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11 農薬に頼らない田んぼづくりを活かし、伝統食を広めるために

更新日:2023年8月25日

質問者:中佐都小学校 野水 麻美(のみず まみ)さん

 突然ですか、皆さんはタニシを食べたことはありますか。
私の両親は、食べたことがあると言っていましたが、私は食べたことがありません。今日はそのことについて、提案しにきました。
佐久市で古くから行われている水田での鯉やタニシの養殖が、今では減少しているようです。その要因として、農薬の使用が挙げられます。
私は米作りを通して、農薬に頼らない田んぼ作りの大切さを感じました。「水田養殖」のメリットとして、雑草や害虫が減ること、「鮒米」として付加価値がつくことが考えられます。さらに、鮒や鯉・タニシやイナゴを食材とし、佐久市で開催されるイベントの屋台で提供してはどうでしょうか。
佐久市の魅力を多くの方に伝えるために、伝統食をアピールしながら、次世代に受け継いでいくことが重要だと私は考えます。

答弁者:市長

 中佐都小学校 野水麻美さんからの質問にお答えいたします。
 農薬に頼らない田んぼ作る方法は昔から様々な方法が試されていますが、その方法の一つとして鯉や鮒などの魚を放す水田養殖があります。水中で動き回ることで、水が濁って雑草の発生が抑えられる効果があると言われていますが、魚のエサやりや田んぼの水管理に多くの時間がかかってしまうことが、田んぼで鯉や鮒の養殖することが減少している原因の一つとなっていると思います。
 次に「鮒米」の付加価値化についてですが、大変素晴らしい話だと思います。佐久浅間農協では、水田フナが育てられている田んぼで農薬などの使用を制限したお米は「ふな米」としてブランド化して販売されています。水田養殖が持つ食文化や農薬などの使用回数を減らした環境にやさしい栽培方法で作られていることなどを分かりやすく伝え、市民だけでなく多くの人に知っていただくことで価値が生み出せると思います。9月には市民の方にも参加できる水田フナの料理講習会等を予定しているほか、今後佐久市で開催するイベントにおいても、佐久市の食文化でもある佐久鯉や水田フナを中心に多くの方に体験していただくことを考えています。
今回いただいた貴重なご提案については、今後の農業と食文化の振興などに参考にしていきたいと考えています。
 鮒や鯉、農薬を制限した農業ということについてのご提案ですが、米づくりは産業・経済面から見て大変重要であり、鮒や鯉、タニシなどの佐久特有の食文化の価値を広く伝えていくことは、佐久市の発展のための大きな要素だと思います。
野水さんご指摘を十分に生かしながら、鮒をはじめとした伝統食の継承に力を入れて対応していきたいと思います。

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