シカやイノシシなどの有害鳥獣による農作物被害対策について
更新日:2024年9月5日
市内各地で、シカやイノシシなどの有害鳥獣が増加し、それに伴う農作物被害が増えています。
農作物への被害を防止するためには、環境整備や駆除、侵入防止柵の設置など総合的な対策が必要です。そこで、市では、有害鳥獣から農家の皆さんの大切な農作物を守るため、下記のとおり事業を行っています。
農作物等有害鳥獣被害防止事業(侵入防護柵設置補助事業)について
農家の皆さんが設置する侵入防護柵の資材購入経費に対し、予算の範囲内において補助金を交付しますので、事前に市役所農政課または各支所経済建設環境係へご相談ください。
- 対象者
佐久市在住で農業を営む方、農業生産法人または営農集団等 - 対象となる侵入防護柵
金網柵、ネット柵、電気柵、トタン板等で、繰り返しの使用に耐え、一定の耐久性を有するもの。 - 防護柵の規模
農地の外周に設置し、延長が100m以上のものに限ります。
また、隣接する農地の所有者と共同申請していただくことも可能です。 - 補助率等
購入経費の10分の3以内で、上限10万円。
農業共済組合等、他の助成事業との重複は認められません。
* 必ず、資材の購入前に市へご相談ください。
設置済みの物や、購入済みの資材については補助対象となりませんのでご注意ください。
*防護柵は維持管理を5年間行う必要があります。
電気柵の安全確保について
電気柵を設置する際は、以下の内容を遵守し、適切に設置、管理してください。
- 設置場所には、人が見やすいように適当な間隔で危険である旨の表示をすること。
- 電気柵用電源装置は、電気用品安全法の適用を受けるものであること。
- 30V以上の電源から電気を供給するときは、漏電遮断器を設置すること。
詳細につきましては、こちら(参考:長野県農政部)(PDF:136KB)をご確認ください。
【お問合せ先】
佐久市役所農政課 電話:62-3203 または各支所経済建設環境係(臼田支所 電話:82-3111、浅科支所 電話:58-2001、望月支所 電話53-3111)
有害鳥獣の生態
【ニホンジカ】
- 寿命は平均で4年程度。
- 草原または森林に生息し、市内の山間部全域に生息。
- 2歳(状況により1歳)で出産できるようになり、年平均1~2頭を出産する。
- 草食性で、口が届く範囲の植物であればなんでも食べる。(特に果樹の若葉等)
- 嗅覚による餌探しをし、下から上への順序で餌を探す。
- ジャンプ力は1.5~2m程度。
- 警戒心が強く、臆病な動物である。
【イノシシ】
- 寿命は平均で5年程度。
- 低山帯から平地(主に森林内)に生息する。
- 年平均3~5頭出産し、春と秋の年2回出産する場合もある。
- 草木の実や茎や根、落ちたクリやドングリ、ミミズや昆虫類などを食べる。(雑食)
- 視覚と嗅覚で餌を探す。(鼻で約60kgの石を動かす力があるといわれている)
- ジャンプ力は1.2~1.5m程度。
- 「猪突猛進」という言葉とは反対に、警戒心が強く、臆病な動物である。
【ツキノワグマ】
- 山地に生息する。
- 草食に偏った雑食性で、木の実(ドングリ、クリなど)、果実(桃、プルーンなど、及び廃棄果実)、はちみつ、とうもろこしなどを好んで食べる。
- 6月ごろ交尾をし、冬眠中(2月ごろ)に1~2頭出産する。
- 視覚と嗅覚で餌を探す。
- 警戒心が強く、臆病な動物である。
【ハクビシン】
- 住宅(寺院、一般住宅など)の屋根裏などに住みつく。
- 雑食性であるが、特に果実や野菜を好んで食べる。(庭先のブドウ棚など)
- 年2回程度、1~4頭出産する。
- 前後共にある5本指で、高所への移動が容易である。
個々の有害鳥獣防除対策では、いわゆる“いたちごっこ”になってしまう場合があるため、地元の合意形成のもと、集落や地域で連携した、地域ぐるみでの被害防止対策に取り組むことが、被害防止に向けた最善の策であると考えます。
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