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1 重要文化財めぐりツアーについて

更新日:2019年8月30日

質問者:中込小学校 小出 亮太(こいで りょうた)くん

 佐久市では、国の指定された重要文化財が、11個もあります。しかし、国宝は1個もありません。なので、重要文化財めぐりツアーを提案します。そうすれば、佐久市に一つでも多く国宝に指定されるかもしれません。特にぼくが、めぐってもらいたい所は、旧中込学校と新海三社神社三重塔と、高良社と龍岡城跡です。どれも、ぼくが歴史深いと思った物です。佐久市の文化財はどうすれば国宝に選ばれるでしょうか。これから、歴史物が、いっぱいある町としてのPRをしていって、この佐久市の観光客や人口が増えて、佐久市が人気になればなと思っています。是非ご検とうをよろしくお願いします。

答弁者:教育長 

 中込小学校 小出 亮太君からの「重要文化財めぐりツアーについて」の質問に、お答えいたします。
 初めに、重要文化財めぐりツアーの提案につきましてお答えいたします。
君から提案があった、特にめぐってもらいたい旧中込学校、新海三社神社三重塔、高良社、龍岡城跡などの文化財は、佐久市の観光パンフレットなどで紹介しています。また、佐久市の文化財をより多くの人に知っていただき訪れていただけるような取り組みのひとつとして、臼田地区にある新海三社神社と龍岡城五稜郭などを歩いて巡り、地域の特産であるプルーンや健康食を楽しむ「佐久ぴんころウォーク」を開催し、東京からバスツアーが企画されるなど、たくさんの皆さんに参加いただきました。この「佐久ぴんころウォーク」は、コースを少し変えて今年も9月に開催する予定ですので、君もご家族やお友達を誘って、是非参加してみてはいかがですか。
 これからも、歴史的な財産に光を当てて、佐久市の人気が高まるよう工夫しながらPRしていきたいと思います。
 次に「佐久市の重要文化財がどうすれば国宝に選ばれるか」についての質問にお答えいたします。
 小出君の質問にもありましたように、佐久市には現在、国指定の重要文化財が11件ありますが、このうち国宝として指定されたものはありません。なお、重要文化財は、主に建物と美術工芸品に区分されますが、建物については、平成31年1月現在、全国で2,497件あり、このうち国宝は226件です。
 今年5月のニュースや新聞で、「旧開智学校」が国宝に指定されることが報道されました。明治以降の近代建築の国宝としては、旧東宮御所と富岡製糸場に次ぐ3件目です。
 佐久市にも同じ時代に建てられた「旧中込学校」があります。これは、国から指定されている佐久市にある11件の重要文化財のうちの一つです。小出君も知ってのとおり、「旧中込学校」の屋根には八角形をした太鼓楼がありますね。この天井には、長野県を取り巻く山々、また、日本の主要都市、更にニューヨーク、パリやロンドンなどの世界の主要都市が方位図で示されています。そこには、この時代の子供たちに「世界に目を向けてもらいたいという」地域の皆さんの強い願いがありました。
 この学校を建設した人は、中込の石神出身の「市川」さんという方です。アメリカに渡り欧米の建築技術を学び、それを活かし建設したものです。また、学校の建設費のほとんどが、当時の村人の寄付金により賄われており、村人たちの、子どもの教育に対する熱い思いが窺えます。その想いは、現在も保存会や地域の皆様に引き継がれています。
 今後、佐久市としても、「旧開智学校」の例を参考にしながら、旧中込学校を始めとする佐久市の重要文化財が、どのようにすれば国宝に指定されるのか、研究していきたいと考えています。小出君も機会がありましたら、中込小学校の児童の皆さんが、定期的にボランティア清掃を行っていることなどにも触れながら、多くの市民が地域の宝物として、旧中込学校を大切にしていることを紹介していただけたらと思います。

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