記者会見(令和7年11月18日)

更新日:2025年12月4日

令和7年11月18日、午後3時30分より定例記者会見を開催しました。
内容                                                              (1)令和7佐久市議会第4回定例会提出予定議案について・・・ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。資料1(PDF:835KB)ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。資料別冊1(PDF:301KB)ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。資料別冊2(PDF:403KB)
(2)令和7年度 第二次総合計画 実施計画について・・・ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。資料2(PDF:6,150KB)                                              (3)その他
会見は、Xのスペース機能で音声配信しました。

質疑内容(要旨)

(1)令和7佐久市議会第4回定例会提出予定議案について

Q1:記者
議案No.117号佐久市奨学基金に関する条例の一部を改正する条例制定について、この条例に関して具体的なものを伺えますか。例えば貸付金額とか条件など。また先ほどの市長の説明の中で、8年間の就業を終了すると免除されるという発言があったと思うのですが、もう少しより細かな制度設計をお聞きしたいと思います。
A1:学校教育部長
対象は、まず進学先が、「看護師の資格等を目指し、保健師助産師看護師法第21条1号から3号に規定された大学、学校または看護師養成所」ここで就学する者が対象となります。続きまして住所要件になります。住所要件は一般会計と同じでございます。佐久市に生活の本拠を有しているもの、またはその指定ということになります。加えて保育士等の場合も同様で、保育士、看護師、介護福祉士、社会福祉士といった方々も今回新しく加える部分です。こちらは入学のために佐久市内に転入した者も該当となり、プラスアルファとなっております。それから、学業の成績要件、世帯の収入要件などもございます。
4年間大学に通った場合は、その倍の8年、短大に2年間通った場合は4年。その期間を佐久市内の機関にお勤めいただくこと。例えば看護師であれば病院ですとか、介護師であれば介護の現場に正規職員として就業をしていただく。そういった条件で免除するという流れになります。(就学期間かける2倍の日数を佐久市内の看護・介護の現場で正規職員として勤めていただくことで免除となります。)
金額については、国立の学校に在学する場合の貸与額は月額3万円以内、私立の学校に関しては月額6万円以内となっております。予算につきましては看護師に対しましては約20名を予定しております。社会福祉士または介護士の方が同じ金額になりますけれど、定員といたしましてはその半分の10名を予定しているところでございます。
Q2:記者
ただ今の答弁から、佐久市が期待することを伺えますか。
A2:市長
期待するところを申し上げる前に、学校教育部長の方から債務負担の意図について回答いただいてもいいですか。債務負担を組んで奨学金を貸与しますので、看護の道、福祉の道に進んでもらおうとする意図があります。説明をした後、私も意図を申し上げます。
A2:学校教育部長
今回、債務負担行為を含んだということについては、(貸与は)あくまでも大学に入学してからということになります。4月以降に実際に学校に入ってからの決定でなります。であるならば新年度予算に間に合うのではという話にはなるわけですけれど。
今回の制度に関しては「4月から学校へ入るかどうか」「進学先をどこに決めるか」という今の段階において、そういった志を持った方が、今行動を変えられるように。お金がないので進学を諦めるといったことに繋がらないように、債務負担というかたちでのご案内です。あらかじめこういった制度を知って、きちんと用意しますということをアナウンスすることによって、看護の道、福祉の道に志を持った方が今から取り組めるようにということで債務負担制度をスタートします。4月になってからはもう学校に行くことが決まっておりますのでその前にということは、そういった懸念などを汲み取ってのことです。
A2:市長
では、部長が申し上げたことを織り込んだ上で回答します。
大学に進学が決まった。その段階では奨学金があってもなくても進学を決めた。実際には4月以降に奨学金を受けられることが決まった。あぁ、よかった・・・というのはある意味で言うと、進学に対して影響を及ぼすのは限定的だと思います。
市は、債務負担行為を行って奨学金が確定できるとする。学生たちにとっては、こういう「奨学金があるならば看護の道へ行こう、看護を頑張ってみよう」という、より行動変容を起こしやすいと見込んだため、この債務負担の条例を改正しました。伴いまして、「債務負担行為を行い確実に執行します」ということを示します。そして、学生本人が奨学金を得るということが決まれば、チャレンジできる、行動をより積極的にする。行動変容を起こす誘因性というものを強くするために、こんなことをやりました。
これは佐久大学のためだけではありません。佐久大学も将来において安定的に看護人材、福祉人材を供給することを私達は期待をしているわけでありますけれども、これは佐久大学という場所で勉強していただいて、国家資格試験を通過し、いずれは佐久の担い手として頑張っていただきたいという思いがあり、これも含めてであります。当然佐久大学試験もこれに含まれます。一方で、将来の佐久市の介護・看護、こういう部分への人材供給をより安定的にしていくためのものでありますので、そういったことを期待して、メッセージを込めて行っています。
これが今議会の肝、議論の的ではないかと思います。
Q3:記者
議員さんから、侃侃諤諤の意見、就業の期間を変えるべきだとかどうですか。
A3:市長
そうですね。そういう意見も出るでしょう。今日のトップ会談でもそういう話題にもおよびました。魅力あるその奨学金をということにもなりまして、そういったことも検討しました。これは佐久市内の機関での就業期間についてです。例えば8年間から5年間にしたとするならば、「自分の行動が制約するのは5年間であり、短い方が魅力である」という言い方もあると思います。でも、それは市民の皆さんの利益に繋がるかというと、どうでしょうか。医療機関、市民の利益をもたらす場であり、その医療機関での安定度を見た場合においては、5年間というのは逆に不安定になります。そういう意味では他の奨学金も含めて、貸与のあった期間の倍の年月は勤めていただくということ。佐久市で就業していただきたいということを付しています。これはご説明を申し上げた上でご理解をいただきまして、今日のトップ会談では、よくわかりましたと言ってくださいました。そういったことも十分にご理解いただくということ。この辺のバランスが難しいかなと。今回、より魅力ある奨学金制度にしていくために、債務負担行為をつけ、より(人材確保等を)安定的なものにした私どもなりの努力はご説明申し上げたいと思っています。佐久市が踏み込んで、佐久大学を含める私の公約でもそうですが、看護人材育成に力を入れていくという公約に沿った行動であります。これらを議会の皆さんに理解をいただくこと。一般質問にも供しますから、あるいは議案質疑や委員会議論、そういった場で話題になることによって、より深まったものになってくるかと思います。今申し上げた条件についても、それでも就業年月の短縮をという意見も出るかもしれません。しかし一方で、市民の利益は縮小限定的になりますので私どもとしては、議論の末に提出しているものでありますから、十分に説明していきたいと思っています。
Q4:記者
市内の関連施設等の看護師不足ということもありますが、いわゆる数字的なデータ的は、今手元になにかありますか。
A4:市長
データは確認中です。ただ潜在的な不安定さというのはありますよね。実際に今、どの職業もそうですけど途中で辞められる方もいらっしゃいますし。私ども佐久市立浅間総合病院においては募集をしている数は確保できています。今何人不足とか、そういうデータなどについて、数字的に病院事務長からご発言いただけますか。
A4:浅間総合病院事務長
現在は、人員の不足はございません。浅間病院では看護師は募集をすると充足されるという状況であります。
A4:市長
時々、今日どの病院で何人少ないという報道がなされます。それは診療科の限定であったり、時間的なものであったりです。それらに関して、将来においてそういった事態を招かないためということの方が色濃いでしょう。ただ、そういった潜在的な不安というものは、医師会の先生方、また私ども佐久市自身、あるいは浅間病院・佐久病院の各グループでも持っています。こういった議論も経た上で、佐久大学支援、また奨学金の創設に至っているということです。今後の将来においても不安を招かないような、転ばぬ先の杖という意味もありますので、ご理解いただきたいと思います。
Q5:記者
こういった条例や類似のものは、他の周辺の自治体は行っているかなど、分かれば伺えますか。
A5:市長
奨学金はあっても債務負担はないかと認識しています。学校教育部長どうでしょう。
A5:学校教育部長
はい。文科省や国でやっている奨学金もありますし、県で取り組んでいる奨学金もあります。類似の奨学金はあると思いますけども、自治体が独自でというところは限られると思います。取り組みをしているところはあるにはあると思います。
A5:市長
私どもも、保育士の際に先行してやっています。こういったものに関しては類似のものはありますよね。債務負担行為というものは、先ほど申し上げた意図を持って行っていますので、それらについては、私は周辺ではやっていないと思います。また奨学金とは本来そういうものじゃないと、本当はあまり意味がないじゃないかなと思っています。確か、武論尊さんのコスモス奨学金に関しては大学受験の前に奨学金の決定をしているはずです。選考は早い時期に行っています。武論尊さんのコスモス奨学金は大学が決まって4月に選考しているのではありません。もっと早い段階で選考しています。学生本人が、これはたまたま残念なケースでしたが「武論尊さんの奨学金があるからチャレンジした。でも残念ながら、大学には合格できなかった。ゆえに、奨学金の給付にはならなかった」というケースもありました。つまりそういう形で、(お金の不安なく受験する・迷わず進学するなど)行動変異を起こさせたいという意図も武論尊さんのご理解を得ています。武論尊さんからもぜひそうしてくれというお話でやっています。今回もそういう効果や意味を持たせています。
Q6:記者
佐久大学の進学支援金との違いを考えたとき、大学卒業後、佐久市内の就労が確約されるかどうかの違いかなと思いますけど、両方の就学支援金をもらうことは可能なのでしょうか。
A6:市長
佐久大学は今、国からの就学支援金が止まっています。令和8年度においては佐久大学の制度とのダブルはできません。その理由は制度上できないのではなくて、学生支援機構の奨学金が止まっているためということです。これは佐久市在住の方の奨学金に関しての意味合いは大きくあると思われます。学生支援機構の奨学金が止まっていますから、そのリカバリーという意味では、令和8年度は(この奨学金のなす意味は)大きいと思います。
しかし、佐久市の就学支援金と債務負担行為のある今回の奨学金のダブルはあり得ます。今回の債務負担行為での奨学金は、9月議会で可決したので令和8年度から認められています。ですからその奨学金とのダブルはOKです。
Q7:記者
臼田学園の移転先の地中から出た障害物とは何だったのか伺えますか。
A7:市長
そうですね。コンクリートの塊が出てきましたね。担当部長から正確に答えていただきましょう。
A7:福祉部長
もとは田んぼだったようです。そこに土を入れるにあたり、土だけでは安定しないということで、コンクリートを入れたようです。その上にまた土を埋めたところというのが想像できるのですが。今回改めて工事がようやく終わりましたので、それが明日業者の方が市の方に来ていただき細かい説明をいただくことになっています。
Q8:記者
会館の基礎ではなかったということですか。
A8:福祉部長
はい、建物のどこの基礎でもないです。

(2)令和7年度 第二次総合計画 実施計画について  ※質疑なし

(3)その他

Q9:記者
学校給食費についてお尋ねしします。一部では給食費が来年4月から無料という話も出ています。ただ各自治体の予算規模ありきと思います。この学校給食費の無料について、今後の佐久市の対応、または市長のお考えがあれば聞かせてください。
A9:市長
現在、自民・維新・公明の合意事項として、給食費の2023年度をベースにして、月4700円が平均とあります。それを公費負担として進めていこうという考えであることが報道されています。佐久市は平均が5167円です。全国との差は467円です。まだこれの取り扱いは決まっていません。この金額に関して、佐久市のオーバー分も含めて長野県市長会より、各地元の国会議員に対して、全額国費で行うことを求めています。4700円を公費でと言っていますが、国で全額を見るのか、国権でというのが決まっていない。割合も決まっていない。この段階において、ぜひ全額国費でお願いしますということを、各関係の国会議員に要望を出していきましょうと話を進めているところであります。
私は今日の午後、井出庸生代議士と公明党の中川宏昌代議士、北信越の比例代表の方ですが。このお2人に電話で要望いたしました。この件について両代議士ともに承知して、佐久市の発言として今後発言していきますと言っていただきました。
今、補正予算の議論を各部会でやっておりますので、そういったものに関して、今後自由民主党の部会での議論になってくることから、井出代議士は元文部科学副大臣ですから、そういった中でご発言いただけるという話でありました。
また、中川代議士に関しましても、ご自身の考えは、担当の議論をしている国会議員の先生方に詳しくその話を申し上げ、その要望について対応していくと、こういうお答えをいただきました。
これまで望月でも、その前は臼田でもしましたが、(給食センターの)施設整備というのは市で行っています。給食費に関しては、これまで佐久市は保護者負担でしていただいていました。そういった中において、これを無償化にするということであるとするならば、その意思を持っている国において行われるべきだというふうに思っています。今日の要望内容、長野県市長会の要望に沿ったことが私の考えと一致しますので、そういった行動をとったという形でございます。
Q10:記者
まず小学校の給食費からということでしょうか。中学校はまだですよね。
A10:市長
そうです。今回、小学校の金額に対してのものです。まずはできるところからで、小学校からですね。次項において、今後は中学校の給食費の無償化をやりましょうということです。順番で、僕もそれでいいかと思っています。
Q11:記者
今月から始まった、ポイントを使って2万5000円分が還元されるキャッシュレス還元について、現在の進捗状況ですとか、どの程度佐久市として数字を捉えてらっしゃいますか。
A11:経済部長
11月1日からキャッシュレス還元ポイントが始まっておりますけれども、今日は18日ですね。2週間が経ちました。先週の段階では約30%です。換算発表が業者から入っている状況です。今のところ私どもとしては順調に推移しておりまして、11月末まで(予算の執行は)大丈夫ではないかと、今現在見ているところであります。
A11:市長
さぁ急げ!キャッシュレス還元だ!と盛大な宣伝についてはどうでしょうか。
A11:経済部長
そうですね。業者さんとも話し合いながらでしょうか。11月30日までと言っているのに、あと5日分残して終わってしまう…ということはどうかと。今は順調に推移しているので、うまく遂行していくことを思案しているところです。

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