「安倍元総理の国葬」「佐久平駅南土地区画整理事業について」その他(9月23日)
更新日:2022年11月17日
- アナウンサー
ここ最近秋を感じるような日が続いています。市長にとって○○の秋をいうと何を思い浮かべますか。
- 市長
やはり楽しみなのは食欲の秋で、季節のものをいただく、新米やきのこなど秋の味覚として楽しみにしているものが多くあります。
- アナウンサー
佐久市と言いますと、小鮒の甘露煮なども美味しいです。
- 市長
今年はいただいた鮒を鯉料理屋さんに持っていって煮ていただきました。山椒をかけて食べると美味しいと教えていただいて、やってみましたがとてもよかったです。子どものときより好きになっていると思います。
- アナウンサー
鮒の販売をしている方に話を聞いたのですが、インターネット販売で九州の方からも注文があると言っていました。
- 市長
そういう方もいらっしゃるでしょうし、地域のなかで心待ちにしている方もいらっしゃると思います。とはいえ、物価高騰で鮒の餌にも大きく響いてくるということで、いま準備を進めており議会を通過しないと確定しないのですが、鮒の餌の高騰へのサポートも佐久市として現実的に考えていかなければならないと思っています。これは食文化なので、応援していきたいという議論も内部的に始まっています。
- アナウンサー
最初に、9月27日の安倍元総理の国葬について、賛否両論さまざまな意見があると思います。市長として、佐久市としてどのようなお考えでしょうか。
- 市長
国葬については本当に国を二分する議論になっていると思います。凶弾に倒れ、銃撃があった直後は本当に多くの皆さんが衝撃を受け、怒りを感じ、悲しみの淵に立たれたと思います。そのなかで7月には佐久市でも半旗を掲げて弔意を示しました。
現状において私どもとすれば、国葬の当日に弔意を表すための半旗を掲げることはしないことになりました。ただ、私個人的には、安倍元総理の功績はとても大きいものだったと思いますし、外交的な手腕を発揮された場面がいくつもありました。インド、太平洋という概念を作ったことも大きなことだと思いますし、佐久市で言うと3年前の豪雨災害のときに、いわゆる生活廃材の置く場所の課題、あるいは臼田の千曲川を流れる用水を事前着工しなければ次の年に間に合わないという工事のスピード感などさまざまな課題がありましたが、その都度環境省や農林省など東京に行けば物事がバチっと解決しました。これは安倍総理率いる安倍政権のなかにおいて、災害対応に真剣に取り組んでいる熱が霞が関全体に充満することで、私たち基礎自治体が悩みを持っていったときに解決するのです。そういったことへの御恩も感じています。
当日、私は個人的に弔意を示したいと思っていますが、市役所としてはそういった予定はないということです。ひとつ思い出すのが、国家国旗法という法律が議論されているときに、学校現場などで日の丸を掲揚する、君が代を斉唱しているときは起立をすることがありました。私は、君が代が流れれば正体をする、国旗掲揚についても同じ態度を取るという思いがありますが、右翼思想家の方の考えではやはり強制はすべきではないと言います。なぜならば、「こんなことしたくないのになぁ」と思いながら嫌々起立をしたり、正体をしたりすることが美しくないと言うのです。やりたいと思う気持ちが純粋であって、より多くの皆さんがそういう態度を取ることが美しいわけであるから、それに対して「嫌だ」という人に首根っこつかんでやらせても意味がないという考えを聞いて、なるほどと思いました。そういう意味では自分自身、純粋にそういう態度を示したいと思いました。
- アナウンサー
意見が二分されているなかで、最終的に市として国葬当日の半旗掲揚はしないという考えに至ったということです。
- 市長
今回、エリザベス女王の国葬では、エリザベス女王の棺に最後のお別れをするときに、20時間並ぶ姿は、本当に多くの国民が気持ちを一つにして弔意を表している姿だと思いました。こういうときに半旗、国葬が行われることは自然だと感じます。
- アナウンサー
続いて新型コロナウイルスのワクチン接種についてお聞きします。
- 市長
4回目の接種を行います。すでに4回目を接種した60歳以上の方は対象ではありません。いずれにしましても自分自身が打つタイミングになったら接種券が届きますので、届いたところでそれに基づいて手続きを取っていただきたいと思います。
今回も集団接種は、イオンモール佐久平で開催しますし、個別接種でそれぞれの開業医の先生の病院でも打つことができます。今回2つのタイプの新型コロナウイルスに対応するワクチンと言っていますので、ぜひ打っていただきたいと思います。ウイルスを抑えることと経済を動かすことの両方大事なことで、ウイルスを抑えることはワクチンの効果がありますので、皆さんで一緒にウイルスを抑制するためにがんばっていきたいと思います。
- アナウンサー
続いて、佐久平駅南の新しい商業エリアについてです。
- 市長
9月27日に道路の開通式を行います。市道15本と一気に佐久市道が増えますが、これが事実上の街開きになると思います。それにあわせて、周辺の商業施設のプレオープンが行われていくと聞いていますので、より多くの皆さんに新しい街をご覧いただきたいと思います。これから2年くらいを目途に、ホテル、ショッピングモール、マンションと主要なものが建設されていくと聞いています。佐久市は、吸引力指数、つまり他の地域からお客さんを呼び集める力が20年以上前から長野県で1位です。それは佐久平駅が開業した時代から上がっていて、最近1位ではありますがその指数が落ちてきています。これを21ヘクタールの新しい開発、集中した商業集積によって、また多くの皆さんを佐久にお招きして吸引力指数、チャンスのある街としての佐久の地位を高めていきたいと思っています。
- アナウンサー
新幹線開業のときには、およそ60ヘクタールの土地開発がありました。そして今回は未来への投資としておおむね21ヘクタールの土地区画整理を行いました。しかしながら一部では、佐久平駅周辺の一点集中、一点開発を危惧する声もあります。佐久市全体の発展に向けて、どういったお考えがありますか。
- 市長
特徴ある発展と、均衡ある発展は両方大事なことだと思っています。均衡ある発展とは、どこで暮らしていても下水道や情報化などインフラに関しては同じような環境を得ることができるということです。そういったインフラ整備に関しては、旧佐久市だけでなく、臼田・浅科・望月地域でも環境があるようにしていかなければいけません。
ただもう一つは、特徴ある発展で、佐久平には新幹線の駅がありますが、それを例えば臼田にもほしいと言われても現実的には難しいので、佐久平駅を用いた吸引力のある地域をつくっていこうということは、浅間地区の大きな柱だと思います。臼田については、佐久総合病院本院があり、暮らしやすさもありますので、こういったところを伸ばしていくということもあります。野沢に関して言えば、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校があります。そして平であるということや、銀行やスーパーマーケットなど学業と暮らしやすさが特徴です。均衡ある発展で、インフラがどこで暮らしていても同じというところと、特徴を活かしていいところを伸ばしていくということを行っていかなければなりません。浅間地区、佐久平駅周辺の特徴、卓越性が何かと言えば商業集積ですので、そういった魅力を伸ばしていくことは一つだと思います。
そのなかでインフラに力を入れてきたことは、「デマンド交通さくっと」です。浅間地域にいても中込地域でも浅科地域でも、1回乗ると200円、乗り換えで400円、市内全域を600円程度で移動でき、交通インフラとして整えてきたことです。21ヘクタールの区画整理事業よりも「さくっと」の方が少し先行しています。こういった均衡ある発展と特徴ある発展の両輪でまちが発展していくべきだと私は思っています。
- アナウンサー
周囲からも佐久市は生活しやすいまちというイメージを持たれていると思います。ぜひこれからも注目していきたいと思います。
続いて、プレミアム付き商品券の話題です。
- 市長
今回のプレミアム付き商品券も非常に人気がありまして、10万シート発売、金額にして10億円、3億円がプレミアム分となります。身近な数字で置き換えれば1万円の商品券を購入すると、1万3000円分の商品券を購入できるということです。大変人気がありまして、10万シートに対して16万シートの申込がありました。限られた予算ですので増刷はなかなか難しいということで、4割~4.5割ほど割落としをかけていきます。割落としとは、求めたシートから数量を少し落として、よろしければお買い求めいただくということです。
- アナウンサー
希望された方にはまもなくご自宅に、市内19の郵便局、または佐久市役所でプレミアム付き商品券が購入できる通知が届きます。ぜひ市内経済の活性化に向けて利用いただきたいと思います。
- 市長
一番多くお求めいただいたご家庭は、45シートでした。9人家族のお宅に関してフルで45シートお求めとの申し出をいただきましたので、割落としは大きいですが経済を動かすためにやっていることですので、25シートでよろしければ購入をお願いしますと、ご協力いただいたということであります。
- アナウンサー
ご覧の皆さんのなかにはプレミアム付き商品券を申し込まなかったという方もいらっしゃるかもしれません。そういった方にも佐久市から商品券が届きます。
- 市長
どなたに対しても1人3000円の商品券をお送りします。これは手続きの必要がありません。1人3000円の商品券が届きますので、ぜひご活用いただきたいと思います。
- アナウンサー
最後の話題です。先日の市長のTwitterで望月小学校の6年生と一緒に給食を食べている微笑ましい光景を目にした方もいらっしゃると思います。佐久市では快適健康都市と銘打って、食に関する全国初の試みを行っていると聞いています。
- 市長
「めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会」という会があります。1日80gのたんぱく質を摂ることを目標として、中心となってやっているのが株式会社明治さん、伊藤ハムさん、マルハニチロさんです。こちらの企業の皆さんは、たんぱく質に関する商品を販売していますが、自分の商品を買ってくださいというPRではなく、人が暮らしていくためにおいて必要なたんぱく質を摂りましょうという活動をされています。
実は、バランスのよい朝ごはんを食べている子どもは5割もいません。主食があって、主菜と副菜があるようなバランスのよい食事、たんぱく質をとることが大事であります。今、たんぱく質を摂ることが少なくなっていて、先日の明治さんの説明によると1950年代の日本人のたんぱくの摂取量と同じだそうです。1950年といえば戦後5年です。その頃のたんぱく質の摂取量と同じというのは少し驚きます。炭水化物過多の食生活をしている方もいらっしゃると思いますが、ご飯や麺などを多く摂って、たんぱく質が少ないというのはバランスの問題です。
6年1組の皆さんと食べる教科書を使用して、食育の授業を行いました。食べる教科書を開くとなかに食事が入っていて、そこにどういう食事がいいかを紹介する冊子も入っています。そこに載っていたのが、食パンにツナとコーンを入れて、切ったソーセージを上に乗せてオーブンで焼いて仕上げにパセリを振るというものでした。
- アナウンサー
美味しそうです。
- 市長
想像していた倍くらい美味しかったです。
明治さんは佐久市平賀に会社があって、軽井沢工場という名前です。作っている商品が十勝と言いますが、大変に思いを持ってくださっています。また、佐久市に企業進出をしてくださっていますが、ある時期、沿岸部に移るか佐久市でやり続けるかという議論があった際に、ここでやっていこうということで続けてやってくださっています。東京2020でもスポンサーとして大変ご活躍いただいて、私どもとしてもエストニア選手団が合宿しているときにご協力いただくなど、大変地域貢献の高い株式会社明治さんです。そのようなご縁があってお声がけいただいて、望月小学校で授業を行いました。
- アナウンサー
忙しい方も多いと思いますが、少しこういったことも意識していただくと、より一層健康に近づいていくのではないでしょうか。
- 市長
健康維持のためにたんぱく質を80g摂ることも大事ですし、もう一つ厚生労働省では野菜は350g摂取するといいと言われています。佐久市で暮らしていると、夏場などは野菜が一斉に採れますし、農家をやっていなくてもナスやトマトなど色々いただきます。そういったことで350gの野菜と、80gのたんぱく質ということを念頭に置いた食生活をぜひ進めていただきたいと思います。
- アナウンサー
「食」という漢字には「人」のなかに「良」くすると言う字が入っています。食べることは大切なことです。
- 市長
おっしゃる通りだと思います。自分の歯で食べる、8020、80歳で20本の歯ということも大事ではないでしょうか。
- アナウンサー
最後に、あらためて市民の皆さまにメッセージをお願いします。
- 市長
新型コロナウイルスについて、専門家のなかでも少しお話が進んでいる出口戦略、どうやって収束させるか。海外の映像を見ていてもマスクをしている人が本当に少なくなってきました。その国は出口戦略というものを果たしたのでしょう。こういうなかで日本も出口戦略に向けて議論が進んでいかなければなりません。それと同時にやはりワクチン接種をきちんとしていただくということと、経済を動かしていくということ。4回目のワクチン接種が始まります。それと同時にプレミアム付き商品券あるいは全市民対象の1人3000円の商品券もお送りします。楽しみながら経済を動かしていくことにもご協力いただきたいと思います。