8 自転車のヘルメット着用について
更新日:2023年8月25日
質問者:東中学校 百塚 衣吹(ひゃくづか いぶき)さん
4月から自転車利用者へのヘルメット着用の努力義務化が始まりました。しかし、着用の姿に変化はあまり感じません。特に高校生のヘルメット着用者はわずかに感じます。着用義務が始まった背景には、高校生の自転車事故率が高まっていた姿があります。また、ヘルメットを着用した場合の死亡率は、着用しなかった時の半分以下に下がります。
事故があってからでは遅いです。着用の大切さを高校生中心に伝え、改善する取り組みが大切だと思います。意識を作り、高め、育てていくことが、佐久市の明るい未来に繋がると思います。
答弁者:市長
東中学校 百塚衣吹さんからの質問にお答えいたします。
道路交通法の改正によりまして、今年の4月から自転車に乗るすべての人のヘルメット着用が努力義務となりました。また、長野県警察本部がまとめている令和4年交通統計の、県内交通事故発生状況を見ますと、自転車に乗って事故にあい、けがをされた518人のうち、26.6%にあたる138人が、16歳から19歳の皆さんでした。
佐久市としてもこのような状況から、昨年度は佐久平駅や中込駅前などで、ヘルメット着用を呼びかけたり、チラシを配ったり、そのほかにも9月から10月にかけて、市内の公立高校に「自転車事故は、高校生が圧倒的に多いこと」や「ヘルメット着用の大切さ」を知ってもらうためのパネル展示を行いました。また、先月、7月14日には、野沢南高等学校に行って、ヘルメット着用の重要性について呼びかけやチラシの配布を行いました。このほかにも、昨年4月からは、自転車用ヘルメット購入費用の補助を行い、ヘルメットを安く購入できるようにしています。昨年度の実績は178件の申請があり、このうち高校生の年代の申請は10件でした。今年度は、6月末までに165件の申請があり、高校生の年代の申請は34件でした。徐々にではありますが、高校生の年代にもヘルメットの着用が進んできている状況です。なお、この補助金は、全ての年齢の皆さんを対象にしています。これは、小さい頃から「自転車に乗るときに、ヘルメットは被るもの」との習慣を作ってもらいたいという思いからです。
百塚さんからも「意識を作り、そして高め、育てていくことが、佐久市の明るい未来に繋がる」とのお話がありました。
佐久市として引き続き自転車が関わる悲惨な事故をなくし、明るい未来に繋がるよう努力していきますので、百塚さんからも、周りの人にヘルメットを被るよう勧めていただきたいと思います。
ご指摘の通りだと思いますので、今後もそういった取り組みを強化していきたいと思っております。