ごみステーションにおけるカラス等の対策について
更新日:2015年2月2日
カラスの対策について
都市部でカラスが増えた最も大きな原因が生ごみを食べているためと言われています。
カラスにとって、家庭から出される生ごみは「おいしいごちそう」です(カラスは、特に脂質を好みます)。
ごみ出しのマナーを守らず、かつ無防備なごみ出しはカラスにエサを与えているのと同じことです。
また、カラスは嗅覚ではなく「視覚」によってエサを探しています。
ですから、つぎの2点がごみ対策のポイントとなります。
(1) カラスにごみ(=エサ)を見つけられないようにする
(2) カラスにごみ(=エサ)を取られないよう、物理的な対策をする
しかし、最も大切なことは、ゴミ出しマナーを住民の皆さんに守っていただくことです。
「ゴミ出しマナーを守る」これが誰にでも、すぐにできるカラス対策です。
ごみに関する対策の例を次のとおりまとめてみました。
(1) ごみ出しマナーの啓発・徹底
- 収集日や排出時間を守る。(前日からごみを出さない)
- 生ゴミは水気を十分切る。
(2) ごみを他の可燃ごみなどで包んで捨てる・生ごみをごみの中心に入れ捨てる
指定袋に入れる前にごみを他の可燃ごみなどで包むことにより、視覚的に遮断する効果が期待できます。
(3) 防鳥ネットの利用
目の細かいネットでごみを覆うことで、ごみをカラスに食べられなくなることが期待できます。おもり付きのネットも市販されていますし、農業用の日よけシートを使う方法もあります。
ただし、効果を得るために次の点に留意してください。
- ネットの目が5mm 以下が有効
(目が大きいとカラスの嘴が目の間から入ってしまう) - 風にあおられたり、下からカラスが潜り込まないようおもりを付ける
(縁におもりを付ける、チェーン付きネットを使用する等) - ごみの量にあわせたネットを使用する
(ごみがネットからあふれては意味をなさない) - ネットをカラスに破られたりした場合のメンテナンスを怠らない
(4) 収集所をフェンス等で囲う
カラス対策としてだけではなく、ノライヌ、ノラネコの対策にもなります。
(5)カラスに餌を与えない。
ハトやカラスにエサを与えている人がいますが、ハトもカラスも増えすぎると、私たちの生活に様々な影響を及ぼし、場合によって捕獲されることもあります。
私たちの生活環境への影響はもちろん、カラスが増えすぎることは結局カラスのためにはならないのです。
ステーションの設置及び管理について
カラス・小動物の被害への対策などを含めたごみステーションの管理は現在各区にお願いしております。
各区の衛生委員の方等に、お振り込みしておりますステーション管理料等をご利用していただき対策について検討をよろしくお願いいたします。
カラス対策のQ&A
Q:カラス対策には、黄色が効果的と聞いたのですが。
答え: カラスは黄色が苦手なわけではありません。カラスは、紫外線が見えるので、東京都で、紫外線をカットする特殊な顔料が入った黄色いごみ袋を使用したところ、カラスはごみ袋の中身が見えず、カラス対策として効果がありました。このことが、マスコミで大きく取り上げられ、黄色がカラスに効果があると誤解されたようです。紫外線をカットする顔料が入っていなければ、黄色であってもカラスへの効果は変わりません。
ネットの色に関係なく、いかに完全にごみを覆うかがカラス対策のポイントです。
Q:カラスは、目や鼻が利くのでしょうか。
答え: カラスの目は、人間の5倍程度良く、紫外線も見えています。鼻は余り利かず、近くのものの匂いしかわかりません。主に視覚でえさを探しています。