みずがめ座
更新日:2023年7月2日
(うすだスタードームで撮影)
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
星座データ
正式名…Aquarius 略号…Aqr 肉眼星数…113個 設定者…プトレマイオス
見やすい時期…9月~12月
星座物語
星座の本を見ると、みずがめ座は男の人が水がめをかついだ姿に描かれています。ギリシア神話では、この男の人はガニメデスという美少年だとされています。神々の住むオリンポス山では酒宴を開くとき、大神ゼウスの娘ヘーベがお酌の役目を務めていました。けれどもこのヘーベはヘルクレスと結婚することになり、かわりの者を見つけなければなりました。ゼウスはトロイア国の王子であるガニメデスに目をつけ、大きな黒わしに変身すると、雷とともに地上に舞い降りてこの美少年をさらっていきました。両親は最初は大変悲しみましたが、後で息子が天界に召されて年も取らずに幸福に暮らしていることを知って喜んだといわれています。このときゼウスが変身した黒わしも星になって、わし座として夏の夜空に輝いています。
みずがめ座の見つけ方
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
暗い星が広い範囲にばらばらと散らばっていてつなぎにくい星座です。ペガススの四辺形からペガスス座をつなぎ、その下にある「三ツ矢マーク」を見つけましょう。そこから南の方は一等星フォーマルハウトまで、西の方はやぎ座の上まで、星の並びをていねいにつないでいきます。出来上がるとその意外な大きさにきっと驚くことでしょう。
みずがめ座の星雲・星団
球状星団M2……ペガスス座のM15、やぎ座のM30と並んで秋の夜空を彩る「球状星団トリオ」の一つです。どれも同じような見え方ですが、さびしい秋の南天では貴重な存在です。
らせん星雲(NGC7293)……比較的有名な大型の惑星状星雲。淡いですが、中型以上の望遠鏡でリング状に見えてきます。
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