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「39QR」「佐久長聖高校駅伝部」「化学物質過敏症」「結婚支援金」その他(12月26日)

更新日:2024年1月19日

・アナウンサー
 こんにちは。ここからは栁田清二佐久市長を迎えて、月1でお届けしております最新の市政、そして社会情勢などを交えながら、現在の佐久市、また佐久市の今後について皆さんといろいろな話題を考えていきたいと思います。今月もよろしくお願いいたします。

・市長
 どうぞよろしくお願いいたします。

・アナウンサー
 早いもので2023年も残りわずかとなりました。行政は年度ということで、令和5年度はあと3ヶ月ほどありますけれども、まずはこの激動の1年と言ってもいいと思います。この2023年を振り返ってみてどんな気持ちがございますか。

・市長
 一番大きいのは長く続いた新型コロナウイルス感染症、コロナ禍と言われる現象です。ここに出口戦略を描くことができたということです。5月8日で2類から5類に変更して、行動規制などを政府から国民に対して、もう行わないということに舵を切ることができた。これは国民の皆さんのご協力によるものでもありますし、そういったことができたことは大変大きなことだと思います。
 また、大変に残念なことに、ウクライナ戦争ということが引き起こされ、物資あるいは燃料といったものなどの高騰が国民生活を圧迫しています。こういったことも大変大きなことでした。そしてまた、政界の基盤を揺るがすような大事件が今起きているということなど、ひっくるめて、先ほど激動のという言葉をお使いになったと思いますが、本当に様々な大きなことが起きたなと思っています。

・アナウンサー
 そうですね。ぜひ来たる年2024年が、今以上に素晴らしい、またこの放送をご覧の大勢の市民の皆さんにも幸多き明るい1年になることを願いたいと思います。
 そして、佐久市に目を向けていきますと、師走を迎えましていろいろな動きニュースがある中でも、最近のトピックとしてまず佐久市のデジタルクーポン「佐久市39QR」という言葉を、皆さんもよく目にする耳にすると思います。実際にスマートフォンの中に専用のアプリを取り込むと、最大でおひとり1万円分がお得にお買い物できるという、総額3億円のビッグプロジェクトですが、こちらもなかなか好評のようですね。

・市長
 はい。総額3億円という形で、この物価高騰対策をやっているわけです。こちらは3億円に達した段階で終わりという形になります。今おっしゃった通りですが、おひとり1万円を金券のような形で渡しているわけではなく、お買い物をしたときに20%分の割引が受けられますよということです。例えば、1万円の買い物をした時、39QRをかざすといくらの割引になるでしょうか?

・アナウンサー
 2,000円です。

・市長
 はい、この場合は2,000円の割引となります。これを足し上げて最大1万円まで使えるということになるわけです。そして、市民の皆さんで利用した総額が3億円になると、事業ストップという形になりますので、年末年始にまだまだ使うことができる状況にあります。ぜひ多くの皆様にお買い物をお楽しみいただきたいと思います。そして、これは厳しい物価高騰に対する生活のサポートです。ぜひご利用をいただきたいと思います。
前島さんは使ってみましたか。

・アナウンサー
 はい。これ結構使い勝手いいなと思いました。先日は39QRを利用してラーメンを食べました。そういった使い方ですとか、例えば市内のコンビニ、あるいはスーパーマーケットとか、これから年末年始にかけて結構1万、2万の買い物をする機会は多いと思います。本当に使い勝手がいいなと思っていて、我が家の必需品になっています。

・市長
 そうですか。前島さんの場合は3人家族でしたね。小さいお子さんもいらっしゃいますね。このお子さんの分は、お父さんかお母さんのスマホに入れてご利用いただけます。お子さんの意思がなかなか確認できない場合などは、お父さんお母さんのスマホに取り入れてお子さんのためにお使いなったり、家族のためにお使いになったりするというふうにされたらどうでしょうか。

・アナウンサー
 そうですね。

・市長
 これと同じように、お子さんの分あるいは高齢者の方の分に関して、高齢者の方ご本人がご自身でスマートフォンを持っていないとか、持ってはいるけれどスマートフォンに関して使い勝手がよくわからないなという場合などは、ご家族が代行してどなたかのスマホにアプリケーションを入れていただいても結構です。お子さんの分をご家族で、お年寄りの分をご家族で。こういう使い方ができますのでぜひご利用をいただきたいと思います。

・アナウンサー
 今後のデジタル社会に向けてですが、中には「紙のクーポン商品券の方が使いやすかった」という声も確かに耳にすることもあります。しかしながら、やはり今後を考えていく中で、このようなデジタルな使い方も必ず必要な時代というのが来ます。これを一つの機会として皆さんにもご利用いただけたらと思います。

・市長
 デジタルで行うというのはお店の皆さんの立場になると、金券の場合には換金しないといけない、そうすると売掛金で自身が負担することもある、それが月に2回程度ある。しかし、デジタルにすることでより迅速にできるということです。お店の皆さんの負担を軽減していくということでもあります。そして、デジタル社会というのは思っている以上に早く来ます。そういう意味で社会への順応性として、ぜひこういった機会を通じてトレーニングとして、ご理解いただくといいなと思います。

・アナウンサー
 ぜひ皆さんもこの年末などをお店で、あるいは街中で、佐久市デジタルクーポン使えますと表記されたものが、ポスターですとかのぼりなどがあります。見かけましたらたら、ぜひ積極的な利用をお願いしたいと思います。詳しいお問い合わせなどは、お手元のパソコンやスマートフォン、広報佐久などにも載っております。佐久市デジタルクーポンなどで調べてみてください。
 続いての話題ですが、もう一つ最近のトピックとしまして、年末恒例の高校生の大きなスポーツ大会といいますと全国高校駅伝競走大会、都大路があります。地元佐久市からは佐久長聖高校駅伝チームが、高見沢監督指揮のもと、長野県代表として26年連続、26回目の出場を果たしました。この番組自体は、12月20日に収録をしていますので結果は皆さんもご存知の通りだと思います。ここ佐久市から、この佐久長聖高校駅伝ブランド、これは大きな発信力になっていますね。

・市長
 そうですね。私も京都に応援に参ります。前島さんは佐久長聖以外では名門の駅伝チームというとどこの高校を思い出しますか。

・アナウンサー
 世羅ですとか仙台育英、あとは九州学院とか・・・。

・市長
 そうそう。そういう学校の皆さんが、向こうからやってくると、「あ、仙台育英だ!」とか思いませんか。そしてそれが佐久長聖にも同じことが起きるわけです。佐久長聖の帽子をかぶっていると、「あ!あの佐久長聖だ」と見られることがあります。

・アナウンサー
 なるほど。

・市長
 京都の街を歩いているときや、地下鉄に乗っていても佐久長聖の緑の帽子をかぶっていると、佐久長聖だ!と思われている感じがしてしまう。強豪校であるということを、京都の皆さんも本当によく知っています。タクシーに乗った際に「佐久長聖の応援で長野県から来ました」と言うと、「あ!佐久長聖。優勝候補の佐久長聖!」と言われます。そういう形で佐久市を全国的な知名度アップに本当に大きな貢献をしてくださっていると思います。

・アナウンサー
 そうですよね。ぜひこれからも佐久長聖についてご注目です。駅伝に関しても都大路がゴールではない。ここからまた更に箱根ですとかその先のオリンピック、世界へと。大迫選手が典型的な例だと思います。都大路を制してその後は箱根での活躍、さらに日本最高記録、東京マラソンで入賞なんてどんどんレベルアップしています。

・市長
 そうです。そうです。

・アナウンサー
 この佐久の地で築き上げた土台が、大いなる人生にも影響している。これ素晴らしいことですよね。

・市長
 大迫選手は大変に世界的な活躍をしていると申し上げてもいいと思います。佐久長聖高校は都大路に26回連続出場しているわけですが、そのうち2回は全国制覇しています。これは駅伝の関係者の方にお聞きすると、標高約700mの地で常に練習をしていることと駅伝強豪校であることは無関係ではないのではないかとのご指摘があります。そして最近、女子でメキメキと力をつけてきている長野東高校。ここも20m、30mという標高で練習している方よりは負担の大きい所でやっています。長野県が非常に実力をつけてきている。何か因果関係があるのかもしれないと思います。そして、それは両角監督や高見沢監督のご指導の賜物でもあるし、この環境がそれを整えているとするならば、佐久の卓越性の一つとも言えるのではないかと思います。

・アナウンサー
 なるほど。今回も選手関係者の皆様、今年の都大路も大変お疲れ様でした。またこれを機に大いなる活躍というものも切に願っていきたいと思います。全国高校駅伝に関してお伝えしました。
 さて、本日は今年最後の市長出演特別企画となります。今回は佐久市議会の動きなどを事細かに紹介していきたいと思います。我々の生活に非常に密接な話題も多く含まれています。
 まず初めに、9月の議会で吉川友子議員が学校の石鹸について、無香料の石鹸の導入などはどうですか、検討してもらえませんかという質問がありました。これを受け、実際に佐久市内でも動きがありました。

・市長
 吉川議員が質問の初めにお話になったのは、学校で利用する石鹸に基準はありますかと聞かれたことでした。学校の石鹸というと私の子どものときにあったのは、みかんの入っているような網にレモンの形をした石鹸が水道の蛇口にかかっているというものでした。そして、香りなどは実際どうなのか等を答弁審議を行っている際に話し合いました。そして、基準についてはないということがわかりました。それぞれ学校の方で決めているということです。それで私の中でもよく考えてみました。前島さんはご自宅で使っている石鹸は無香料ですか、または香りはありますか。

・アナウンサー
 香りはありますね。

・市長
 そういう場合が多いです。
 では学校とか市役所で使っている石鹸に匂いがなければ困りますか。

・アナウンサー
 いえ、特には困らないです。

・市長
 ということは、石鹸の匂いや香りに敏感な人にとっては、匂いに対してデリケートだから学校とか公共施設で香りのある石鹸を使うことができないというわけです。でもこの方々は無香料だと困るということはないわけです。

・アナウンサー
 はい。そうです。

・市長
 香料のある石鹸だと困る人は世の中やっぱりいるわけです。ということでお互いにそれは許容しましょうという話です。匂いがなくていい側とないことを望む側。この吉川さんのご質問に端を発して、庁内でも議論をする中で無香料・無添加の石鹸、こういったものに変えていこうじゃないかということです。実際には年間のコスト増もあります。高いです。無香料・無添加の石鹸にかける部分は大体60万円ぐらいです。

・アナウンサー
 はい。

・市長
 一方で、それによって本当に苦しんでいたことが救済できるとするならば、それも一つの必要なコストとも言えるかもしれない。そしてもう一つ、佐久市内の企業優先発注ということです。佐久市の方針は佐久市内企業優先発注です。無香料・無添加の石鹸を佐久市内のねば塾さんで製造しています。佐久市内の業者が取り扱う無香料・無添加の石鹸を佐久市役所・佐久市教育委員会が購入することで、地域のお金を地域で回すこともできます。そういう経緯もあり無添加・無香料石鹸を市内業者から購入することといたしました。11月28日から設置をしています。佐久市役所の1階から4階、南棟、議会棟、各3支所です。市民の方がよく利用している場所でもあります。例えば、本庁舎の6階とか7階は会議したりするので市民の方はあまりいかれません。

・アナウンサー
 あまり行く機会はありませんね。

・市長
 まずは市民の皆さんがより使うところから、無香料・無添加にしていきたいと思っています。そして、小学校は来年度から導入をしていくということです。その理由としては、使用中のものがなくなり次第替えていくという方向です。ある物を捨てるというのも勿体ないことですので、あるものを使いきったところから、この無添加・無香料石鹸にしていく方向です。

・アナウンサー
 なるほど。実際の議会の中で、この一般質問が出たということですね。議員と言いますと我々の代弁者・代表の選ばれた議員であり、市民の権利を使っていろいろな質問していくわけです。そこでそういった具体的な意見が形になっていくと、より行政と議会が自分たちと身近に感じることができます。我々一市民としても、我々の思いが議員さんを通して形になるのかと力強く思う方もいらっしゃると思います。

・市長
 そうですね。

・アナウンサー
 それでは次の話題です。続いては中込小学校。こちらをご紹介していきます。市長、私は中込小学校のOBです。

・市長
 あぁ。名門・中込小学校。

・アナウンサー
 ありがとうございます。愛すべく通称、中小(なかしょう)なんて言われています。こちらの写真をご覧いただきたいのですが、この校舎の一部分がちょっとギリシャのパルテノン神殿のようではないですか。

・市長
 そうですね。そういった特徴ある校舎の形というのは思いがこもるでしょう。

・アナウンサー
 はい。この中込小学校に関して柳澤潔議員から質問がありました。この中込小学校は私の通っていた頃から校舎が全く変わっていません。外観も何もかも歴史がある学校ですが中込小学校はちょっともう古い。しかし、今後例えば、建て替えの予定などはあるのかとか、あるいは現状と課題、今後の対応について、先の議会で質問がありました。

・市長
 はい、柳澤議員からの質問です。地元の中込小学校エリアの議員です。また旧中込学校の保存会の中でも要職を得ているということです。
 そして、中込小学校の今後の方向について今回説明をさせていただきました。結果から言うと、中込小学校はできるだけ早い段階で長寿命化を図っていくという答えになります。どういうことかというと、平成27年に文部省インフラ長寿命化計画というのが出ました。
 この国の方針は、老朽化した校舎は全面改築していくという方向から、長寿命化にできるものはしていきましょうという大きな方向転換がありました。使えるものは使いましょうということです。この使えるものについての評価もしっかりしなきゃいけないですが、各自治体、市町村、そして都道府県は、令和2年度末までにそれぞれが計画を立てなさいというのが国の指導です。
 そして、令和3年3月に佐久市学校施設長寿命化計画が策定されました。まず国の方針が出ました。これを尊重し市町村でもその計画を作ったということです。この計画について二つ方針があります。長寿命化に向け構造体の健全性はあるかを評価するということです。ちょっとややこしい言い方でしょうか。

・アナウンサー
 はい。難しい言葉です。

・市長
 長寿命化というのは全面リフォームと考えていいと思います。この全面リフォームに向けて躯体・構造体といったものがしっかりしているかどうか。骨組みの土台になるこの構造体の部分がしっかりしているかどうかを評価してくださいということですね。

・アナウンサー
 なるほど。はい。

・市長
 もう一つは構造体以外の部分の評価はどうかということです。例えば、電気配線だとか、雨漏りしませんかとか、これらは構造体ではありません。そして水回り。水道、お手洗いなど含めてきちんと評価しなさいということです。構造体と構造体以外を評価しなさいとこういうことです。では中込小学校はどうであるかということ。前島さんは入学・卒業を覚えていますか。

・アナウンサー
 もちろん入学も卒業も覚えています。

・市長
 入学は何年でしたか。

・アナウンサー
 入学は昭和55年ですね。

・市長
 そうですね。小学校の新校舎が出来たばかりでしたよね。新しい。

・アナウンサー
 はい、出来たばかりで新しかったですね。

・市長
 中込小学校は昭和51年から53年に建築されたものです。大きい建物なので、だんだん出来上がっていくわけです。やはり新しかったですか。

・アナウンサー
 とても綺麗でした。

・市長
 なるほど。しかし今や市内で最も古い校舎になりました。

・アナウンサー
 そうですね。

・市長
 しかし、平成21年に耐震化工事をしています。地震に耐えられるということです。
 平成21年に資金をかけ行いましたので構造体は良好です。

・アナウンサー
 構造体というのは先ほど言われたところの、建物の基礎とかそういった部分ですよね。

・市長
 はい。一方、構造体以外。先ほどで言うと屋根の雨漏りとか電気とか水回りなどの管などです。そういったものが市内小学校内でD判定でした。一つだけD判定です。

・アナウンサー
 はい、そうですか。

・市長
 D判定というのは最も低い。A・B・C・Dの判定の中で最も低い、少し残念な結果です。構造はいいけれど構造体以外が判定としてはDでした。そのため、早い段階で長寿命化すること、大がかりなリフォームをしていくことが必要ということです。そして、来年度に地元の皆様や学校関係の皆さんに説明をさせていただくというタイムスケジュールです。

・アナウンサー
 はい。今の話を聞いていますと時代に即した対応だと思います。そして、やっぱり私もですが実際に出身者やOBとしては、ぜひ中込小学校の歴史と伝統を、ひいては外観などを残しつつ、さらに素晴らしい学び舎になってほしいと思います。

・市長
 神殿のようなこの柱というのは前島さんが卒業生として何か思い出が残っているとのことですがと、これはお友達もそういうものですか。

・アナウンサー
 そう思いますよ。やっぱり中小出身者はあの入口玄関に、本当に並々ならぬ思いがありますから。「美(うる)わしき浅間の峰は大空に 望みを示しそびえ立つ 雲よ来よ風よ来よ」・・・すいません、校歌を出しました。

・市長
 ・・・かがやく野沢小学校・・・というのが野沢小学校の校歌にはございますね。

・アナウンサー
 思いがけず、中込小対野沢小への思いの対決でございました。

・市長
 はい、それぞれに。いずれにしましても中込小学校は大がかりなリフォームをしていきたいと思っています。リフォームをした小学校を見ても新品のような、新たに作ったものに遜色なく作っていく必要があるだろうというふうにも思っています。そういう意味では、今お話ししたようなノスタルジックな、思いのこもった校舎を守っていくことも可能な工事を、ご意見もいただきながらやっていくことが必要かなと思います。

・アナウンサー
 はい。令和6年度から地元と学校関係者に対しての説明会を行っていくということでした。続いても議会関連の話題を紹介してきたいと思います。結婚あるいは少子化、女性活躍といった観点から考えていきたいと思います。
 12月定例会の中で小林歳春議員から、佐久市でも結婚の新生活支援金について。他の自治体にはあるがなぜ佐久市はやっていないのかというこんな質問がありました。結婚の新生活支援金というのは、県との協調補助で、29歳以下あるいは39歳という年齢制限はつきますが、最大で60万円の結婚支援金、結婚お祝い金がもらえる制度というものです。それに関連して三石義文議員からも、実際に佐久市の出生数と婚姻数の関係が相関関係にあるのではないか。それによってやはりこういった結婚支援というのは自治体として必要ではないかといった、結婚に関連するあるいはこの出生数に関連した一般質問がありました。現在、佐久市が結婚支援金については行っていないことに理由などはございますか。

・市長
 この制度は夫婦ともに29歳以下の場合はその新婚に対して60万円の応援金が出るというものです。男性も女性も両方が39歳以下であれば30万円というものです。3分の2を県が持って3分の1を市が持つという形です。今おっしゃったとおり協調補助というものです。つまり、60万円のうち20万円を市が払えば、40万円は県が応援しますという形です。市がやらなければゼロというものです。そういう制度がございます中で、私どもの考えは・・・。前島さんも幸せな結婚をされていますよね。

・アナウンサー
 はい、ありがとうございます。

・市長
 この結婚に関して、60万円もらったら結婚する、または60万円もらわなかったら結婚しない。そのような関係ですか。

・アナウンサー
 いや、お金は関係ないですね。

・市長
 では、お金をもらったら嬉しいですか、嬉しくないですか。

・アナウンサー
 もらえれば嬉しいです。ないよりはあった方がいいですね。

・市長
 行政というのは、喜んでいただきたいと思うけれども、喜ばせればいいというものではないという考えもあります。
 つまりそれによって効果があるということ。効果があればやっぱり重要なことと思います。今前島さんもお話しされたように、60万円をもらったから結婚する、もらわないから結婚しないという関係にはないと思ったわけですよね。私どももそう思っていました。

・アナウンサー
 はい。

・市長
 ところが議員さんの主張は、60万円の応援金が佐久市にあれば佐久市に住むかもしれないということ。例えば、隣の市町村に60万円もらえる制度があって佐久市がもらえないとなるならば、隣の市町村へ行くのではないかということ。

・アナウンサー
 はい。

・市長
 結婚はするけれど、応援金があるところに住むようになれば、佐久市が選ばれない、という関係になるのではないかという危惧・ご指摘でした。それについては、あるのかもしれないなとも思います。ただし、移住政策としての観点からはそれが正しいかどうかというのは少し議論があるなと思っています。しかし、議員さんの御指摘は、私達の考えているより大きく輪を広げて検討があったということで、これも一つなるほどという学びをしました。

・アナウンサー
 はい。

・市長
 これは小林歳春議員の結婚生活支援金の一つの考え方としてご指摘をいただいた重要なことです。もう一つ、三石義文議員におかれては、いわゆる子育て支援というものも大事、人口減少対策も大事、両方大事ではあるが、人口減少対策ならばそれはそれで特化してやるべきだということでした。

・アナウンサー
 はい。

・市長
 人口減少対策は効果が出ているのかというと、確かにその効果についてはなかなか厳しいです。加えて三石議員がお話したことが非常に興味深かったのは、今、前島さんも冒頭に言われましたが、婚姻数が少ないから出生数が減っているのではないですかというご指摘です。平成30年を見ると婚姻数、結婚したカップルは1116、出生数は746です。令和4年の婚姻数は917で比較して200ぐらい落ちているということです。出生数は655です。ざっくり言うと100近く落ちている。婚姻数が200落ちて出生数が100減っている。ということは、婚姻数を維持することが大事なんじゃないかという指摘です。人口論を言うならば、子どもを産み育ててということもそれも確かに大事なことですが、婚姻数を増やすこと、結婚支援ということの重要性を訴えた質問であったということです。

・アナウンサー
 ああ、なるほど。いわゆる結婚の素晴らしさというか、やっぱり結婚することによって本当に人生が豊かになったと、そう思える人が増えていくような環境作りが必要とだということです。

・市長
 そうですね。結婚は素晴らしいということを教えますよ…というところまでは三石議員は言っていませんが、前島さんのお気持ちはよくわかります。

・アナウンサー
 すいません。はい。

・市長
 その中で、これは県の人口減少少子化に関しての戦略会議に私も出ていた際に出たデータです。こちらに関して誤解ないようにお聞きいただきたいと思います。結婚することもしないことも人生の選択は自由です。

・アナウンサー
 それはそうです。

・市長
 だから結婚しないからいけないなんてことはないです。あるいは、1回は結婚する、そして離婚する、また2回目の結婚をすると、これも人生の選択である。ということが大前提です。それを踏まえたうえで言います。

・アナウンサー
 はい。

・市長
 1970年にお互いが初めて結婚した男女、初婚同士の夫婦の場合がどのぐらいの子どもを得ていたかというと、2.3人です。今から53年前です。私は1969年生まれなので私の年代ですね。私も4人兄弟だし、2人兄弟・3人兄弟は当時全然珍しくないし、2.3人というのもよく分かります。そして2022年はというと、去年、初婚同士の初めて結婚したカップルの子どもを得た平均が、2.2人という結果です。

・アナウンサー
 ほぼ一緒ではないですか。

・市長
 そうなんです。1970年も2022年も初婚同士のカップルの子どもの得た数字はほぼ一緒です。ということから導き出すことは、三石義文議員の言っていた婚姻数を増やすということは、人口を増やしていくことに本当に密接な関係がある。この密接な関係があるということでの結婚支援金。これについても重要性を訴えたことで、人口論としてみても非常に秀逸な質問だったなと私は思っています。

・アナウンサー
 はい。またこういった結婚、あるいはいろいろあります豊かな人生において、市長もおっしゃるように、確かに結婚だけが全てではないと思います。しかしながら、結婚によって得るものもあることも事実だと思います。このあたりしっかりと行政と民間が一体となって、どうすればより豊かな人生になるとかこのあたりも考えていく必要はあると思います。
 放送時間も迫ってまいりました。本来でしたら今日は佐久の医療界、佐久医師会と小諸北佐久医師会の新たな取り組みなども特集したかったのですが、また次回に詳しく皆さんに紹介したいと思います。

・市長
 少し申し上げたいと思います。佐久医師会の先生方、そして今回は小北医師会、小諸北佐久郡の医師会の先生方にも本当にご協力をいただき、平日夜間急病診療センターが開設できる運びとなったということです。まずは本当に医師会の先生方、二つの医師会の先生方に心からの感謝を申し上げたいと思います。詳報についてはまた別の席でお話をしたいと思います。

・アナウンサー
 佐久そしてこの北佐久の医療界が大きく変わっていきます。今回もこの番組を通していろいろな思いを発信してきました。また年が明けた2024年も、この番組でしか紹介できないこと、市長の思い、今後の佐久市の行く末などを皆さんに詳しくわかりやすく丁寧にお伝えできればと思います。さて市長、残りわずかとなった2023年。ぜひ良い日々をお過ごしください。そしてまた2024年もこの佐久市、10万人の佐久市政のより素晴らしい発展のため、ぜひよろしくお願いします。今年も1年ありがとうございました。

・市長
 はい。お世話になりました。良いお年をお迎えください。

・アナウンサー
 皆さんにとって素晴らしい2024年になりますように。
 またこの番組でお会いしましょう。

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