「令和7年度 野菜栽培講習会」の第5回講習会を実施しました

更新日:2025年8月7日

目的

佐久市営農支援センター(佐久市から受託)では、新品目導入試験ほ場(佐久市跡部ほか)を会場として、座学と実習の両方で学ぶことができる野菜栽培講習会を実施しています。
対象者は、慣行栽培(化学肥料や農薬などを使用した一般的な栽培方法)により、家庭菜園程度を経験し、今後は販売を目指して農業を行いたい人としています。そのため、講座内容は基礎的な内容としています。
新品目導入試験ほ場で栽培する品目を中心に、その品目の栽培方法を播種(種子を土にまくこと)から収穫まで学びます。できる限り、播種、栽培管理、収穫を経験してもらえるようにしています。
以下に実施した講習会の様子をご紹介します。

第5回講習会

早いもので、栽培講習は第5回目を迎えました。厳しい暑さに加え降雨も少ない状況が続いており、今後の気候変化への対応や秋の収穫期に向けて栽培の注意点など話がありました。
座学では、かぼちゃの栽培について、施肥量のバランスやツルの整枝のポイント、生育に伴って行う球直しの仕方などを学びました。また周辺雑草の除草を行うことは、害虫の飛来や病原菌の感染リスクを軽減させることにつながると分かりました。さらに、病害虫対策については、梅雨明け後の湿気や高温の影響が出ている状況が確認できたら適応する殺菌・殺虫剤を準備しておくこと。散布の際は、暑い時間帯を避けて、早朝や夕方が望ましく、雨の降る予報がある場合は散布を避けます。
実技では、2品種のかぼちゃの定植、7品種のミニトマトの生育状況の確認、トウモロコシを収穫しました。トウモロコシの大きさ、1本で500g程の重量、生で味わった時の甘さに驚きました。秋以降の収穫のため、2品種のかぼちゃの定植後、ツルの選定や芽かき、摘芯などの手入れ作業について学びました。
中吊り栽培をしているスイカやメロンは、前回の講習会から目にみえて生長していて、講習生は興味深々に生育状況を確認していました。
これからの時期、台風などの対策として、倒れないように支柱などを添えて固定する方法が有効であると話がありました。なお、トウモロコシは、株の外側にパイプ支柱とネットで獣害対策をしています。

  • 日 時:令和7年7月30日(水曜)
  • 時間帯:午前8時30分から11時
  • 場 所:新品目導入試験ほ場

第4回講習会

暑い中迎えた第4回講習会は、「美味しい野菜作り」、「安心安全・品質の向上」など出荷を目指す実技に変わり、各品目の特徴と生育状況を確認し、手入れ作業に取り組みました。
実技では、トウモロコシの収穫、ジャガイモやサツマイモは秋の収穫に向けてなど、各品目ごとの手入れ作業の説明がありました。パイプ支柱を活用したナスやパプリカの2本仕立ての誘引方法、ハウス内のメロンの中吊り栽培、また今回初めて試みる露地でのスイカの中吊り栽培は、手作業による受粉やツルの伸ばし方・摘芯など、地這いに比べて仕立てやすい点を学びました。
また、試験栽培を含む7品種のミニトマトのわき芽取り、引上げ誘引作業や伝統野菜の佐久古太きゅうりの栽培方法、仕立て方を学びながら、講習生の皆さんは品種ごとの味わいや食感を確かめていました。
座学では、病害は栽培品目ごとに違うため、症状に応じた防除剤の準備をすること、害虫は作物の根元や表面のほか、特に死角になる葉の裏面に集る傾向があるため目視で確認し、早期防除することで被害拡大の軽減につながることを学びました。
最後に、農機具等の事故以外にも、個々の熱中症対策と体調管理について注意喚起があり、講習生とともに再確認をしました。

  • 日 時:令和7年7月9日(水曜)
  • 時間帯:午前8時30分から正午
  • 場 所:新品目導入試験ほ場

第3回講習会

講習会がスタートして、約2ヵ月が経過しました。前日に雨が降りましたが、当日は晴れてほ場の状態は良好でした。
今回の座学では、特に重要な知識として法令の「農薬取締法」に基づく農薬使用方法の遵守について学びました。使用時の服装や機材準備から手入れ、保管・管理などのポイントのほか、隣接する農地や周辺環境に配慮した散布方法を意識するよう説明がありました。
次に、病害虫被害となる原因には、病原菌・害虫のほかに、植物体の状態、除草や防除の不手際や過剰施肥、降雨や乾燥などさまざまな要因が絡み合った時に発生しやすくなるとのことです。万が一、病害が出てしまった場合は、病害にかかった葉などを取り除き、栽培していない場所の土中に埋めて、病気の拡大を抑えます。
実技では、前回定植したミニトマトの芽かきや誘引方法の説明を受けました。サツマイモの定植では、苗を地面に対し垂直に植える方法(大きめで個数を少なくする)と、地面に対し斜めに植える方法(小さめで個数を多めにする)の2種類の方法で定植したほか、ジャガイモの芽かきと手入れを実践しました。
前年度の講習生が栽培した玉ねぎの収穫を行い、生育した玉ねぎの大きさに驚いていました。また、4月に播種と定植したサニーレタス、玉レタス、チンゲン菜、小松菜、ほうれん草の5種類を収穫しました。皆さん栽培の成果の喜びを感じながら笑顔で収穫をしていました。

  • 日 時:令和7年6月4日(水曜)
  • 時間帯:午前9時から11時30分
  • 場 所:新品目導入試験ほ場

第2回講習会

第1回講習会から1ヵ月が経過しました。前回播種・定植した各種野菜の生育状況の確認と今後の病気や害虫対策について学びました。今回は露地で、春蒔きのじゃがいも・ピーマンの定植、枝豆の播種を行いました。他にトウモロコシの播種を行いました。収穫期をずらすため半分だけ行い、期間をおいて再度播種を行います。2回に分けることで長く収穫ができるという利点があります。
ミニトマトのハウス内には、パイプで組んだ支柱枠があり、生育につれての活用方法を学びながら定植をしました。
また今後は畑にも雑草が出てくるため、対策の一つに手作業での草取りの他、草刈り機による作物栽培地の管理が必要となります。草刈り機使用の経験が無い方も参加されていることもあり、使用場所にあった機材の説明、安全に使いこなすための方法等を学びました。

  • 日 時:令和7年5月14日(水曜)
  • 時間帯:午前9時から11時30分
  • 場 所:新品目導入試験ほ場

第1回講習会

今回は、初回ということで参加者から自己紹介とともに参加への思いも発表いただきました。参加の方々は野菜栽培の取り組む立場はそれぞれであり、家庭菜園を充実させたい、栽培の知識を深めたい、栽培した作物を自身の店で提供したいなどの思いで参加したと発表がされました。
座学では、多種多様な野菜の特徴や性格、畑の準備方法、肥料成分特徴・数値等分析使用方法を学びました。また安心・安全な農作業行うため、農作業事故にあわないための注意喚起もありました。
当日はやや強い風の中でしたが、試験ほ場において実技講習に移りました。作物栽培の土台となる、苗床土の作り方、黒マルチの張り方、作業道具を使い、作物にあわせた各種のうね間の作り方を学びました。大根・チンゲン菜・小松菜・ホウレンソウの種まきを行い、その他ポット育苗したブロッコリー・レタス類等の葉物野菜の苗の定植を1本1本丁寧に植付けていきました。これからのし生育が楽しみと皆さん和気あいあい実技講習に取り組んでいました。

  • 日 時:令和7年4月16日(水曜)
  • 時間帯:午前9時30分から正午
  • 場 所:JA佐久浅間佐久野沢支所及び新品目導入試験ほ場

講習内容

佐久市内で野菜栽培に興味のある方、栽培出荷をご検討、既に出荷等を実践されている方々が基本的な栽培方法などを学びます。

講習期間

令和7年4月から令和8年2月までの間に10回(平日に実施)

募集要項

  • 全日程受講できる方
  • 野菜が出荷できるよう農業に取り組んでいる、または取り組みを始める方

講習会に関するお問い合わせ先

佐久市役所 経済部 農政課 農業生産振興係
〒385-8501 佐久市中込3056
電話:0267-62-3203
ファツクス:0267-62-2269

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