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「ゆうちゃんを救う会」「新型コロナウイルス感染症オミクロン株」「佐久平女性大学の開講」その他(11月30日)

更新日:2022年4月22日

  • アナウンサー

 この時期になると高校駅伝ファンの方が大変楽しみになさっているのが、都大路高校駅伝です。第72回全国高校駅伝が12月26日に京都で行われますが、今回も佐久長聖高校が見事全国大会出場を決めました。

  • 市長

 24年連続の出場ということであります。また、24回中20回がベスト8に入っているということでありますので、そういう意味では全国きっての強豪校、そして伝統校という言い方もできると思いますし、これまでの大きな足跡にまた一歩新たな歴史を刻んでもらいたいと思っております。通常であれば京都まで応援に行くのが常ですが、昨年は無観客、そして今年も無観客で行うということをお聞きしておりますので、地元でテレビを見ながら応援したいと思います。

  • アナウンサー

 過去には2回の全国制覇の成績を持つ佐久長聖高校駅伝部です。ぜひ今年も大きな活躍を期待したいと思います。
 続いて、佐久市から全県、全国に広がっています「ゆうちゃんを救う会」についてです。佐久市内にお住まいの小学4年生の中澤維斗(なかざわゆうと)くんは、重い心臓病を患っており、現在救う方法は心臓移植しかありません。しかも今回、国内では難しい心臓移植を海外に渡っておこなうということで、莫大な費用がかかる治療に関して、様々なところで「ゆうちゃんを救う会」の取り組みが進んでおります。佐久市内でも非常に広がりが出てきています。

  • 市長

 そうですね。目標額が3ヶ月間で2億2700万円ということで、莫大な費用を要するわけであります。ある意味で医療問題の側面もあると思います。実際に臓器を提供してくださるドナーの方が日本はあまり多くないため、アメリカに渡って滞在をしながらドナーの方は出てくるのを待つ形になります。先日、ゆうちゃんのご両親とお話いたしましたが、比較的短い期間の滞在でドナーが見つかる場合と、なかなか見つからない場合があるとのことです。人の死亡というのは、脈拍が止まること、息をしなくなること、瞳孔が開くことの3つの条件に加えて、脳死というものがあります。脳がすでに死んだ状況も死であるという概念になっていますが、その段階ではまだ臓器が動いているので、その臓器を移植していくということになります。脳死となったお子さんがドナーになって、心臓を移植していく。親御さんにすれば、自分の子が脳死だと言われても何かの拍子にまた動き出すこともあるだろうと思われるでしょう。そのためなかなかドナーが提供されないという現状もよくわかります。一方でお父さんお母さんにしてみれば、これしか自分の子どもを救う方法がないとすれば、どの方におかれても、どんなに壁が高くでも挑戦しようとお考えになられると思います。
 佐久市としてもできる限りのことを応援させていただきたいと思っております。多くの皆さんからお問い合わせいただいたり、たくさんのお店に募金箱を置いていただいたりということがあります。

  • アナウンサー

 最近いたるところで募金箱を目にします。佐久市役所の市民課の前にもありますし、イオンモール佐久平店にもあります。

  • 市長

 先般、大変熱心な方から「プロスポーツの皆さまにも応援していただくことはできないか」という声があり、県教育委員会の原山局長に私が電話で申し上げたところ、県教育委員会はプロスポーツの皆さんと包括連携協定を結んでいるということでした。サッカーや野球、バレーやバスケットなどプロリーグに参加している皆さんに呼びかけをしていこうという形になったり、市内のさまざまな団体、ライオンズクラブの皆さんにもお問い合わせをいただいたりしました。本当に短期間で集めなくてはいけませんので、より多くの皆さんに広げていきたいと思っています。

  • アナウンサー

 市内のさまざまなイベント会場等でも募金箱を設置させていただきますので、皆さんのあたたかいご支援をお願いします。

  • 市長

 大変辛い思いもあるなかで前に進んでいこうということで、明るい話ではないですか。ゆうちゃんの命を救う話、人の命を救う話ということで、本当に勇気のいる決断だったと思いますが、応援していこうという気持ちで前向きに取り組んでいきたいと思います。ご関係の皆さん、すでにご協力いただいた多くの皆さんがいますが、ぜひお力添えをいただけますようお願いを申し上げる次第です。

  • アナウンサー

 続いて新型コロナウイルスについてです。新たな変異株などのニュースも出てきていますが、市長は最近の情勢をどのようにご覧になっていますか。

  • 市長

 収録時点におきまして、オミクロン株の実態はあまりわかっていません。しかしかなり早いスピードで感染するのではないかという指摘がされています。例えばデルタ株の場合は、変異している箇所が8か所だということでしたが、オミクロン株に関しては32か所が変異しているとお聞きしています。そのためわからないことが非常に多い。ここから約2週間で徐々に実態がわかってくると言われています。どうなっていくかわからない時点においては、できる限りの防御をしていく必要があると思います。岸田総理が発表された、海外への渡航及び日本への来日への制限を強くかけていくことは、さまざまな経済活動への影響はあると思いますが、水際作戦としては理解をしていく部分だと思っています。

  • アナウンサー

 もう一点、新型コロナ対策として気になってくるのがワクチン接種です。大勢の方が2回目の接種を終えられたというニュースもありますが、3回目の接種に向けて全国的に色々な動きがあるなかで、佐久市は今後どのようになっていくのでしょうか。

  • 市長

 3回目の接種をしていくということで予算を通していただきましたが、順番とすれば医療従事者の皆さん、高齢者の皆さん、基礎疾患のある方の順で打っていくことになります。最初の医療従事者の皆さんが12月にスタートしていくため、528名の医療関係者が3回目の接種をするための接種券を12月の26日に発送いたしました。
 医療関係者、高齢者、基礎疾患のある方に関しては、できればゴールデンウィークまでに接種していただきたいという働きかけを、県と市町村ともにおこなっていく予定になっています。3回目のワクチンを打つ理由ということは、ワクチンを打つことによって体内にある抗体が上がるからです。抗体が上がるということは、ワクチンに対して強い体になります。しかしながら上がった抗体は、半年ほど経つと4分の1まで減ってきてしまうという報告があります。抗体が下がればウイルスに対して弱くなってしまうので、もう1度打ってもらうことが3回目接種の必要性ということになります。
 2回目接種から8か月後に打つということが国の方針ですが、場合によってはその自治体の状況において、6か月後に前倒しして打っていただくことも可能であるということが国の姿勢です。オミクロン株が入ってきているなかにおいて、未知のウイルスに対抗するために、3回目を前倒しして接種するためには、8か月の間隔を6か月にすることをできるのではないかという検討が国においてなされています。そのなかで、小池都知事と岸田総理の間でも6か月への前倒しについて話し合われました。ただし打つということになりますと、まずお医者さんや看護師さん、歯科医師会、薬剤師会の皆さんの協力が得られなければできませんので、こういう方々との合意形成を整えるという仕事が私たちにはあります。加えて、きちんとワクチン供給ができるかという課題があります。こういうところを整えながら進んでいくことが期待されるのだと思います。

  • アナウンサー

 3回目のワクチン接種について、今後も最新情報をお届していきたいと思います。
 話題は変わって、佐久市では輝ける女性をということで、男女共同参画に大変力を入れています。新たに佐久平女性大学が開講という話題、そしてもう一つ、台風19号災害からの復興復旧についてお届していきたいと思います。
 まずは佐久平女性大学について、今議会にも関連予算が盛られ、条例改正案も出ておりますが、概要としてはどういったものでしょうか。

  • 市長

 大学といっていますが、佐久大学や信州大学のような学校法人が設立する大学ではありません。シニア大学や市民大学のような形だとご理解いただきたいと思います。そして講座を受けていただく期間は1年間、人数は20名程度としていますが、20名から40名の方にお入りいただきたいと思っております。
 佐久市では、市議会で女性の登用率をアップさせていこう、県下で最も登用率を高い水準にしようと目標を掲げています。そのため、女性大学で色々なことを学ばれた方にぜひ市議会のほうにも参加していただき、議論のなかに女性の視点が入っていく、その向こうに女性の視点が入った条例にしていく、佐久市の計画にしていくということがあります。この女性大学について、小宮山洋子元厚生労働大臣などにもアドバイスをいただきながら進めていく考えでおります。

  • アナウンサー

 来年4月開講予定ということで、新たな佐久市の動きと言えると思います。開講にあたってなぜこの時期、このタイミングで設置するか、市長の根底の思いをうかがえますか。

  • 市長

 女性活躍というのが、社会のニーズであるということも重要だと思います。女性の活躍について社会の機運が高まっているということもあると思います。行政をやっていくなかにおいて、社会の風に乗ることは大切だと思いますし、私どもが足踏みしていた分野だと思います。さまざまな場面で女性の視点が入っていないことによる歪みはあろうかと思います。市議会に席を占めるだけでなく、これを機会に地域のなかにあるさまざまな役職、参加していく運動体や会議体といったところに、女性の皆さんに入っていただきたいという強い思いを持っています。

  • アナウンサー

 続いて2年前の台風19号災害からの復興復旧についてお届けしていきたいと思います。
 さまざまな取り組みがおこなわれているなかで、台風で大きな災害となってしまったことに河川の水害があったと思います。佐久市では原状復帰でなく改良復旧ということで、ビルドバックベターという言葉もありましたが、今回は河川の復旧に向けての取り組みをお伝えしたいと思います。川の流れは、土砂や堆積物があると止まってしまったり、大雨が降ると色々なものが詰まってしまったりします。そういったものを取り除くことを浚渫(しゅんせつ)と呼んでいますが、佐久市では県との協定のなかで河川の復興復旧に向けて浚渫に非常に力を入れていると聞いております。

  • 市長

 千曲川、湯川、滑津川、志賀川が計画されていた浚渫のボリュームは、全体で9万2000リューベということですが、約7万リューベ、予定よりも浚渫ができました。予定外に約7万リューベの浚渫ができたところは、千曲川の御影橋から浅蓼大橋、滑津川の五箇橋、湯川の成瀬湯川橋、そして鹿曲川の向かい沿いから湯沢、これらが余分にできたということです。
 なぜ余分にできたかというと、浚渫工事をしていく現場は建設会社にお願いをします。そうしますと、人件費もかかりますし運搬費もある、ブルドーザー等の借り上げ代もあります。そのなかで浚渫土の処理費が結構かかるのです。千曲川にあった泥をダンプに載せてどこに持っていくかというと、県はこれを受け入れてくれる会社にお金を払っているわけです。佐久市内においてもさまざまな河川において浚渫をお願いしていて、すると県は「予算に限りがありますので、緊急度等を見極めて総合的に判断し、計画的に進めていきます」と言います。それは正しいのですが、ビルドバックベター、以前よりよい建設をしていくとなった場合に、浚渫土の処理場を佐久市がつくりましょうというなったわけです。本来は県でやることですが、佐久市と佐久建設事務所で協定を結びました。場所は総合運動公園の東側、五箇山が窪地になっていますので、そこに浚渫土を持ってきて平らにしましょう。平らにしたあとは状況を見て駐車場にということもあると思います。このことによって、計画よりもプラス7万リューベを浚渫することができました。浚渫できるということは、佐久市内の安全度が高まるということです。佐久市民の皆さんが危険な状況になっていますので、佐久市としても少し領域を超えて進んでいこうということで行いました。2年前の東日本台風の教訓として、私たちなりのビルドバックベターというものを行ったと思っております。

  • アナウンサー

 これまでの災害が少ないまちから、災害にまちが強いまちづくりへという佐久市独自の復興復旧にもつながっていると思います。2021年も激動の1年だったと思います。
 最後に、佐久市でおこなわれるイベント、わがまち佐久市民講座についてお聞きします。

  • 市長

 12月11日土曜日、午後1時30分から佐久平交流センターで行われます。今回の主役は竹内好(たけうちよしみ)さんです。竹内好さんは佐久市臼田出身の思想家、作家で、中学校の教科書にも載っていた魯迅の「故郷」という物語がありましたが、この魯迅の研究の第一人者でいらっしゃいました。評論家の佐高信さんにご解説をいただき、竹内好さんという方はどういう方だったのか、思想的あるいは人間的な部分から掘り下げていく講演会が行われます。申込不要で入場無料でございますので、より多くの皆さまにご参加いただきたいと思います。

  • アナウンサー

 あらためて放送をご覧の皆さまに一言お願いいたします。

  • 市長

 新しい変異株が出現し、少し緊張するなかであろうかと思いますが、冷静に怖がるという言葉がありました。基本に立ち返り、手指消毒、マスク、うがいが大変重要なところだと思います。どうかこれまで同様、感染予防にご協力いただきたいと思います。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

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