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「佐久市議会第3回定例会」「長野県市長会の開催」その他(8月28日)

更新日:2022年11月17日

  • アナウンサー

 8月末から9月といいますと、そろそろ夏が終わり秋の始まりの気配も感じます。この夏を振り返ってみて市長はどのような印象をお持ちですか。

  • 市長

 一番の特徴は、3年ぶりの行動制限がなかった夏ということだと思います。象徴的な花火大会がそれぞれの地域で行われました。規模を縮小して、浅科などは14日に15分のみ行う取り組みもありましたし、野沢中込の千曲川花火大会に関しても場内での飲酒は禁止ということでありました。あるいは露店商の皆さんにはご遠慮いただくという工夫が各商店街で行われたと聞いています。次の日に私も清掃に行きましたが、例年に比べて非常にゴミは少なかったと思います。帰省をされた方や家族で旅行をされた方もいらっしゃったと思いますが、待ち望んでいた人の動きが出てきた夏だったのではないでしょうか。

  • アナウンサー

 栁田市長もご家族で花火をご覧になったそうですが、印象はどうでしたか。

  • 市長

 いつもは花火大会の点火などをしたあとすぐに移動して榊まつりへ行くのですが、榊まつりの夜の方がお祭りの縮小ということで行われなかったので、市長になって初めて最後まで花火大会の会場にいることができて、家族で楽しみました。

  • アナウンサー

 本日の話題として、まずは佐久市議会定例会について、8月30日からは令和4年佐久市議会第3回定例会が合計31日間、9月29日までの会期で開催予定となっています。今回は27の議案が佐久市側から議会に提出される予定ということですが、なかでも今日は注目の予算案を3つお伝えしたいと思います。
 1つ目が地域公共交通、2つ目がプレミアム付き商品券など市民生活への助成事業に関して、そして3つ目が河川など土砂の排出上の整備事業についてです。まず佐久市といいますと地域公共交通事業に対して非常に力を入れていますが、新しい動きが出ていると聞いています。

  • 市長

 地域公共交通の利用者も従来に比べて増えてきています。そのなかでこの地域公共交通の肝というのは、真に困窮にある人にとって利便性の高い公共交通にしていくことです。高齢になって運転に自信のない方や移住をされてきて免許が元々ないという方、免許返納をしたいけれど移動手段がないからなかなか見つけられないという方もいらっしゃいます。そういう方々に対してどのようなサービスをしていくかということを念頭に置いて、今まで運行していなかった土日のうち、試験的に土曜日はデマンド交通を運行していくということで、この部分についての予算が一点です。
 もうひとつはキャッシュレスについて、今は支払の選択肢が多いので、キャッシュレス化をデマンド交通にも入れていくということです。アプリケーションを用いた決済、アプリケーションと銀行口座、あるいはクレジットカードなどの紐づけをしてもらって支払いができる状況を作ります。ただ高齢の方や、あまりキャッシュレス社会に入っていけない方もいらっしゃいます。しかし真に困窮している方を救済していこうと言っているのにそれができないのはいけないということで、スマートフォンをかざしてQR決済をするという方法もやっていくのですが、もうひとつ紙媒体のカードを販売します。今の案では、2000円で2200円分を使用できるというもので、それをかざすと支払いができます。スマートフォンをかざすか、あらかじめ購入したQRコードが印刷されたカードを提示することでキャッスレス化を図っていくということで、関係する予算を盛り込みました。

  • アナウンサー

 一層身近な地域公共交通を進めていきたいということです。この地域公共交通に関しては、およそ1448万円の予算が提案されるということでした。
 続いて6月30日から7月6日にかけて、佐久市民の方でLINEの佐久市公式アカウントを登録している1万6000人に対して、今の物価高騰に関してどのような支援、援助がほしいかというアンケートが行われました。結果3718名の方から回答があったなかでも、一番多かったおよそ47%の方が市民生活全般に対してもう少し佐久市から支援がほしいという回答がありました。それを受けて佐久市としてこの秋に新たな展開が始まります。

  • 市長

 一人ひとりの市民の皆様にプレミアム付き商品券3000円分を郵送します。申請手続きを行っていただくわけではなく、ご家族ごとに3000円分の商品券をお送りますのでぜひご活用ください。公式LINEアカウントのアンケートで、一晩のうちに2000人以上の方々に回答をいただき、各市民、個々への対応、支援をしてもらいたいという声が多くありました。実際のデータに基づく政策展開をしなければなりませんので、求めがあることに対してまずお応えしていこうということで3000円の商品券をお渡しします。
 それとは別に、プレミアム付き商品券の販売も行います。これは30%のプレミアムですので1万円を出していただくと、1万3000円分の商品券を購入できるというもので、これはすでに予算化していますが、それとは別に市民1人あたり3000円の商品券をお送りして経済を回していきたいと考えています。両方を用いてぜひ市内でお買い物をしていただきたいと思います。これは市民一人ひとりを支えるということもありますし、疲弊した経済を回すことで、事業所、販売業、サービス業の皆さんに回していきたいということです。

  • アナウンサー

 例えば栁田市長の場合は、商品券を使ってどのような形で市に還元していきたいと思いますか。

  • 市長

 日常のものに使うという考え方もありますが、それならば家族での外食ということも選択肢に入ってくると思います。これまでの傾向として見ても、比較的高価格帯のものに使う、商品券があるから少し高いけどあの店に行こうという方も多いので、私もそのような感じでしょうか。

  • アナウンサー

 ぜひ有効活用して楽しい時間を過ごしていただきたいと思います。
 続いての予算案について、先の台風19号災害では佐久市も甚大な被害がありました。今も懸命な復旧作業が進んでいくなかで、河川などに溜まってしまった土砂を排出し持っていく浚渫という言葉がありますが、土砂の排出の整備事業、平賀地区に一箇所ありますが新たに河川の浚渫に向けて整備事業を進めるということです。佐久市としてはどのような計画になるのでしょうか。

  • 市長

 台風19号のことがありましたので、浚渫は活発に行われています。河川に堆積した土砂の撤去が進んでいますが、土砂を持っていく場所を佐久市で提供して早く安く撤去することによって浚渫する総量を増やしていく、これが市民の安全に繋がるということで私たちの役割として土砂を捨てる場所を提供したということです。現在平賀地区の陸上競技場の東側の窪地でやっていますが、新たな場所は陸上競技場の東側に道路がありまして、その道路の山を越えた東側です。陸上競技場からすると、東に見える丘の向こう、かつての佐久平カントリークラブの方へ向かっていった山あいのところを新たな土砂搬出場にしていきたいという考えです。今回はその調査です。

  • アナウンサー

 今後、具体的な地元の説明会、地元合意などを得て慎重に進めていくということでありますが、佐久市は今までの災害が少ないまちから、これからは災害に強いまちを目指すという市長の意向もあると思います。

  • 市長

 気を付けなければならないのは、盛り土というと静岡の熱海での土砂災害を思い出す方もいらっしゃると思います。熱海の無理な盛り土によって、災害を引き起こしました。災害を起こさないためにやっているにも関わらず、新たな災害を起こすなんてことはあってはならないことです。そのため今回調査をするのですが、地質の調査や測量設計など、より慎重にやっていくための作業です。
 佐久市は災害に対して、今までよりもどこを強くしていくか。それは土砂を持っていくところは全て河川管理者で長野県が対応していたのですが、長野県にだけ依存するのではなく、土砂を置く場所については佐久市がつくることで、できるだけ早く、多くの浚渫を佐久市内で進めていってもらいたいという試みであります。4900万円ついている予算ですが、そういう意味では佐久市民の安全を前に進めるための予算とご理解いただければと思います。

  • アナウンサー

 27の予算案のなかでも特に注目の3つを紹介させていただきました。

  • 市長

 もう一つお話させていただくと、これは決算議会です。行政は4月から次の年の3月までをひとつの年度としてやっています。それでもって出納閉鎖期間というものが2カ月あります。6月までに前年度のお金の出入りを必ずやらなくてはいけません。ここまでの決算を細かく積み上げをして、予算は議会の皆さんに認めていただきましたが実際はこのように使いましたといったことを報告します。確かに議会が認めた予算通りの執行でしたということで、9月議会で決算認定を行います。これは大きな議案です。一般会計で500億円、特別会計まで入れると800億円という大きな支出に対して、議会がチェックして認めるか認めないかということです。決算認定をしなくても支出に関しては有効ですが、私たち行政側からすると大変重要な手続きで、これが9月に行われます。

  • アナウンサー

 話題は変わりまして、長野県内には19の市があり、各市長が集う市長会という会合があります。現在、会長は大町市の牛越市長が務めております。先に飯田市で市長会の総会が行われ、そのなかで市長会から阿部知事に対してさまざまな提案や色々な動きがあったわけですが、市長が今回伝えたいことが「平和」に関することだと伺っています。

  • 市長

 まず市長会というのは19市がメンバーです。市長会の総会は年に3回行われますが、一回が6月に東京で全国市長会が開催される前日に長野県市長会を開催します。そして8月にもう一回長野県のいずれかの市で行われ、最後は2月頃に長野市の自治会館で開催されます。そのなかで自分たちの市としてはこういったことを要望したいなどを議論して決めて、それを北信越市長会に持っていき、70以上の北信越の市長が集まって議論をします。このなかで意思決定したものを翌年6月の全国市長会で議決します。それを以って全国の首長会長は政府に対して要望していくという手続きになります。そのなかで今回は飯田市で行われたということです。
 今回いくつもの議題があったのですが、それに加えて視察が行われました。今回は阿智村にある満蒙開拓平和祈念館を飯田市の佐藤市長がご推薦され、19人で視察したのは大変大きな出来事だったと思います。

  • アナウンサー

 皆さんのなかにも、満蒙開拓平和祈念館を訪れた方がいらっしゃると思います。先の大戦では佐久市からも大勢の方が満州に渡ったという歴史があります。

  • 市長

 長野県は全国で群を抜いて多くの人が満蒙開拓へ行きました。手元の資料では3万7859人の皆さんが夢を描いて満州に渡ったわけですが、そのなかで今の佐久市、旧臼田町や浅科村、望月町も含むエリアでは1403人の方が満州に行かれています。佐久の特徴は帰還比率、いわゆる満州に行って引き上げてきた人の率が低いです。一番低いのは飯山で41.3%、次いで低いのが佐久市で47.1%です。半数の方々はその途中において帰れなかった、その多くは命を落とした、この歴史を忘れてはならないというなかでの今回の視察でした。飯田市の佐藤市長は非常にご検討されたのでしょう。飯田市は大きい市ですから視察する場所はいくつもあります。けれどもそれは置いておいて、横にある阿智村の満蒙開拓平和祈念館に行ってくださいとおっしゃいました。市長であれば皆さんに見てもらいたいですし、自分の市の視察をしたいものだと思います。それを置いておいて横の阿智村の満蒙開拓平和祈念館に行かれたことは、非常に思いのこもった視察だったと思います。
 先頃、新しく各自治体のサポーター制度というものができました。一口5万円で佐久市もそれにエントリーさせていただきました。決められた日ですが、佐久市民の皆さんの満蒙開拓平和祈念館の利用が無料になる日がありますので、また市民の皆さんにもお伝えしまして、少し遠いですがぜひ足を運んでいただきたいと思います。

  • アナウンサー

 最後に新型コロナウイルスについて、現在感染警戒レベルは最高数値の6となっています。長野県としてはさらなる対策強化ということで、BA.5対策強化宣言という言葉を報道等でご存じの方もいるかと思います。あらためて市長のお考えなどをお聞きします。

  • 市長

 現状を申し上げますと病床使用率が上昇してきています。病床使用率に関しては東北中南で言うと、やはり東信が高いです。一時は88%を超えていました。私のTwitterで発信していますが、かなり高いところまで行っています。これ以上入院患者を増やさないためにも、重症化リスクが高い方、例えばご高齢の方ですとか若くても基礎疾患のある方々についてはリスクの高い場面や行動に十分気をつけていただきたいと思っています。病床使用率が上がりますと病院としてのマンパワーがコロナに割かれてしまうので、一般の診療への線が細くなってしまうということがあります。当然症状のある方、中等症、重症の方々については病院がきちんと対応するのですが、それとは別にリスクが高い方々の行動は注意していただきたいです。あるいはリスクが高い方と一緒に暮らしている方にも、そういったこと心掛けていただいているとは思いますが、蔓延期でありますのでお気を付けいただきたいと思います。

  • アナウンサー

 最後にメッセージをお願いします。

  • 市長

 今年の夏の大きな特徴として、3年ぶりに行動制限がない夏でしたが、これに対して佐久医師会の先生方は病院を開けてくださいました。大変にありがたいことで、これも医師会の皆さん、開業医の先生方が本来であればお盆のご予定があったと思いますが、予定を変更してクリニックを開けてくださることで症状のある方が大きな病院に行かなくても済みました。身近なクリニック、開業医の先生にかかることができたから、大きな病院が本来やるべき業務にあたることができたのだと思います。あわせて薬局も開けてくださいました。これは佐久医師会の先生方の大変なご英断でありまして、それによって行動制限がないなかで、実際に移動した方や不安に思っていた方もいらっしゃったと思います。その方々の安心を維持できたのは、佐久医師会の先生方がクリニックを開いてくださり、それに伴って薬局を開けてくださったことでこの夏のお盆の安心をつくっていただくことができたと思います。市民の皆さまにあらためてご報告をし、医療関係者の皆さま、薬剤関係の皆さまに感謝を申し上げます。

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