8 給食室の設置について
更新日:2024年10月11日
質問者:中込小学校 神津 駆(こうづ かける)さん
僕は給食を温かいまま食べたいと思ったことがあります。市内の学校給食は給食センターで作った給食が学校に運ばれたものです。その給食センターから学校に運ぶ際に、温かかった給食が冷めてしまうことがあります。もちろん、冷めていてもおいしいのですが、温かいままだったら、もっと美味しく食べられます。
そこで僕は、給食室の設置について提案します。この給食室を設置することで、給食が美味しく食べられます。そして、給食を作ってくれている人が近くにいることで、日頃の感謝を直接伝えることができます。また、給食を作ってくれている人の顔が見れ、コミュニケーションを取ることができます。これはフードロス削減にもつながります。他にも、給食を作ってくれている人が近くにいることで、給食について教えてもらうことも可能になるので、学習面にもつながります。
このことから、僕は給食室設置について提案します。
答弁者:教育長
神津駆さんから質問をいただきましたが、この質問から、神津さんが、給食の時間をとても大切に思っていることが伝わります。
それでは、質問に順次お答えいたします。
まず、給食室の設置についてですが、この件については、現時点では、設置の予定は考えておりません。
その理由は、佐久市がとっている「学校給食は給食センターで調理する」という方式には、きちんとした理由と、長い間の実践が積み重ねられており、これを今変えなければならないとは考えていないからです。佐久市では、今から60年近く前の昭和41年から、学校の給食室で給食を作る方式から、いくつかのグループの学校の給食を給食センターでまとめて作る方式に変えてきました。これは学校ごとで少人数分の給食を作るより、一度に多くの給食を作る方が、材料の調達や調理する人にかかる費用が少なくて済むということが主な理由です。その結果、5つの給食センターで、毎日8,000人分の給食が、調理に携わる多くの人たちの努力と工夫により、小学校で1食310円という安さで作ることができています。
こうしたことから、今後も給食は給食センターで作るという方式を進めてはいきますが、神津さんの希望にもできるだけ沿うよう様々な工夫を考えていきます。
まず、「給食を温かいまま食べたい」という点については、今年度、小中学校に運ぶご飯を入れる箱を保温性の高いものに更新いたしました。これにより、配送に少し時間のかかる学校でも、以前に比べて温かいままの美味しいご飯を提供できていると考えております。
また、給食づくりに関わっている皆さんとのコミュニケーションを図り、感謝の念などを伝えたいという思いは、とても大事なことです。そこで、小中学校で整えられた各教室にある大型提示装置や、児童生徒の皆さんの端末などのICT環境を大いに活用して、コミュニケーションを図る方法を検討していきたいと考えています。
例えば、調理の現場を映しながら調理員さんの声を届けたり、野菜などを提供してくれている給食応援団の皆さんや、献立メニューを考えてくれている栄養士さんの思いを直接伝えたり、さらには、皆さんから給食についての感想や希望を、直接メールで届けたりなど、今までになかったICT機器を活用しながら、どのようなことができるのか、市の教育委員会や給食作りに関係している人たち、児童生徒の皆さんの声も聞きながら検討していきたいと思っています。
こうしたことを考えるきっかけを与えてくれた神津さんの質問に改めて感謝を申し上げます。
質問者:神津 駆 さん
ご答弁ありがとうございました。
給食室設置をしない理由をわかりやすく説明していただき、ありがとうございました。ですが、僕は給食センターの方に直接お礼を言いたいので、そのような機会を考えていただければありがたいです。