特別企画「作品に学ぶ望月の歴史」
更新日:2024年5月1日
特別企画です
臨時休館中の企画でしたが、要望があったため、不定期ですが多くの皆さんに知ってもらえるように施設内の作品の紹介をさせていただきます。作品からわかる望月の歴史の数々。来館の折にはぜひご観覧ください。
第2回「 望月の大きな勾玉(まがたま)」
出土した勾玉
今回ご紹介する勾玉は、望月協和地区の古墳から出土した大きな勾玉です。これまで望月で出土した中では最大の勾玉で、長さは4.7cmあります。多くは3cm前後ですから、相当に大きなものです。ちなみに、日本でこれまで出土した最大の勾玉は、長さ7.4cmとされています。
材料は瑪瑙で、他の多くの勾玉や切子玉、丸玉、ガラス小玉などと共に出土したものです。
そもそも勾玉って何だろう?
勾玉は、古代のアクセサリーで、主に首飾りとして用いられました。独特の形の由来は、元が動物の牙であった、という説や、初期の胎児の形を表す、といった説があり、はっきりしたことは解っていません。
多くは、瑪瑙、翡翠、水晶、琥珀、滑石などから出来ています。いずれも、非常に硬い材料で、これらに穴を開けることは大変だったと思われます。
勾玉作り体験のご案内
ここまでお話しをしてきた勾玉ですが、望月歴史民俗資料館では、勾玉作り体験ができます!
45分~1時間程度で、だれでも簡単に作れます。
ビーズと一緒に紐に通せば、かわいいネックレスの出来上がり!皆さん、是非一度チャレンジしてみてください。
作成上の注意
- 材料費が一つ250円かかります。
- 紐とビーズは無料で付きます。
- 職員が丁寧に教えますので、初めての方でも安心。
- 石を削って作りますので、白い粉が大量に出ます。マスク着用はもちろん、汚れてもよい服装でお越しください。
- 外で作りますので、雨の日はできません。
勾玉の作り方
勾玉近影
勾玉全体
第1回「望月の駒」
「望月の駒」
昔、望月は日本で有数の馬(駒)の里でした。馬(戦闘用の馬)は古墳時代の中頃~奈良時代に大陸から朝鮮半島を経由して渡来人とともに日本に入ってきたと考えられています。その後、御牧原付近で地元豪族と共に私牧(自分たちの為の牧場)を営んでいました。その後施行された律令制に伴い、馬を税として献上したところ、朝廷で評判となり、勅旨牧(ちょくしまき)(朝廷⦅天皇⦆の直轄牧場)となり、信濃国で最大(日本最大)の勅旨牧として繁栄しました。望月から献上された馬は、『望月の駒』としてブランド化し、多くの歌人にも和歌によまれています。代表的なものとして『逢坂の関の清水に影みえて今や引くらん望月の駒』⦅紀貫之⦆という歌があります。ちなみに、“御牧原”という地名は朝廷の牧場だった名残と思われます。
また、今回は望月地域に伝わる駒の里についての逸話を掲載しました。音声収録したものもありますので、ぜひ聞いてみてください。
望月の駒の逸話
お問い合わせ
社会教育部 文化振興課
電話:文化振興・文化施設係:0267-62-5535 文化財保護・文化財調査係:0267-63-5321
ファックス:文化振興・文化施設係:0267-64-6132 文化財保護・文化財調査係:0267-63-5322
