「佐久市議会に関して」「スロードライブのまちづくりに関して」その他について(5月23日)
更新日:2019年6月27日
- アナウンサー
今日最初の話題としまして、ここ最近の動きをお伝えしていきたいと思います。大きな会議としましては、栁田市長も出席した北信越市長会、こちらが5月の16、17日と富山の氷見で行われたということなんですが、今回この北信越市長会、どんな議題が話題になったのでしょうか。
- 市長
北信越市長会は年に2回、春と秋に行われます。今回の総会におきましては、6月に行われる全国市長会に北信越市長会として上程をしていく議案を決定する会議で、総会、分科会を行い、そしてまた総会に戻して議論を重ねて様々な議論が行われました。その会議と合わせて、北信越市長会を中心に作られている北陸新幹線の整備促進会議体があり、こちらも同時に行われました。
これから進んで来ようとする北陸新幹線、今は金沢までですけれども、次は2022、2023年あたりに敦賀まで行くんです。今2019年ですからそんなに遠くない将来、敦賀まで125km伸びていく形になります。そうなると5年後くらいに、関西に行くには東京まわりよりも金沢まわりの方が早くなってくるような現象が起きてくることになります。
- アナウンサー
これによって、一層便利になる北陸地方への交通アクセス、この北陸新幹線の延伸というものも強く期待していきたいですね。
- 市長
そうですね。令和12年くらいまでには大阪までつなげたい、あと一回り12年くらいで、大阪までフル規格で行くことを目指しているということです。毎回しっかりと議論を固めて、国に要求していく形で、3,200億円くらいの予算が昨年度末に決定し、今年度は3,200億円と大変巨額の投資をされているので、加速度的に早くなってきています。あるいは、企業版ふるさと納税というのがあります。個人のふるさと納税もいろいろありますね。私の友人の泉佐野市長さんも一生懸命やっているこの企業版ふるさと納税を、私ども佐久市でも活用しましたが、非常に魅力的な制度でもあるんです。今、特別措置がありますが、その特別措置の期間延長、あるいは内容の拡充ということを議論するのが今年度になっています。今年度行われる議論について、現場の意見に則した改革を是非進めてほしいということを、市長会総会の中で私の立場で発言をさせていただいたところです。
- アナウンサー
こういった北信越の力、しっかりと要望が国に上がっていき、そしてそれが形となることを強く望んでいきたいと思います。最初の話題は、5月16、17日に富山県の氷見で行われました北信越市長会に関してお届けしました。
今回は大きく分けて2つの話題を皆さんにお届けしていきたいと思います。まず一つが佐久市議会に関して、そしてもう一つがスロードライブのまちづくりに関して皆さんにお届けしてまいります。まず始めは佐久市議会なんですが、先日佐久市議会から報酬審議会の開催及び議員報酬に関する申し入れということで大きな動きがありました。
- 市長
そうですね。佐久市議会の皆様から、現在月額34万9千円という報酬を、40万5千円に引き上げを求める申し入れがありました。このルールとして、議員の皆さんの採否をあげていくというのは、報酬審議会という審議会を開く必要があります。そういう意味では今回は、市議会議員の皆さん様々なお立場の様々なご発言があるわけですが、全会一致でこれをお求めになられたということ、議会というのは佐久市民から選ばれた選良でありますので、佐久市議会の意思というのは市民の意思として私どもはとらえていくことになります。そういう意味では重くとらえて、そして、報酬審議会開催の準備をしていきたいと思っています。報酬審議会の議論の対象は、私ども理事者あるいは議員の皆さん、特別職の皆さんの報酬ということもあるんですが、今回は、議員の皆さんの報酬のみを議論の対象にしていくということで、これから準備をしていきたいと思います。
- アナウンサー
最近、各地方議会で議員のなり手不足というのも大きな話題になっておりますが、もちろん議員報酬だけでは解決できないことかもしれませんが、先日開催された議会と語る会でも、過半数近くの市民の方も、現在の佐久市議会の議員報酬は少ないと感じたという意見もありました。
- 市長
そうですね。基本的には議会の皆さんの報酬、政務調査の環境作りということはその議員さんの権利よりは市民の権利なんですよね、自分自身の代弁者ですから。自分のかわりに発言してくれる人の待遇を整えるということは、より良い議員さんが誕生するという可能性を秘めていますし、この方には40万5千円はふさわしくないなという人には、そういった投票行動をとらないようにするということだと思います。ふさわしい方を是非選んでいただくということだと思います。政治の世界の中にいることにおいて多くの皆さんが感じることは、報酬が引き金ということもあり得るけれども、もっともっと関心があるのは、きちんと仕事してくださいよ、ということなんだと思います。そういう中で、手話言語条例というのがあります。
(手話: 「私の名前は、佐久市長の柳田です。」 )
- アナウンサー
ラジオお聴きの皆さん、栁田市長が自ら手話を交えて自己紹介をしました。
- 市長
手話を言語として認めていきましょう、そういう社会を作りましょう、という条例が佐久市にはあるんです。これは長野県の中の77市町村の中でたったひとつ佐久市が条例化しているんです。これは、私ども佐久市理事者として提出したのではなく、議員が提出したんです。ろうあ者の皆さん、本当に耳の不自由な方からすると悲願だったんですよ。20年間、30年間の悲願というものを、佐久市議会の皆さんが叶えた。耳の不自由な方からすると、佐久市議会の皆さんこの方々で良かったな、と思っていると思いますよ。こういう部分を広げていく、かけがえのない存在になっていく、ということが大事なことで、そういう意味では私は佐久市議会の皆さんのこれまでの努力というのは評価するべきことがいくつもあるんじゃないかと思っています。
- アナウンサー
佐久市議会では現在の月額報酬34万9千円を40万5千円に引き上げてもらいたい、こういった申し入れがありました。これを受けて栁田市長は、この申し入れを重く受け止め、審議会開催に向けて検討していきたいということであります。今後の動き、注目して見ていきたいと思います。
- 市長
はい。様々な市民の皆さんのご意見を是非お伺いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
- アナウンサー
そうですね、やはり民議というものが大きく市政を動かしていきますからね。
続いての話題ですが、この放送をご覧の方、そしてラジオをお聴きの皆さんも、日頃車を運転されるドライバーの方大勢いらっしゃると思います。ここ最近では、全国各地で非常にいたましい大きな交通事故のニュースも飛び込んできている、それを受けてここ佐久市では、市長公約のひとつとしましてスロードライブなまちづくり、これは市長の思いというのはどういった点にあるのでしょうか。
- 市長
ドライバーの皆さんのスピードは事故と密接な関係にありますよね。制限速度を守ってもらうということもそうなんですが、路地とか通学路とか、そういうところについてスロードライブをしていくというのはとても大事なことです。実際に自分で走ってみて、時速20kmくらいで走っていれば、相当なトラブルが避けられます。例えば幹線道路は制限速度を守って、生活道路を20kmで走る。通勤時間でそれを実現させようとするとちょっと時間がかかります。けれども、朝5分早く起きればそういうことが可能になると思います。スロードライブなまちづくりというのは、市民の皆さんの心がけとか姿勢によってのみ実現するものであるし、そういう意味では市民の皆さんへの呼びかけ、あるいは市民の皆さんの関心の高まりということが、全国各地で発生してしまっている本当に重い事故というものを回避できるひとつなんだろうと思います。そんな中で、スロードライブなまちづくりの標識、道路にプリントされているスロードライブな安全運転というのが、5地区10箇所ありますので、ちょっとご覧いただきたいと思います。それぞれの地域、望月地区の協東地区、高呂地区、この地区に2箇所スロードライブなまちづくりということで、標識があります。そしてまた、臼田地区におきましては諏訪区、下荒区に2箇所プリントしてあります。
- アナウンサー
変わりましてはこちら。
- 市長
中込中学校の中込新町地区においてもあるんですね。中込中学校のこの道路は、とても危険で狭い道が混在しているんです。議会でも取り上げられたんですが、スロードライブなまちづくりを呼びかけるということで、その地域の皆さんや学校関係者、PTAの皆さん、市役所も入って会議を行う中で、まずはスロードライブなまちづくりを取り組んでいこうということでありました。あるいはまた、新しい区ですね、240番目の区ですが、平賀アベニュー区の中にも2箇所あります。それから、望月の天神区になります。望月中学校と望月保育園に向かう道路にも見えるんですが、この道路に関しては、望月保育園に送迎する皆さんはなるべく通らないでくださいね、生活道路ですので。この天神の道路を通らないために、このバイパスを作ったという意味もありますので、そういう意味では、天神区に設置をさせていただきました。このスロードライブなまちづくりの標識というのは、佐久市のオリジナルなんです。是非この標識をご覧いただいたそのエリアは特に、スピードには気を付けてもらいたいと思います。
- アナウンサー
黄色をベースに、そして赤と黒で大きくスロードライブという文字も刻まれております。先ほど市長もおっしゃったように、朝の5分、あるいは行動に5分余裕を持つことによってゆとりある運転につながっていく。ここは是非この放送をご覧の方、お聴きの皆さんにも意識していただきたいと思います。
- 市長
社会、まちづくりというのは、市民の皆さんのお考えとか、健康づくりのまちづくりというのも、佐久市が達成してきたのですが、これは何十年間にも渡る市民の皆さんの心がけです。そういうものを、スロードライブなまちづくり、交通安全に、意識の高い地域を作っていくことが、大変重要ではないかなと思っています。
- アナウンサー
交通事故というのは、人災でもありますから、防ごうと思えば防ぐことは絶対できるわけです。是非市民の皆さんも強い安全への意識をお願いしたいと思います。
改めまして、この放送ご覧の方、そしてラジオお聴きの皆さんに市長からのメッセージお願いします。
- 市長
この5月10日をもって、交通死亡事故につきましての緊急事態宣言を行っておりましたが、このほど解かれました。解かれましたけれども、交通安全に対しての意識というのは是非高めていただきたいと思いますし、飲酒運転は言語道断であります。是非一人一人が意識を持っていただきたいなと思っております。小学生に我が家の交通課長ということで任命をしていますけれども、是非交通安全にはお気をつけていただきたいと思いますし、それがお互いのため、自分自身を守ることにもなりますので、是非心がけていただきたいと思います。