新品目導入試験事業の結果レポートについて
更新日:2022年7月19日
佐久市の気候にあった新たな農産物や、技術について普及拡大を図ることを目的とした「新品目試験事業」の結果をお知らせいたします。
佐久市新品目導入試験事業は、佐久市営農支援センター(佐久市・長野県佐久農業農村支援センター・JA佐久浅間)が事業主体として、取り組んでいます。
令和3年度事業報告書
水稲育苗ハウスを1年間活用できる作型の実証・提案として、春レタス・ミニトマト・ホウレンソウ・コマツナを栽培しました。
水田転作ほ場で1年間農地を活用できる作型試験として、ジャガイモ・タマネギの栽培をしました。
主な取り組み
カモミール栽培試験
冬至カボチャ品種選定試験
豆類の栽培試験
露地(水田転作ほ場)で1年間農地を活用する作型の実証・提案
ミニトマトの品種選定試験
ズッキーニの品種選定試験(緑・黄)
ハウスを1年間活用できる作型の実証・提案
ハウスを1年間活用できる作型の実証・提案(春レタス)
ハウスを1年間活用できる作型の実証・提案(コマツナ)
露地(水田転作ほ場)で1年間農地を活用できる作型試験(ジャガイモ)
令和2年度事業報告書
- 遊休期間の長い水稲育苗ハウスを有効活用し、少ない投資で所得向上が図れる品目を検討するため、メロンの品種検討試験(プランター栽培)を実施しました。
- 12月の冬至用の需要に合わせた抑制かぼちゃについて、ドローンを用いた農薬散布試験を実施しました。
主な取り組み
- 葉物野菜の寒締栽培試験
(佐久市においても12月に寒締栽培をすることで糖含量と食味がともに上昇することが確認できましたので、試してみてはいかがでしょうか。)
- 花豆(ベニバナインゲン)の栽培適性試験
(標高700m付近では、栽培はできますが収量の安定性に欠けますので、おすすめができません。)
- ミニトマトの優良品種選定試験
(MKS-T833、リトルジェムプレミアム、あやおりは対照品種と比較し評価が高く、令和3年度も継続して検討することなりました。結果が良ければ令和4年度以降JA佐久浅間管内で導入され、普及が図られる予定です。)
- 水稲育苗ハウスの有効活用を目的としたメロンの品種検討試験
(前年度に引き続き、ハウス内でプランター栽培を実施し、いずれの品種も収穫できることが確認できました。栽培に興味がある方は、栽培方法をお教えしますので、市農政課までお問合せください。)
- 冬至用カボチャのドローンを用いた農薬散布試験
(ドローンを用いた農薬散布は、防除効果が手散布によるものとほぼ同じで、作業時間が大幅に削減できることが確認できましたので、カボチャ栽培における病害虫防除にもドローンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。)
- 冬季における二重被覆ハウスでの葉物野菜の栽培試験
(佐久市内において10月中旬から11月中旬に播種すると、無加温でも12月中旬から1月中旬にかけて収穫できることが確認できましたので、ミニトマト栽培後等の冬季の空きハウスの有効活用として導入してみてはいかがでしょうか。)
ドローンによる農薬散布試験
葉物野菜の寒締栽培試験
水稲育苗ハウスの有効活用を目的としたメロンの品種検討試験
令和元年度事業報告書
- 遊休期間の長い水稲育苗ハウスを有効活用し、少ない投資で所得向上が図れる品目を検討するため、プランターでメロンの試験栽培を実施しました。
- 12月の冬至用の需要に合わせた抑制かぼちゃについて、貯蔵性や食味等による品種検討試験を実施しました。
主な取り組み
- 水田転作の有力品目候補のカモミール、冬至用かぼちゃの連続栽培試験
- 春まき玉ねぎの栽培試験
- 花豆(ベニバナインゲン)の栽培適性試験
- トンネル栽培によるホワイトアスパラガスの栽培試験
- 冬季における葉物野菜の施設栽培試験
- ミニトマト、ズッキーニの優良品種選定試験
- メロンのプランター栽培試験
メロンのプランター栽培試験
冬至用かぼちゃの品種検討試験
トンネル栽培によるホワイトアスパラガスの栽培試験
平成30年度事業結果
- 冬期間の地元野菜商品の充実、農家の収入確保を目指して、ビニールハウスで6品目の葉菜類の栽培を行い、生育状況を確認しました。
- 需要が比較的高いベニバナインゲンを、栽培適地と比較し標高が低い佐久市でも収穫できるか試験を行いました。
主な取り組み
- 水田転作の有力品目候補のカモミール、冬至用かぼちゃの連続栽培試験
- ミニトマト、ズッキーニの優良品種選定試験
- 花豆(ベニバナインゲン)の栽培適正試験
- サツマイモのハウス抑制栽培試験
- 太陽熱マルチによる雑草防除試験
ミニトマト品種選定試験
太陽熱マルチによる雑草防除試験
花豆の栽培
平成29年度事業結果
「収益性の高い転作作物の実証と新技術の導入」と「新たな佐久市ブランド品の育成」について、より普及拡大することを目的として取り組みました。
水田転作品目としている「カモミール」と「冬至かぼちゃ」の二毛作で栽培し、双方とも出荷しました。
冬期にビニールハウスで、6品目の葉菜類の試験栽培を行い、それぞれ収穫の確認をしました。
主な取り組み
「カモミール」「冬至かぼちゃ」の連続栽培試験
「ミニトマト」「ズッキーニ」の優良品種選定試験
伝統野菜「佐久古太きゅうり」の栽培展示と講習会
ホワイトアスパラガスの実証栽培
マルチ被覆による太陽熱雑草防除試験
カボチャ栽培と太陽熱雑草防除試験
パプリカの二本仕立て栽培
リーキ(西洋ネギ)栽培
ホワイトアスパラガス栽培の外観
ホワイトアスパラガス栽培の内側
平成28年度事業結果
優良品種選定試験ではミニトマトの優良品種2品種を選定しました。
佐久古太きゅうりの特徴の継承、普及拡大を図るため、「佐久古太きゅうり保存会」が発足しました。
主な取り組み
水田転作の有力品目候補の「カモミール」「冬至かぼちゃ」の栽培試験
「ミニトマト」「ズッキーニ」の優良品種選定試験
伝統野菜「佐久古太きゅうり」の栽培展示と講習会
イタリアトマトの栽培試験
冬期のビニールハウス栽培実証試験
透明マルチ設置による太陽熱除草試験
カモミールの刈り取り作業
冬期間ビニールハウスでのトンネル栽培
平成27年度事業結果
優良品種選定試験ではミニトマトの優良品種2品種を選定しました。
JA佐久浅間においてカモミール栽培者17名が参加して「カモミール研究会」が発足しました。
主な取り組み
「ミニトマト」「ズッキーニ」の優良品種選定試験
継続中の水田転作の有力品目候補の「カモミール」「冬至かぼちゃ」の連続栽培試験
冬至かぼちゃ栽培時に麦による「リビングマルチ」試験
「アスパラガスの促成栽培」
ズッキーニの優良品種選定試験及び弱毒ウィルス接種株試験
「平成26年度事業結果」
4年目の平成26年度は、2月の豪雪被害によりハウスが被災された皆様が取り組みやすい品目を選定しながら新品目導入試験事業に用いるほ場での実証栽培を行いました。
また、継続事業として「カモミールの栽培」「ミニトマト」「ズッキーニ」などの優良品種選定試験「アスパラガスの促成栽培」を継続して行いました。
主な取り組み
転作作物の推進としているカモミール栽培の「収穫の機械化による省力化技術試験」の実施
豪雪災害被災者向け栽培と佐久市ブランド作物の観点から冬至かぼちゃの栽培実証試験
豪雪災害被災者向け品目として、「えだまめ」「スィートコーン」「小菊」「パプリカ」の実証試験
ミニトマト・生食大玉トマト「簡易雨よけ栽培」
新佐久市誕生10周年事業「新品目導入試験事業講演会」
豪雪災害被災者向けに栽培した「冬至かぼちゃ」
「平成25年度事業結果」
新品目導入試験事業が3年目を迎え、ハウスや井戸などのほ場の整備が完了いたしました。
事業の計画当初から予定されていた「アスパラガスの促成栽培」やイタリアトマトの生産など、より付加価値の高い農産物の生産に取り組むとともに、「佐久古太きゅうり」の漬物の生産や販売が始まり、6次産業化や「佐久ブランド品育成」のための足場が固まってまいりました。
また、栽培講習会や交流体験イベントなどを通じて多くの方に試験ほ場を知っていただきました。
主な取り組み
転作作物の推進として「慣行栽培による省力化技術試験」と緑肥を利用したカモミール栽培の実施
冬期間の収益確保のための「アスパラガス促成栽培」試験
イタリアトマト「シシリアンルージュ」の栽培実証試験
ミニトマト「簡易雨よけ栽培」・盛夏期におけるほうれん草の「トンネル栽培」実証試験
イタリアトマト「シシリアンルージュ」
佐久農業改良普及センター協力による「アスパラガス伏せ込み」
「平成24年度事業結果」
2年目になり、ほ場の整備が進んだことから、ミニトマト及びズッキーニの優良品種選定試験や伝統野菜に選定された「佐久古太きゅうり」の苗配布など、より実際の生産に近い事業を実施致しました。
また、23年度に栽培を開始した、「カモミール」が初収獲をむかえ、定植や刈取りなどの体験会を開き、多くの皆様に新品目事業の農産物や技術にふれていただきました。
主な取り組み
転作作物の推進として「青大豆あやみどりと慣行栽培品種ナカセンナリの耕うん同時うね立て播種(継続)」と平成23年度の晩秋に定植定植した「カモミール」の収獲体験会の実施
ブランド作物の育成として「信州の伝統野菜」に選定された「佐久古太きゅうり」やイタリア野菜類の栽培展示と加工品やレシピの提案などの消費拡大のための取り組み
「信州の伝統野菜」についての知識を深めるための講演会の開催などを実施いたしました。
(講師:信州大学農学部教授 大井美智夫氏)
その他の品目・技術の詳細についての報告レポートは下記のPDF資料をご参照ください。
信州の伝統野菜選定「佐久古太(さくこだい)きゅうり」
「平成23年度事業結果」
取り組み初年度として、ほ場の整備やすぐに取り組みの可能な作物を中心に、事業を実施致しました。
品目・技術ともに成果として得られたものについては、すぐに普及が出来るよう広報佐久やホームページでの公開などを行ってまいりました。
主な取り組み
転作作物の推進として「青大豆あやみどりの耕うん同時うね立て播種」と「カモミール」の栽培実証
ブランド作物の育成として「佐久古太(さくこだい)きゅうり」の「信州の伝統野菜」の選定に向けた取り組みやイタリア野菜類の栽培実証
その他の取り組みや詳細についての報告レポートは下記のPDF資料をご参照ください。
青大豆「あやみどり」の栽培風景
佐久市新品目導入試験事業では、今後も皆様からのご意見いただき品目や技術についても取り組んでまいりたいと考えております。
皆様の多くのご提案・ご意見をお待ちしております。
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