まが玉星雲(IC405)・どくろ星雲(IC410)

更新日:2025年12月11日

ぎょしゃ座の散光星雲。薄いので見るのは困難ですが、写真に撮ると古代日本の装身具「まが玉」の形が浮かび上がってきます。上の写真の右側がまが玉星雲(IC405)、左側の小さな星雲はIC410です。まが玉の頭部に当たる部分(下写真)は英語で「flaming star nebula(炎上する星星雲)」と呼ばれることもあります。まが玉の穴の位置にある明るい星は「ぎょしゃ座AE(AE Aur)」という星で、オリオン座の方から秒速1000kmという高速で移動してきた星だということが分かっています。この星が元からあったこのあたりのガスを輝かせているのがまが玉星雲です。
左側のIC410は全体の形から「どくろ星雲」と呼ばれたり、星雲北東部(左上)にあるしっぽが生えたように見える明るい部分を指して「おたまじゃくし星雲」と呼ばれたりしています。
[撮影データ]
(上左…IC405・410) 2019年12月3日 24時04分~ タカハシFS-60C+0.72倍レデューサー キヤノン60Da(ISO6400) 1分×22枚 ステライメージ10で画像処理
(上右…IC405) 2024年11月28日 21時32分~ 15cmF8屈折 ZWO ASI533MCPro+Quadバンドフィルター ゲイン400  3分×71枚 ステライメージ10で画像処理
(下左…IC405部分) 2019年1月11日 20時41分~ 15cmF8屈折 キヤノン60Da(ISO6400) 3分×24枚 ステライメージ10で画像処理
(下右…IC410) 2025年11月19日 22時30分~ 15cmF8屈折 ZWO ASI533MCPro+Quadバンドフィルター ゲイン400 2分×62枚 ステライメージ10で画像処理

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