平成17年度 佐久市の予算
更新日:2015年2月2日
叡智と情熱が結ぶ、21世紀の文化発祥都市を目指して
新市の均衡ある発展 早期の一体化に配慮しました。
新生佐久市としての第1回定例市議会で、予算額375億円の一般会計と国民健康保険特別会計など20の特別会計を含めた総額794億8,259万1千円の当初予算が可決されました。
一般会計当初予算額は、旧4市町村の前年度当初予算額の合計に比較して額で33億5,085万4千円、率にして9.8パーセントの増となりました。
新市発足後、初の予算である平成17年度当初予算は、国の三位一体改革の影響などで財源的に厳しい中、旧市町村の歴史文化を継承しつつ、学校建設、児童館建設、子育て支援事業や高齢者支援事業など、一日も早い新市一体化のため、事業を厳選して編成しました。
平成17年度一般会計予算の中から、主な事業や新規事業について、次ページから紹介します。
平成17年度 予算総額 794億8,259万1千円
一般会計 375億円
特別会計(20会計) 419億8,259万1千円
一般会計当初予算
歳入合計 37,500,000千円 (単位:千円)
歳出合計 37,500,000千円 (単位:千円)
特別会計当初予算
会計名 | 17年度予算額A | (参考) | ||||
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16年度旧市町村予算合計額B | 比較(A-B)=C |
伸率(%)C/B |
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一般会計 | 37,500,000 | 34,149,146 | 3,350,854 | 9.8 | ||
特別会計 | 国民健康保険会計 | 事業勘定 | 8,306,860 | 7,030,576 | 1,276,284 | 18.2 |
へき地内山診療所勘定 | 1,855 | 1,614 | 241 | 14.9 | ||
浅科診療所勘定 | 53,422 | 64,830 | △11,408 | △17.6 | ||
介護保険会計 | 7,539,284 | 6,032,573 | 1,506,711 | 25.0 | ||
臼田啓明園会計 | 189,912 | 218,396 | △28,484 | △13.0 | ||
臼田学園会計 | 111,987 | 142,333 | △30,346 | △21.3 | ||
特別養護老人ホーム複合型施設会計 | 451,769 | 429,866 | 21,903 | 5.1 | ||
老人保健医療会計 | 10,174,877 | 9,794,290 | 380,587 | 3.9 | ||
住宅新築資金等貸付事業会計 | 106,835 | 122,514 | △15,679 | △12.8 | ||
市営バス事業会計 | 28,447 | 30,182 | △1,735 | △5.7 | ||
介護老人保健施設会計 | 256,303 | 248,901 | 7,402 | 3.0 | ||
臼田保養センター会計 | 52,721 | 56,060 | △3,339 | △6.0 | ||
浅科温泉施設会計 | 56,742 | 51,200 | 5,542 | 10.8 | ||
浅科道の駅施設会計 | 48,147 | 47,291 | 856 | 1.8 | ||
特定環境保全公共下水道事業会計 | 996,890 | 1,133,600 | △136,710 | △12.1 | ||
農業集落排水事業会計 | 540,807 | 503,684 | 37,123 | 7.4 | ||
生活排水処理事業会計 | 143,261 | 130,043 | 13,218 | 10.2 | ||
奨学資金会計 | 26,803 | 20,277 | 6,526 | 32.2 | ||
茂田井財産区会計 | 1,762 | 2,001 | △239 | △11.9 | ||
国保浅間総合病院事業会計 | 収益的収支 | 5,034,994 | 5,083,616 | △48,622 | △1.0 | |
資本的収支 | 3,226,176 | 643,525 | 2,582,651 | 401.3 | ||
望月水道事業会計 | 収益的収支 | 213,485 | 203,438 | 10.047 | 4.9 | |
資本的収支 | 89,052 | 174,853 | △85,801 | △49.1 | ||
公共下水道事業会計 | 収益的収支 | 1,835,303 | 0 | 1,835,303 | 皆増 | |
資本的収支 | 2,494,897 | 0 | 2,494,897 | 皆増 | ||
小計 | 41,982,591 | 32,165,663 | 9,816,928 | 30.5 | ||
合計 | 79,482,591 | 66,314,809 | 13,167,782 | 19.9 |
新生佐久市の予算 教育対策
野沢中学校建設事業費は、14年度からの5か年計画で実施していますが、本年度は、普通教室棟、屋内運動場を建設します。
望月小学校建設事業費は、望月地域の本牧、布施、春日、協和の4小学校を統合して、新しい小学校をつくります。
野沢小学校増築工事費は、30人規模学級の拡大に伴い、2教室を増築します。
学力向上支援加配職員賃金は、市の単独で教職員を配置して、児童生徒の学力向上を図ります。
子ども支援事業費は、新たに不登校児童生徒を集めて宿泊学習をするなどの不登校対策を行います。
野沢中学校建設事業費 | 9億5,482万円 |
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☆望月小学校建設事業費 | 6億1,467万円 |
小中学校施設整備事業費 | 2億2,738万円 |
学力向上支援加配職員賃金 | 1,369万円 |
子ども支援事業費 | 1,866万円 |
介助者賃金 | 941万円 |
日本語教室補助員賃金 | 121万円 |
□心理教育相談事業費 | 101万円 |
□小中学校防犯対策経費 | 287万円 |
30人規模学級任意協力金 | 1,145万円 |
□標準学力検査経費 | 509万円 |
☆浅間中学校建設事業費 (測量、地質調査) | 1,307万円 |
□人材育成研修事業費 | 754万円 |
文化財調査事業費 | 2億5,128万円 |
□ブックスタート事業費 | 80万円 |
□まちじゅう美術館事業費 | 56万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
新生佐久市の予算 少子・高齢者対策 保健対策
子育て支援105のメニューは、「つどいの広場事業」、「子育てママさんサポート事業」などを新たに加えたほか、不妊治療に対する助成制度の「コウノトリ支援事業」を、新市の全域に拡大しました。保健・福祉・教育の分野で、子ども達の健全な成長を願い、子育てを支援します。
□子育て支援事業費 | 1,077万円 |
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□お兄さんと遊ぼう事業費 | 203万円 |
□保育キーパー賃金 | 155万円 |
広域入所保育委託料 | 2,957万円 |
障害児保育事業費 | 4,422万円 |
□長時間保育事業費 | 6,935万円 |
私立保育所保育児童委託料 | 6億967万円 |
□コウノトリ支援事業費 | 161万円 |
☆子育てママさんサポート事業委託料 | 28万円 |
児童館管理運営事業費 | 8,619万円 |
☆あさしな保育所建設事業費 | 6,993万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
高齢者対策92のメニューは、「遠隔医療事業対象地域調査費」、「高齢者等にやさしい交通対策調査費」などを新たに加えたほか、「高齢者外出支援サービス事業」、「家庭ごみ収集支援事業」、「介護予防ふれあいサロン事業」など新市の全域に拡大するなど、高齢者施策の一層の充実を図ります。
☆高齢者等にやさしい交通対策調査費 | 10万円 |
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生活管理指導員等派遣事業委託料 | 2,912万円 |
生きがい活動支援通所事業委託料 | 2,156万円 |
□高齢者筋力向上トレーニング事業委託料 | 22万円 |
□高齢者外出支援サービス事業委託料 | 417万円 |
☆遠隔医療事業対象地域調査費 | 10万円 |
認知症高齢者支援事業費 | 108万円 |
□介護予防ふれあいサロン事業委託料 | 985万円 |
□家庭ごみ収集支援事業委託料 | 155万円 |
□高齢健康優良者表彰式経費 | 287万円 |
□誕生月健診事業費 | 7,489万円 |
また、浅間総合病院の新病棟建設の事業費がピークとなります。 浅間総合病院整備事業費 |
29億8,841万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
新生佐久市の予算 中小企業対策及び 産業振興対策
中小企業振興資金貸付預託金・融資保証料は、中小企業者の皆さんの資金繰りを援助するため市の制度資金を行います。特産農産物販路拡大調査費は、米、花卉、果樹などの特産農産物の特色を生かした販路拡大のための調査研究を行います。
ライスセンター施設整備補助金は、老朽化した平賀ライスセンターの改築に対して補助します。
中小企業振興資金利子補給金 | 458万円 |
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中小企業振興資金貸付預託金・融資保証料 | 10億4,573万円 |
TMO中心市街地活性化事業補助金 | 65万円 |
☆商店街再生整備委託料 | 100万円 |
☆商店街環境施設整備事業補助金 | 315万円 |
商業活性化事業補助金 | 220万円 |
ビジネスキャリアセンター活用事業補助金 | 35万円 |
佐久ものづくり研究会運営事業補助金 | 50万円 |
先端的農業技術拠点づくり事業費 | 61万円 |
☆特産農産物販路拡大調査費 | 10万円 |
☆ライスセンター施設整備補助金 | 3,587万円 |
□特産物産地育成事業補助金 | 122万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
新生佐久市の予算 観光振興 自然公園整備
旧佐久市のバルーンフェスティバル・旧臼田町の小満祭・旧浅科村のどんどん祭り・旧望月町の榊祭りなど、合併後も地域の文化を継承し、引き続き新市のイベントとして行います。
平尾山公園整備事業費は、昆虫体験学習施設など、市民の皆さんの憩いの場所として整備します。
森林セラピー生理実験事業費は、セラピー基地の候補地の一つとして、平尾山で森林療法の実験を行います。
観光宣伝委託料 | 1,030万円 |
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バルーンフェスティバル開催委託料 | 1,094万円 |
信州SAKU音楽祭・佐久ミュージカル負担金 | 700万円 |
☆史跡観光ネットワーク調査費 | 10万円 |
☆歴史の里・五稜郭整備事業 | 300万円 |
☆東山整備事業費 | 100万円 |
各種催物実施負担金 | 2,353万円 |
中山道宿場祭り補助金 | 16万円 |
平尾山公園整備事業費 | 2億7,882万円 |
☆森林セラピー生理実験事業費 | 446万円 |
平尾山公園花いっぱい事業費 | 660万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
新生佐久市の予算 都市基盤整備
東西幹線(仮称)調査委託料は、新市の一体化のためにも重要な路線である東西幹線(協和佐久線)の基本調査を行います。
街路事業費は、小諸佐久臼田線の跡部・臼田間で、4車線化に伴う市道の改良などを行います。
中部横断自動車道関連事業費は、中部横断自動車道建設の進行に伴い、関連市道の新設改良や集会施設整備の補助、土取り場の整備などを行います。
☆東西幹線(仮称)調査委託料 | 47万円 |
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街路事業費 | 9,374万円 |
高速関連集会施設整備事業等補助金 | 586万円 |
道水路新設改良事業費 | 1億6,939万円 |
中部横断道土取り場整備事業費 | 9,745万円 |
花園土地区画整理事業費 | 8,810万円 |
☆都市計画マスタープラン策定委託料 | 1,040万円 |
☆緑の基本計画策定事業費 | 980万円 |
総合運動公園整備事業費 | 2,564万円 |
地方特定道路整備事業費(中部横断自動車道関連) | 7,500万円 |
地方道路整備臨時交付金事業費(常田線) | 4,900万円 |
地方道路整備臨時交付金事業費(湯川橋ほか) | 2億6,846万円 |
下水道事業費(一般会計負担分) | 21億8,588万円 |
交通安全施設等整備事業費 | 3,751万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
新生佐久市の予算 まちづくり 交付金事業
中心市街地活性化事業費は、野沢成田山参道の「のざわ門前仲見世」整備事業に対する補助および城山公園北市営駐車場の整備を行います。
街路整備事業費は、岩村田一本柳地区で都市計画道路原東1号線の整備を行います。
回遊ルートサイン事業費は、野沢、中込地区で散策回遊ルートの総合案内板などを設置します。
親水公園整備事業費は、湯川、千曲川の親水公園を整備します。
中山道望月宿周辺整備事業費は、江戸時代の面影を残す旧中山道望月宿を中心に公園整備などを行います。
☆中心市街地活性化事業費 | 6,211万円 |
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☆街路整備事業費 | 2億1,107万円 |
☆地域生活基盤施設整備事業費(回遊ルートサイン整備等) | 2,153万円 |
親水公園整備事業費(湯川、千曲川) | 7,490万円 |
☆道路整備事業費 (田口城山地区、甲地区、旧中山道望月宿地区道路等) |
1億8,393万円 |
☆中山道望月宿周辺整備事業費 | 5,371万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
新生佐久市の予算 合併特例事業
当初予算では、約10億円の事業費を計上しました。
臼田児童館・青沼児童館・あさしな児童館建設事業費は、一小学校区に児童館一館整備の方針のもと、臼田地区、浅科地区に児童館を整備します。
高機能消防指令センター等整備事業費は、統一した指揮系統で災害などに迅速で効率的な対応をするため、新市のエリアをカバーする高機能指令台を設置します。
☆臼田児童館建設事業費 | 9,132万円 |
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☆青沼児童館建設事業費 | 7,649万円 |
☆あさしな児童館建設事業費 | 1億416万円 |
☆高機能消防指令センター等整備事業費 | 1億3,587万円 |
☆印は新規事業、□印は拡大事業、万円未満は切り捨ててあります。
(このほかは、他の項目で掲載済み)このほか、「星空の街・あおぞらの街」全国大会の開催、保健福祉審議会の創設、認知症にやさしい地域づくりネットワーク運営委員会設置など、ハード面、ソフト面ともに充実して新市のスタートを切りました。
※第1回定例市議会追加議案 平成17年度一般会計補正予算(第1号)
あさしな保育所建設事業費 2億5,631万円
合併の財政的なメリット
合併特例債
合併市町村がすみやかに一体性を確立するため、合併市町村の均衡ある発展のため、また、合併市町村の建設を総合的かつ、効果的に推進するために行う事業の財源として、事業費の95%を借り入れることができ、返済すべき元金利子の70%を国から地方交付税として交付される、いわゆる有利な起債です。
ただし、あくまで借入金ですから、返済には約30%の一般財源を必要とします。したがって、今後の残高の見込みに配慮しながら借入を行います。
地方交付税の合併算定替
合併市町村は、合併年度およびその後10年間、合併しなかった場合の旧市町村で算定した交付税の合算額が交付されます。通常、小さな自治体ほど交付税の手当が厚い傾向がありますが、合併しても一定期間は、小さな自治体のままの有利な計算方法で交付税を計算してもらえます。
合併補助金
合併市町村が、市町村建設計画に基づき行う事業で、市内の交流連携、一体性の強化のために必要な事業の財源とする国の補助金です。
合併特例交付金
合併市町村の地域間格差解消、住民意見の反映促進、住民サービスの向上、コミュニティー振興のために行う事業の財源とする県の補助金です。
行政改革効果
旧市町村では、市町村長、助役、収入役および教育長は、それぞれ4人ずつ必要でしたが、新市では、1人ずつになりました。議員定数も、旧4市町村では、合計で77人でしたが、新市では、34人になりました。
一般職員も、退職者数と新規採用者数との差で17人の純減になりました。これらの人件費であわせて約4億2千万円の行革効果。
スケールメリット(規模の利益)
地方自治体は、規模の大小にかかわらず、一定水準の行政を維持しなければならず、そのためには、一定の行政経費がかかります。これは、規模が大きいほど割安になり、規模が小さいほど割高になる傾向があります。これをスケールメリットといいます。
試算によると、人口5千人の自治体の1人当たり歳出総額は、人口10万人の自治体の2.5倍と言われています。
浅科地区 |
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佐久地区 |
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望月地区 |
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臼田地区 |
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