21 校庭に桜の木を植えてほしい
更新日:2016年9月9日
質問者:望月中学校:片野 晴登(かたの はると)くん
望月中学校では、校庭と鹿曲川の間に大きな桜の木がたくさんあります。毎年4月の中旬からきれいに咲き誇り、生徒だけではなく、先生方や保護者の皆さん、そして地域の人たちの目を楽しませてくれます。
しかし、校舎改築にあたり、校庭の整備も行われます。そのときに聞いたことの一つに、桜の木を全て伐採するとのことでした。
全て伐採されることを聞いて悲しんでいるのは僕だけではなく、多くの生徒が驚き、悲しんでいます。できることであれば、どこかに移植してもらえればと思います。もし、それが不可能であるなら、新しく校庭に桜を植えてほしいと思います。
答弁者:教育長
望月中学校 片野晴登君からの「校庭に桜の木を植えてほしい。」との質問にお答えします。
昭和37年に旧望月中学校の建設がスタートしており、校庭の桜もこの時期から植樹されたものと想定すると、古いものでは少なくとも樹齢50年を超えています。そんな歴史ある校庭の桜の木を、今回の工事で、やむを得ず伐採しなければならなくなりました。
その理由は、旧プール跡地にスクールバスの停留所を設けることとなり、校庭と鹿曲川の間の道路を大型車が通ることができる幅に拡幅するため、桜が植わっている校庭の一部を道路にしなければならなかったこと。さらに、水はけを良くするため、校庭の高さを1mほど上げなければならないこと。これらのことから桜の木が支障となり、移植も検討しましたが、老木のため枯れる恐れがあることと、老木は風に吹かれて枝が落下する危険性もあり安全を考慮して、惜しみつつも伐採をしなければならなくなったわけです。
しかしながら、桜の木が学校から姿を消すという訳ではありません。校門を入って東側には、他の樹木とともに、桜の苗木を3本植樹いたしました。また、今後も校舎の南側へも桜の苗木を植樹する予定ですが、やがて大木になることも想定しながら、本数や場所を吟味して環境整備を行いたいと考えています。
今回の改築で全てがリニューアルし、新鮮な空気を取り込んだ一方で、ひとつの歴史が終わらざるを得ないという寂しい現実もあります。それぞれの想いはありますが、片野君をはじめ生徒の皆さんには、この桜の若い苗の成長をあたたかく見守っていただき、ともに新たな歴史を歩んでいただきたいと願っております。