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「蔓延防止等重点措置」「令和4年度佐久市当初予算案」その他(2月26日)

更新日:2022年4月22日

  • アナウンサー

 今年の冬を振り返りますと、雪が多かった印象があります。

  • 市長

 年が明けてから雪が多く降っていますし、厳しい寒さが続いて寒波到来ということも何度かあったと思います。大変寒い冬であり、また原油価格の高騰で、市からも福祉灯油という形で1万円の支援をいたしましたが、光熱費がかさむ冬であることが心配事として出てきていると思います。

  • アナウンサー

 そういったなかでも確実に季節は冬から春になってきているということで、新しいウキウキするような気持ちもあります。

  • 市長

 今の状況を見ていますと、除雪車が雪の降るときに塩カルを撒いたりしています。実際に雪が積もるときは、だいたい5cmで出動なのですが、もう5cmの積雪が見込まれる状況というときは、関係の業界の皆様が夜中2~3時から回っていただいたりしています。そういうなかで、当初予算では9000万円を除雪関係費として用意していたのですが、これでは少し不足ということで、予算の流用という形で1億5000万円アップの準備をしていきます。今、塩化ナトリウムをは潤沢にあるのですが、塩化カルシウムは品薄状態で、かつ除雪の費用も伸びてきている状況でありまして、市民の皆様にもご理解いただきながら、先決で除雪費用を多くしていきたいと思っています。

  • アナウンサー

 本日は大きく分けて2つの項目をお伝えしていきたいと思います。新型コロナウイルスについて、2月24日現在では佐久市内そして県内で蔓延防止等重点措置ということで警戒宣言が出ていますが、市内のワクチン接種の動向も踏まえた状況、そして令和4年度佐久市当初予算案の審議について伺っていきたいと思います。
 まず新型コロナウイルスについて、現在の状況を市長はどのようにご覧になっていますか。

  • 市長

 高止まりという感じがします。第5波までは大きい山が来て、下がってという形でしたが、今回のオミクロン株は感染拡大が早いです。ピークが高くなるのはわかるのですが、これが下がるかというと、少し高止まりのような形になっていることが大変気になります。
 また、これまでは濃厚接触者と指定される方々が感染していく傾向にあったのですが、今回の場合、濃厚接触者と判断されていない方が感染する場合があります。濃厚接触者の定義がありますが、オミクロン株は感染力が強いので、これまでの定義では収まらない状況があるということも気にしています。
 毎日、自分でも蔓延状況と医療体制としてのベッドの使用率も見ていますが、あまり下がっていかない状況です。感染した方々の属性、性別や年齢、職業などについて発表がありますが、かつては月曜日に感染発表があった方は月曜日に属性が発表されていました。しかし今は4~5日程遅れています。これは感染がある方が増えたことによる保健所の作業量の多さで、発表までに時間がかかってしまっているということです。前提として申し上げたいことは、保健所の皆さんは本当に心血を注いで頑張ってくださっています。このことを前提として、いわゆる疫学調査、感染をした方々に対して、どこでどのような動きをしたか、どういう人と会ったかを調べ、接触の仕方を見て定義に照らし合わせて、濃厚接触者と決めていきます。かつては細かく丁寧におこなっていましたが、昨今においては感染者数が多いため、十分に調査が追い付いているかどうか、濃厚接触者の割り振りが正確にできているか非常に心配しているところです。

  • アナウンサー

 オミクロン株の感染力の強さに伴い、気になってくるのが3回目のワクチン接種です。今の佐久市の状況はいかがでしょうか。

  • 市長

 65歳以上で、昨年9月30日までに接種した方にはすでに接種券の発送が終わっています。65歳以下に関しては、昨年8月末までに接種した方には接種券を出しています。65歳以下のうち、昨年9月に接種した方へは2月25日に送る予定です。順次発送していますが、2回目の接種から6か月が経過しているにも関わらず、通知が届いていない方がいましたらお問い合わせいただきたいと思います。

  • アナウンサー

 全国的にも話題になっている5歳から12歳の小児向けワクチンですが、佐久市としてはどういった動きで進んでいくのでしょうか。

  • 市長

 すでに5歳から12歳の皆さんには通知をお出ししています。報告を受けているなかにおいて、全国的には5割程度の方が予約を入れる傾向にありますが、佐久市はもう少し接種意欲が強く、徐々に予約が埋まってきている状況です。
 お子さんの接種についてはさまざまな指摘があります。お子さんは感染しても軽症である実態を考えた場合に、接種したときの副反応を考えると本当に打つ必要があるのか、という指摘もあります。一方で社会全体を見た場合に、その方自身が軽症であっても運んでしまう場合があります。誰かがいけないわけでなく、これだけ蔓延しているとかかってしまうことはあるのです。保育園や小学校でかかってしまったお子さんが家に帰り、例えば3世代家族でおじいさん、おばあさんが感染してしまう可能性もあると思います。そういう意味では、このワクチンの意味はあると思います。今回に関しては、努力義務は課せられていないため、12歳以上の方々とは様相が異なります。保護者の皆さんには十分にご検討をいただいた上で、接種していただきたいと思います。佐久市の立場とすれば家族のなかで議論を重ね、あるいはかかりつけ医の先生に相談をするなかで接種に向けて準備をしてもらいたいと思います。

  • アナウンサー

 一説によると1回目と2回目がファイザーで3回目がモデルナだと抗体率が上がるという話もあります。

  • 市長

 そういう指摘もあります。基本的にはメッセンジャーRNAワクチンであれば、ファイザーでもモデルナでも効果があるということです。
 本日、武道館でおこなわれている集団接種を視察してきました。佐久の方はおいでになる時間が早く、13時30分スタートのところを最初の方は午前中に来ていたそうです。早めの行動を心掛けることは佐久市民の良さだと思いますが、それによって待ち時間が長くなってしまうことは改善点だと思います。今まではお医者さんが問診をして打ってよいか判断をしていて、お医者さん1人に対して2人打ち手がいたのです。しかし今回はお医者さん1人に対して3人の打ち手でやっていますので、以前よりスピードが上がっています。武道館で佐久医師会の先生方に大変ご努力をいただいております。だんだんに進めていきたいと思っています。時間がかかることが予想されますので、時間には余裕を持ってお越しいただきたいと思います。ぜひご理解をお願いいたします。

  • アナウンサー

 皆さまに順次予約開始通知が届きますので、お見逃しないようお願いいたします。

  • 市長

 私たちも本当に注意してやっているのですが、1回目から2回目の接種を進めていた6月、7月あたりに国のシステムが、VシスというシステムからVRSというシステムに変わったのです。国の方向も少し修正され、VRSというシステムになったのですが、それによって間違って入力されている場合が多いと指摘されています。佐久市としても努力をしてきましたが、間違っている場合もありますので、2回目の接種日から6か月経過しているのに通知が来ないという方はぜひお問い合わせいただきたいです。そして郵便の翌日配達、土曜日の配達がなくなりました。そのため月曜日に送った場合は水曜日着になり、木曜日に送った場合は今まで金曜日に着いていたのが月曜日着ということになります。ワクチンの接種券も、郵政の方々に配達をお願いしていますので、その部分で若干の遅れがあるかもしれないということを織り込んでご対応をお願いしたいと思います。

  • アナウンサー

 話題は変わりまして令和4年度の佐久市当初予算案についてです。今議会で審議されていることが、令和4年度の予算案として総額496億円という新佐久市になって3番目の巨額な予算となっています。今回の予算には市長のどのような思いが込められているのでしょうか。

  • 市長

 去年の4月に選挙がありましたので、市民の皆さまにお約束した内容について予算面においても落とし込んで、事業を進めていくことを念頭に置いた予算査定になっています。もう一つ、アフターコロナ、ウィズコロナというなかで、若い皆さんに訴求していくような事業を念頭に置いてやってきた面があります。それと流入超過、佐久市に入ってくる方と、佐久市から引っ越していく方がいるなかで、佐久市に引っ越して来る方のほうが多いのですが、その数が長野県下において一番ということであります。今後、佐久市に引っ越して来られる方、移住する方、IターンあるいはUターンの方々も意識した予算編成もしています。

  • アナウンサー

 市民目線で考えますと、色々な補助金や行政からの支援などもあります。佐久市が望むべき社会に向けて、環境や省エネ、安全への思いも反映された予算であります。

  • 市長

 例えばごみの減少化に関しては、生ごみ処理機に対する補助があります。以前からある合併浄化槽の補助のほか、エネルギー問題としての太陽光発電設備の蓄電の部分に関しても補助を出していこうということです。あるいは木質バイオマス熱処理設備導入補助金というものもあります。今、地球温暖化が進んできているなかにおいて、持続可能な社会をつくり出していくためには、やはり再生可能エネルギー、クリーンなエネルギーが求められます。市民の皆さんの暮らしのなかで、太陽光発電の蓄電をすることはプラスに向くことです。社会として望むべき社会、そちらへ向かっていく場合は、個人資産であっても応援します。そのほかに耐震改修促進リフォームがあります。大きな地震が来たときのために、前もって耐震診断をしてリフォームをする場合、診断に対してもリフォームに対しても補助を出していくというものです。そのほかに評判がよかったものが、省エネの冷蔵庫を購入した場合に補助金を出すというもので、特に街の電気屋さんに対してはより高い補助金を出していく補助金になっています。家のなかの電気をLED化していくことにも、わずかなものですが補助をしていきたいということです。そのほかに、電気自動車の購入補助金というものが国からもあるのですが、それに上乗せで市からも補助があります。望むべき社会へ向かうライフスタイルに対しては、しっかり応援していきたいと思います。

  • アナウンサー

 行政の予算と聞くと市民生活に直接関係ないイメージもありますが、生活に非常に密接した補助や行政の支援もあるということです。

  • 市長

 冷蔵庫は省エネ化が進んできていて、効果が高いと言われているので今回の対象となっています。そのほかにも自転車に乗る方には、ヘルメット購入補助金というものもあります。ぜひホームページなどご覧いただき、ライフスタイルに活かしていただきたいと思います。

  • アナウンサー

 今回の予算編成のなかで、地域の医療支援にも強い思いがあると聞いています。なかでも川西赤十字病院について、選挙公約で建て替えをしていくという話がありましたが、こちらの進捗はいかがでしょうか。

  • 市長

 コロナ禍において、地域医療が大変重要であるということが見直されています。国から地域医療構想というものも発表されました。そのなかで統廃合の対象として、川西日赤の名前が出ています。しかしながら佐久市とすれば、しっかり支えていきたいと考えており、立科町長とも合意しています。それに対して今後どういう方向にしていくか、川西日赤さんも日本赤十字社が経営母体ですので、そちらとの協議が進んでいくことによって、私たちの支援のやり方やボリュームも決まってくると思っております。令和4年度の予算編成について話し合いはしていますが、まだ載せるタイミングではないためあがっていませんが、計上的には1億800万円の補助を出しています。地域医療のなかで、過疎地で医療をやっていくことは不採算部門なので、この部門に関しては佐久市、東御市、立科町で力を合わせて支援していくことを毎年やっています。これは令和4年度も当然やっていくということで予算を計上しています。

  • アナウンサー

 ここからは最近の佐久市の話題として2つお伝えしたいと思います。
 まずは令和5年度に新しく開校予定の臼田地区の小学校、4つの小学校が一つになるということで建築も順調に進んでいます。それにおいて新しい校歌の作詞者、作曲者が決まったことが大きなニュースになりました。

  • 市長

 これまでにも佐久市とご縁がありました森山良子さん、そして森山良子さんからご紹介をいただいた松井五郎さんというヒットメーカーのお二方がつくってくださいます。佐久市の先の教育委員である原拓男さんが森山良子さんのお兄さんと親友だったそうで、原さんは学校帰りに毎日のように森山家へ遊びに来ていたそうです。実はお兄さんは若くして亡くなられたのですが、そのお兄さんを思って作ったのが「涙そうそう」という歌なのだそうです。そして森山良子さんからご紹介をいただいた松井五郎さんも佐久のことをよくご存じで、安全地帯の玉置浩二さんが軽井沢にスタジオをお持ちで、そこで合宿のようなことをしていたときに、佐久市によく映画を観に来ていたとおっしゃっていました。

  • アナウンサー

 どのような校歌になるか、ぜひ皆さんご期待ください。

  • 市長

 4つの小学校が一つになる、それぞれの地域にそれぞれの思いがあるということを私の方からは説明させていただきました。臼田の皆さんの思いが反映され、未来に向けた明るい校歌になればと思います。

  • アナウンサー

 そしてゆうちゃんを救う会、佐久市に住む中澤維斗くんは拘束型心筋症という重い心臓病を患っており、海外での心臓移植のため皆さんから募金を行っていました。目標額の2億3700万円が2月10日をもって達成できたことも、佐久市としては大きいニュースでした。

  1. 市長

 本当に悩んでこの地域の皆さんに呼びかけていくことを、ご両親、周辺の皆さんが決定され、そして本当に多くの皆さんがご協力くださいました。まちの至るところに募金箱がありましたが、1000件を超える事業所の皆さんにご協力いただきました。色々な学校で対応をいただいたり、ボランティアでイベントをやったり、AC長野パルセイロの皆さんや松本山雅の皆さん、プロスポーツ、プロリーグの皆さんにもご協力いただき何とか目標額を達成できたということであります。近く渡米されてドナーの出現、手術の成功を祈っているところです。本当にご協力をいただいた皆さんに感謝を申し上げる次第です。ありがとうございました。

  • アナウンサー

 最後に一言メッセージをお願いいたします。

  • 市長

 寒い冬が続いています。春が来ない冬はありません。新型コロナウイルス感染予防について、おそらく皆さんご協力いただいていると思います。しかしながら蔓延防止等特別措置として続いている3月6日が延長されてしまうか、ここで踏みとどまるかの境目に来ているところであろうかと思います。阿部知事を先頭に、長野県では何とかここで食い止めようという努力が積み重ねられております。どうかあとわずか、これで何とか潜り抜けていきたいと思います。皆さまのご理解とご協力を切にお願い申し上げます。よろしくお願いします。

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