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15.中部横断道について

更新日:2015年2月2日

質問者:岩村田小学校:上原 麻鈴(うえはら まり) さん

 私の家は、中部横断道の近くにあります。
 一つ目の質問は、高く土をもったので、なかなか風が来ません。中部横断道で、生物の生態系に影響をおよぼすことはないのでしょうか?
 二つ目の質問は、高速道路を走る車の排気ガスで、空気がよごれてしまうことはないのでしょうか?また、排気ガスなどに対する対策はあるのでしょうか?
 自然多き佐久にするため、守っていくためにも教えて下さい。

答弁者:市長

 岩村田小学校 上原麻鈴さんの「中部横断道について」の質問にお答えいたします。
 一つ目の質問の、「高く土をもったので、なかなか風が来ません。中部横断道で、生物の生態系に影響をおよぼすことはないのでしょうか。」についてですが、道路を建設することによって、上原さんが言われているように、風が来なくなったり、日向だった場所が日陰になったり、動物などの移動経路を分断するなどで生き物の生息場所の環境が変化し、周辺の生き物の生息に影響を与える可能性があります。
 そのため、高速道路など大きな工事を行う前には、生態系への影響を把握するために、環境影響評価が義務付けられており、生き物や植物にどのような影響があるかを予測し、影響があると予測された場合には、影響を低くするための対策を行っています。
 中部横断道についても、過去の文献の調査や、現地での調査によって、どのような生き物が・どこに・どれくらいいるのかを調べ、その調査結果から計画路線の周辺に生息している生物の生態的特性や、珍しい動植物などを整理し、影響があるかどうかを予測しています。
 そして、出来るだけ影響が出ないよう工事方法が工夫されるとともに、珍しい植物等が発見された場合には、影響のない別の場所に植え替えを行うなどしてその保護にも努めています。
 また、タカ類の繁殖が確認されたりした場合は、影響が及ばない場所に代替の巣を作って引っ越してもらうように誘導したり、なるべく繁殖時期に巣の近くで工事を実施しないなどの対策を行っています。
 このように、中部横断道の建設にあたっては、生態系に出来るだけ影響が出ないよう、工事が進められています。
 次ぎに、二つ目の質問の、「高速道路を走る車の排気ガスで、空気がよごれてしまうことはないのでしょうか?また、排気ガスなどに対する対策はあるのでしょうか?」についてですが、自動車の排出ガスに含まれる窒素酸化物や一酸化炭素などのガスは、空気をよごしたり地球の温度を上げたり、私たちの生活環境に悪い影響があります。
 長野県では、県内7箇所に自動車の排出ガスを測定する機械局を設置し、道路の周りの空気中の窒素酸化物や一酸化炭素などの空気をよごす物質について、いつも監視しています。空気をよごす物質の測定量の年平均値は、毎年、ゆるやかですが少なくなっています。
 佐久市でも、毎年11月頃に、市内の大きな道路を中心に、80箇所で測定器具を設置して、空気がどれくらいよごれているか測定を行い、市内の空気の状況を見ています。
 また、空気の状況については、法律で、空気がよごれる原因となる物質毎に、基準の値が決められていますが、県・市ともに全ての測定場所で基準より良い結果が出ています。
 自動車の排出ガス対策については、車のエンジンをかけたままにしないことや、アクセルを急に踏まないようにするなどの運転を広く啓発したり、燃費の良い車に乗っていただくようにお願いをしています。
 さらに、市でも、使用する車の更新時には、燃費の良い車を選んだり、電気自動車を購入して排出ガス抑制のPRを図っています。また、通勤の時に車に乗らない日を決めたりし、空気をよごさないように努力しています。
 なお、佐久市面積の62%は森林です。森林は二酸化炭素を吸収し、酸素を排出して、空気を浄化します。
 したがって森林を守り育てることも排出ガス対策になりますので、大切な資源である森林の保護にも関心を持ってもらえればと思います。
 上原さんをはじめ、小中学生の皆さんも、お家で車を買い換えるときには、お父さんやお母さんに、地球にやさしい低公害車を勧めてもらえれば、ありがたいと思います。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

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