4.晴天率トップクラスの佐久市。ソーラーパネルで節電を
更新日:2015年2月2日
質問者:青沼小学校:菊池 大輔(きくち だいすけ)くん
佐久市は、一年間の日照時間が全国で18位、県内では2位とトップクラスです。この高晴天率を生かし、小中学校へのソーラーパネルの設置は、8校の取り付けが完了しているとのことです。昨年度までの子ども議会の回答では、すべての学校に取りつけるには、設置費用や屋根の耐久性の面で難しいとのことでした。そこで質問ですが、現在設置されている小中学校のソーラーパネルによって作られた電気は、実際に使われているのか、電力会社に売っているのか、蓄電されているのか、使い道を教えていただきたいです。また、ソーラーパネルを取りつけたことで節電の意識が強まる効果があったかどうかも教えていただきたいです。
もし、ソーラーパネルによって小中学校の電力が少しでもまかなわれ、節電意識の効果があるのなら、小規模でもいいので各学校にソーラーパネルを取りつけた方がいいのではないでしょうか。ぼくたちの学校もソーラーパネルがあったら、電気を大事に使おうとスイッチをこまめに切るなどの工夫をたくさんすると思います。
答弁者:教育長
青沼小学校 菊池大輔君からの「晴天率トップクラスの佐久市。ソーラーパネルで節電を」についての質問にお答えいたします。菊池君の質問は、佐久市の特徴を生かして、もっと太陽の力を借りた自然エネルギーを取り入れよう、そして節電の意識を高めようという、とても大事な内容を含んでいます。
皆で考えられるよう、質問に順にお答えします。
最初に「現在設置されている小中学校のソーラーパネルによって作られた電気は、実際に使われているのか、電力会社に売っているのか、蓄電されているのか。」についてですが、現在、太陽光発電用のソーラーパネルを設置している小学校6校、中学校2校は、発電した電気を学校で使い、余った電気を学校で蓄電するのでなく、電力会社へ売る方法をとっています。すべての学校が売っていますので、役立っていると言えそうです。
次に、「ソーラーパネルを取り付けたことで節電の意識が強まる効果があったかどうか教えていただきたい。」についてです。とても大切な考えです。8校の学校それぞれ工夫しておりますが、例として東小学校を上げさせていただきます。東小学校は、学校に設置のソーラーパネルによる太陽光発電の天候による発電量の変動調査など様々な環境学習を行っています。ソーラーパネルを使ったことで、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素に換算してどの位CO2を減らせたか「エコ新聞」にまとめ校内で発表し節電意識を高めています。またこの「調べ学習」が高く評価され、平成23年度「全国小学生環境学習コンテスト」で、最優秀学校奨励賞も受賞しています。
三つ目の質問である「小規模でもいいので各学校にソーラーパネルを取りつけた方がいいのではないでしょうか。ソーラーパネルがあったら、電気を大事に使おうと工夫をたくさんすると思います。」についてですが、校舎を建築した際には、屋根に重いものを乗せる構造になっていなかったので、青沼小学校をはじめすべての学校への取り付けが出来ておりませんが、ソーラーパネルの設置が現在ない学校においても、菊池君のように太陽光発電に興味を持ち、電気を大事に使おうとスイッチをこまめに切ったり、グリーンカーテンの工夫をしたり、節電を心掛けていてくれます。電気に限らず、節水やリサイクルなど省エネルギーの考えは地球を学ぶ意味でとても大切です。
この美しい自然、大切な自然環境を守るため、私達一人ひとりが今何ができるかを考え、取り組んでいくことを考えさせてくれた菊池君にお礼を申し上げます。