ふたご座
更新日:2023年5月12日
(うすだスタードームで撮影)
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
星座データ
正式名…Gemini 略号…Gem 肉眼星数…96個 設定者…プトレマイオス 見やすい時期…1月~5月
星座物語
星占いでもおなじみのふたご座。実際の空でも、カストル・ポルックスという二つの星が仲良く並び、名前どおりの姿を見せてくれます。この双子は、白鳥に化けた大神ゼウス(はくちょう座)とスパルタ国の王妃レダとの間に生まれた兄弟で、兄はカストル、弟はポルックスといいます。カストルは拳闘(ボクシング)、ポルックスは乗馬の名人で、いつも二人一緒に行動し、アルゴ船の大冒険を始め、ギリシア神話のさまざまな物語で大活躍します。二人の最後の冒険はアルカディアに牛の群れを盗みに行くというものでしたが、同行したいとこのイーダス・リュンケウスと仲間割れを起こし、カストルはリュンケウスに弓矢で射殺されてしまいます。怒ったポルックスはリュンケウスを殺して仇を討ちますが、死んだ兄はもう帰ってきません。ひどく悲しんだポルックスは、大神ゼウスに生まれつき不死身だった自分の身体を返上し、兄とともに天に上げてもらって、このふたご座になったといわれています。
ふたご座の見つけ方
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
「冬の大三角」の上にある二つの明るい星、カストルとポルックスを見つけて、そこからオリオン座の方を下にして、漢字の「北」の字のように星をつないでいきます。明るい星が多いので、見つけるのにあまり苦労はいりません。
ふたご座の星雲・星団
散開星団M35…カストルの足元にある大型の星団。双眼鏡でもぼんやりとした大きな輝きが分かり、望遠鏡では視野いっぱいに星が散らばって見事な眺めです。
エスキモー星雲(NGC2392)…ポルックスの腕の上あたりなある小さな惑星状星雲。写真に撮るとフードをかぶった人の顔に見えることからついた名前です。中型以上の望遠鏡で独特の姿が見え始めます。
お問い合わせ
社会教育部 文化振興課
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