20.佐久市の防災対策について
更新日:2015年2月2日
質問者:東中学校:遠藤 慧(えんどう けい) さん
日々テレビや新聞で報道されている東日本大震災から4ヶ月が過ぎました。
また、県内でも栄村や松本市でも震度5を超える地震がおきています。
私達が住む佐久市では、どのような災害を想定し、どのような対策を講じる予定かお聞かせ下さい。
答弁者:市長
東中学校 遠藤 慧さんからの「佐久市の防災計画について」の質問にお答えいたします。
岸野小学校の片桐さんへのお答えでも言いましたが、3月11日に発生した東日本大震災で大変な被害を受けた、友好都市である岩手県大船渡市へ私も行ってきました。私が行ったのは地震から1ケ月ほど経ってからですが、地震により発生した津波により被害を受けた地区では、テレビなどでは見ていたものの、一面にガレキが広がり、生活に係る音もなく、ただ息をのみ、言葉を失うありさまでした。自然の脅威の前に、人間の無力さを改めて感じたところです。
佐久市は比較的こうした自然災害に強い地理的条件にあると思っていますが、災害に対する備えは、しっかりとしておかなければなりません。
佐久市では、平成17年に地域防災計画を策定して、災害の種類や規模を想定した対応を定めています。まず、災害の種類を4つに分類して、1つ目は、風水害、これは台風などによる暴風、豪雨、洪水、地すべり、土石流、がけ崩れ等です。2つ目は、地震による災害です。3つ目は、浅間山の噴火による災害です。4つ目に、その他の災害として、大規模な火災や鉄道、道路などの大規模な事故などを想定しています。
それぞれの災害の種類により規模の想定は異なりますが、地震を例にすると、長野県が行った地震対策の基礎調査報告を基に規模想定をしていて、佐久市では、震度6弱~5弱の地震の可能性があるとされています。
この地震の対策として、市では建物の耐震診断を実施して、危険のある建物の補強工事をしています。みんなの家でも心配があれば、是非市役所に相談してもらいたいと思います。
大規模な地震により実際に大きな被害が出た場合は、けが人の手当てや、避難所への避難、食糧の配給など様々な対応が必要となりますが、防災計画の中で病院や関係する機関と連携をとった対応をすることとなっています。
いざ、災害が起きると家族でも連絡が取れなくなったり、思いもよらぬことがあります。みなさんのお宅でも、非常用袋の準備や避難場所、連絡方法など話し合う機会をつくってもらいたいと思います。