令和7年佐久市議会第4回(12月)定例会招集あいさつ

更新日:2025年11月25日

 招集のご挨拶を申し上げます。
 本日、ここに令和7年 佐久市議会 第4回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。
 はじめに、「新佐久市誕生20周年記念事業」について申し上げます。
 昨年8月の大相撲佐久場所のプレイベントを皮切りに、本年9月28日の姉妹都市エストニア共和国サク市からトゥルヤック混声合唱団をお招きしてのグランドフィナーレをもって、記念事業の全てが終了いたしました。
 新佐久市誕生20周年記念事業実行委員会委員の皆様をはじめ議員各位、関係の皆様、そして全ての市民の皆様のご協力に感謝申し上げます。
 今後も次の節目を見据え、佐久市の更なる発展を目指し、スピード感をもって進めてまいりますので一層のご支援をよろしくお願いいたします。

 それでは、議案の総括説明を申し上げます前に、本市が取り組んでおります施策等について7点申し上げます。

 1点目といたしまして、銀河連邦共和国の友好都市である秋田県能代市に対する支援について申し上げます。
 能代市では、本年9月2日から降り続いた大雨により、多くの住宅が床上・床下浸水したほか、農地への冠水、法面崩壊など、災害救助法の適用を受ける甚大な被害を受けました。
 改めまして、被災された方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げる次第であります。
 能代市からは、令和元年東日本台風により当市が被災した際に、心温まるご支援をいただきました。当市といたしましても災害見舞金をお渡しするため、本定例会におきまして、関連する補正予算案を提出しておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。

 2点目といたしまして、令和7年第3回定例会でもご提案いただきました神奈川県茅ヶ崎市との友好都市提携について、現在の状況を申し上げます。
 茅ヶ崎にとは、本年6月に「友好都市格上げ」に向けて、私と清水議長が訪問したほか、これまで両市の事務担当者による協議を重ねてまいりましたが、この度、提携に向けた両市の合意が整いました。
 提携の実現は、既存の交流をさらに深めるとともに、両市の文化、教育、経済など多岐にわたる分野での市民間交流を促進し、それぞれの地域のさらなる発展に寄与するものと確信しております。
 今後につきましては、事務担当者により調整を進め、次回、令和8年第1回定例会に、友好都市提携に関する議案を提出させていただき、議決いただければ、新年度において調印の運びとする予定です。

 3点目といたしまして、佐久平駅南土地区画整理組合の施行により、平成30年(1月)から行われていた「佐久平駅南土地区画整理事業の竣工」について申し上げます。
 去る10月1日、佐久平駅南に約21ヘクタールの市街地を整備した、本事業の竣工式が佐久平駅南土地区画整理組合により執り行われました。
 これは、ひとえに地権者の皆様をはじめ関係者全ての皆様の、長きにわたる熱意とご尽力の結晶であり、市におきまして、佐久平駅周辺再整備基本計画の検討を進めるうえでも、魅力的な都市基盤がここに完成いたしました。
 また、式典では、組合より「北斗の拳」デザインの時計台付き記念碑を、さくまんが舎横の砂田公園に寄贈いただきました。この新たなシンボルと共に、市街地が次世代にわたり栄えることを確信し、関係各位のご労苦に改めて敬意と感謝の意を表します。

 4点目といたしまして、「第3回佐久平ハーフマラソン」について申し上げます。
 本大会は、日本陸上競技連盟公認ロードレースとして、「走っても楽しい」「走った後も楽しい」をテーマに10月19日(日曜)に開催し、3,725名の皆さんが佐久平の雄大な自然の中を颯爽と駆け抜けました。
 ゴール後の地元の農産物(りんご・おにぎり)の配布や飲食・物販ブースが好評を博すなど、多くの皆様のご協力により盛大に開催することが出来ました。
 また、全国高等学校駅伝競争大会(都大路)の長野県代表選考大会となります「長野県高等学校駅伝競走大会」が、本年度から開催会場を大町市から佐久市に移し、佐久総合運動公園陸上競技場を発着地点として11月1日(土曜)及び2日(日曜)に開催されました。大会では、地元の佐久長聖高等学校が28連覇を達成し、3年連続全国制覇がかかった都大路大会への切符を掴みました。
 本定例会におきまして、関連する補正予算案を提出しておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。

 5点目といたしまして、「キャッシュレス決済ポイント還元事業」について申し上げます。
 今般、エネルギー価格の高騰に加え、原材料費、人件費などコストの上昇が続き、物価高騰に伴う消費需要の停滞や価格転嫁の難しさと相まって、市内事業者、とりわけ中小事業者を取り巻く経営環境は、一層厳しさを増しております。
 また、少子高齢化による人手不足や販売機会の拡大に対応するため、市内中小事業者においては、デジタル化の推進、特にキャッシュレス決済導入の重要性が高まっております。
 このような状況を踏まえ、市では、今月11月の1か月間、市内対象店舗において、キャッシュレス決済利用者に決済金額の20パーセント分のポイントを還元する「キャッシュレス決済ポイント還元事業」を実施しております。
 これは、消費喚起による中小事業者の支援と、キャッシュレス決済の導入促進という二つの効果を図ったものです。
 これまでの実施状況ですが、対象店舗数は今月16日時点で800店舗を超え、そのうち新たにキャッシュレス決済を導入した店舗は15店舗を数えました。また、キャッシュレス決済の種類を増やした店舗も多くあり、延べ79件増加しました。これは、多くの事業者の皆様が、この機会にデジタル化に踏み出された証であり、大変心強く感じております。特に飲食店をはじめとする幅広い業種でご利用いただき、同じく16日時点で2億4,000万円を超える消費喚起に繋がっている状況です。
 この度の事業で得られた知見を活かし、今後も地域経済の活性化のため、適時適切な施策の推進に努めてまいります。

 6点目といたしまして、「佐久大学の経営改善に向けた取組状況」について申し上げます。
 先の第3回定例会において、佐久大学に学ぶ学生を支援するための補正予算の議決をいただいたところでありますが、議決に際して付帯決議が付されるなど、市議会からのご指摘を重く受け止めるとともに、佐久大学の危機的ともいえる経営状況から自主再建は困難と判断し、県内学校法人との合併協議を申し入れ、大学側からこの合併協議に就くとの意思表示をいただいたところです。
 この度、佐久市仲介のもと 、県内学校法人の信学会と佐久大学を運営する佐久学園による合併協議基本合意書の調印式を、11月27日に執り行う運びとなりました。
 市といたしましては、佐久大学の存続を第一義に、信義則により迅速かつ誠実な合併協議を進め、市民の皆様のご負担を最小限にとどめることを旨に、1日も早い合併が整いますよう努めてまいりますので、引き続き、市議会並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 7点目といたしまして、「佐久市で発見された神津島産の黒曜石」について申し上げます。
 佐久市猿久保の寺畑(てらばたけ)遺跡では、1994年(平成6年)と1995年(平成7年)に国道141号バイパス道路整備事業に伴い発掘調査が実施され、縄文時代草創期(そうそうき)の黒曜石53点が出土しました。
 今回、明治大学黒耀石研究センターの研究により、そのうち1点が、直線距離約230km離れた神津島産であることが確認されました。
 佐久市と神津島村は、まさに、この黒曜石が発見された平成6年に友好都市提携を結んでおりますが、今回の発見は、約1万3000年という時空を超えた深い絆があったことを物語る重要な発見であります。
 今後につきましては、神津島村におきまして、報告会を企画して参りたいと考えて取ります。
 以上、本市が取組んでおります施策等について申し上げましたが、このほか、先週末、高市政権において、「強い経済」を実現する総合経済対策が閣議決定されました。具体的な施策の内容につきましては、今後、補正予算等により国から示されると思いますので、そうした国の動きもしっかりと注視してまいりたいと考えております。

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