますが、他の漫画家さんの話をした際に「その方は知らないな」と言われたことはないです。広い交友関係のなかで色々な先生方の作品を多くの皆さまにご覧いただけるのではないかと思います。

  • アナウンサー

 ご縁と地元愛に溢れた方だということが伝わってきます。

  • 市長

 商工会議所の前会頭である樫山さんも同級生ですし、伴野章夫さんという方もコーディネートをやってくださっていて、市民からの提案もありますが、同級生の方たちと一緒にどんどん企画が膨らんでいっている感じがします。

  • アナウンサー

 さらに、もうひとつ寄附があったそうですね。

  • 市長

 もうひとつは直木賞を受賞された井出孫六先生の遺品。これは先生自身の著作もそうですが、取材ノートや生原稿、あるいは執筆の資料といったものを奥様が本当にきれいに整えてくださっており、ご寄附をいただきました。今後のどのように展示していくか、市民の皆さまにどのようにご覧いただくかについては検討を加えていきます。
 このご寄附には、2つの役割があります。ひとつは保存をするということ、もうひとつはご覧いただくということです。この2つの役割は相反することで、きれいに保存していれば人にご覧いただくことができないし、ご覧いただくとなると一定の劣化ということも起こり得ますので、これを上手にやっていくこと、そして後世において井出孫六さんがどのような思想形成をされていたかを辿る重要な資料になると思いますし、井出先生自身、近現代史において重要な示唆に富んだ作品も多くあります。
 佐久地域も多くの方が満蒙開拓で、満州に夢を持っていったのですがその時代の渦に巻き込まれた人々、社会背景というものも描かれています。私は個人的にもお付き合いいただきました。ある文章を読んだとき、いわゆる勤労奉仕という戦時中に中高生が色々な作業にあたるのですが、草刈をやらされていたそうです。農作業だと思うのですが、そのときに自分は本当に本が読みたかった、勉強をしたかったにもかかわらずその時間を奪われているということへの怒りを強く感じながら勤労奉仕をやっていたというのです。そうしたら鎌で自分の左手の親指の根元を切ってしまったそうです。それ以来、70年以上が経っても傷を見るたびにあの時の悔しさと怒りがこみ上げてくるという文章を読んで、井出先生にお会いしたときにどの傷ですかと見せていただいたことがありました。非常に穏やかな方で、大変貴重なものをご寄附いただいたと思います。

  • アナウンサー

 ダンボール20箱以上ということですごいです。

  • 市長

 私は井出孫六先生の一番上のお兄さんの一太郎さんのご子息、正一先生の秘書をやっていたので、井出家の皆さんとは比較的色々な場面でお会いすることありました。市川五郎兵衛さんなどを継承する佐久の先人研究をやりましたが、その中心的役割を井出孫六先生に担っていただいて、選考あるいは執筆にあたってさまざまなアドバイスをいただきました。佐久市立の図書館で管理し、また皆さまにご覧いただけるような工夫を今後していきたいと思います。

  • アナウンサー

 次に、最近の出来事のまとめ2つをお願いします。

  • 市長

 新型コロナウイルスの感染対策ということで、やはり病床使用率が高い状況が続いているところです。多くの皆さまにあらためての感染予防と、こういう状況になって打ってくださる方が多くなり、ワクチン接種が混み合ってきています。より多くの皆さまに早めのワクチン接種をお願いしたいと思います。
 もうひとつは、佐久長聖高校駅伝部の激励会がおこなわれました。12月25日クリスマスに京都都大路での大会ぜひ頑張ってもらいたいと思います。長聖高校への期待はどうですか。

  • アナウンサー

 25年連続25回目の全国制覇を果たしたということで、昨日私も激励会に行かせていただいたのですが、高見澤監督が「今年はタイムにこだわる」とおっしゃっていました。

  • 市長

 佐久長聖は25年間ずっと日本人だけのチームです。そのなかで、日本高校生最高記録というものを長い間持っていたのですが、洛南高校に塗り替えられたのでもう1度奪還するんだということで、洛南高校は2時間1分59秒ですから2時間1分代で目標設定をしてということです。高見澤監督はいつも明確な目標を持ってやっていらっしゃており、この2時間1分ということは大変高いハードルですけども、先生自身がお話になっていたのは、「この子たちなら、届くことが叶うチームなのでこういった目標設定をしました」ということでした。大変素晴らしいレースが期待されますし、2時間1分という目標を持っていると、ご覧になっている市民の皆さんも期待と楽しみが拡がるのではないかと思います。

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