とも座
更新日:2023年2月4日
(うすだスタードームで撮影)
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
星座データ
正式名…Puppis 略号…Pup 肉眼星数…181個 設定者…ラカイユ 見やすい時期…2月~3月
星座物語
冬の代表星座の一つ、おおいぬ座の背中あたりに広がるとも座。「とも」というのは漢字にすると「艫」という字になり、船の後ろ側をこう呼びます。実はこの星座はもともと「アルゴ座」という全天一の大きな星座の一部でした。しかしあまりにも大きすぎたため、18世紀の天文学者ラカイユによって分割され、今では「りゅうこつ(竜骨…船底の背骨にあたるところ)座」、「とも(艫)座」、「ほ(帆)座」、「らしんばん(羅針盤)座」という4つの星座に分かれています。そのうちの1つがこのとも座というわけです。
分割される前の「アルゴ座」というのは、ギリシア神話に登場するアルゴ船の星座です。ギリシア神話の英雄イアソンは、奪われた王位を取り戻すためにオルフェウス(→こと座)、カストルとポルックス(→ふたご座)、テーセウス(→かんむり座)、ヘラクレス(→ヘルクレス座)、アスクレピオス(→へびつかい座)などのそうそうたる英雄たちを集めて巨大なアルゴ船に乗り込み、コルキス国から金色の羊(→おひつじ座)の毛皮を取ってくるという大冒険に出発します。有名な「アルゴ船の大遠征」のお話です。様々な困難を乗り越え、遠征は大成功をおさめますが、イアソンはその後没落し放浪の身となってしまいます。ある時冒険を終えて打ち捨てられたアルゴ船を見たイアソンは、落胆してそのまま命を落としたと伝えられています。
とも座の見つけ方
「冬の大三角」からおおいぬ座を見つけ、そのお尻あたりから東の星をいくつかつないでいきます。とても大きく、比較的明るい星もあるので、市街光がなく低空まで開けた場所ならそう苦労なく見つけられます。
とも座の星雲・星団
★散開星団M46・47…とも座の北方、おおいぬ座との境界近くにある美しい星団のペア。双眼鏡や小型の望遠鏡でも楽しめます。
お問い合わせ
社会教育部 文化振興課
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