9 映画館設置について
更新日:2025年10月30日
質問者:佐久長聖中学校 桐生 晴行(きりゅう はるゆき)さん
私は佐久市内に大型映画館を設置してほしいと思います。理由は大きく三つあります。
一つ目は便利だからです。ここから一番近い映画館は上田市内にあり、そこまで約40分もかかってしまいます。また道路の渋滞によって、見たい映画も見逃してしまうかもしれません。
二つ目は一緒に商業の発展も狙えるからです。昨年オープンしたドン・キホーテや、昔から人気のイオンなどの大型商業施設の近くに建てることでとても便利で快適な生活を送れます。またそれによって近隣の市町村からも人が来て市内が活性化すると私は思います。
三つめは老若男女問わず映画が好きだからです。四月に佐久市が舞台の名探偵コナンの映画が公開されたときは友達と感想や考察を言い合ったりしました。動画サイトにもそのような動画がたくさん出ていました。それほど私たちにとって映画は身近で大好きなものであり、映画館設置は子どもだけではなく大人も望んでいるものだと思います。
自分は昨年に移住してきたばかりで昔の映画館については語れませんが、市民がより良い暮らしをするためには映画館が必要だと思います。
答弁者:市長
佐久長聖中学校 桐生晴行さんからの質問にお答えいたします。
佐久市内に大型映画館が欲しいという熱い気持ちがとても伝わって参りました。
私も、現在公開中であります、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」については、長野県が舞台となり、佐久平駅周辺が映画に登場するということで、どういった展開になるのか、はやる気持ちを抑えきれず、公開翌日には、上田市にある映画館まで出かけ、鑑賞して参りました。改めて、「以前のように、佐久市に映画館があれば、本当にいいな」と桐生さんと同じ思いを持ったところです。
しかし、実は佐久市に大型映画館を設置するには、大きな課題もあります。
それはまず、この大型映画館を誰が設置するのかという点です。映画館は基本的に民間企業が採算性を見込んで、建設、運営する商業施設なので、佐久市が直接設置することはありません。
次に、大型映画館を設置する場合、その建設運営に莫大な費用がかかるという点です。そのため、民間企業は、佐久市の人口規模や、年齢層、周辺の娯楽施設の状況、交通の便など、多角的な視点から詳細な市場調査を行います。その結果に基づいて、佐久市での映画館設置の可否を判断します。継続的に十分な集客が見込めないと、映画館の経営は立ち行かなくなってしまうからです。
一方で、現在中込地区において、大型の映画館ではありませんが、映画館を開館するというお話を聞いています。
その映画館は小海町出身で、「君の名は。」や「すずめの戸締り」などを手がけた新海誠監督が所属するアニメーション制作会社や地元企業により、新会社が設立され、来年の夏頃のオープンを目指すというものです。
この背景について、制作会社の会長さんは、新海誠監督の作品を3年周期で製作し、日本中・世界中の観客に届け、その締めくくりに必ず佐久市の映画館で監督の舞台挨拶を見届けることを使命としていましたが、令和5年秋に、長年お世話になった佐久市の映画館が閉館したことに対し、「あまりにも寂しいので、自分で映画館を作ろうと思い立ちました。」とその強い思いを語っています。その思いに、映画館の再考を願っていた、地元の方々とのつながりも得られ、佐久市に新会社を立ち上げることになったと説明しています。
こうした動きは地元を中込地区のまちづくりにおいても、大変勇気づけられるものであり、佐久市の観光や商業、文化芸術などの地域振興においても、起爆剤となり得るもので、大きな期待を寄せているところです。
今年に入りまして、この映画制作会社の会長さんと新海監督とお会いする機会がありました。新海監督と私は、同じ高校出身で、同じ時期に在学していたというご縁もあり、お付き合いいただいています。
新海監督は、高校時代に小海線を利用して通学しており、利用していた中込駅のホームのどちらから見る景色が綺麗なのかを毎日考えながら電車を待っていたというエピソードをお話されていました。当時からこの佐久の風景を美しいと感じ、佐久の風景を心に深く刻んでいたのだと思います。監督自身の思い出が詰まっているこの中込で、映画館を作りたいと話をされていました。
また、お話によると、新海監督の作品は作家の村上春樹さんが支持を受けた国で受入れられる傾向にあるそうです。そういうことを考えると、まだまだこれからも、世界から大きな支持を得られる可能性があると話をされていました。
中込の新しい映画館は、大型映画館にはならないと思いますが、新海作品を見ることができ、新海監督自身が運営にも関わる映画館になるそうです。また、新海監督は、海外の方も迎えられるような映画館にしていきたいともおっしゃっていました。
中込の商店街の皆さんとも連携をとって準備をしてくださっていますし、佐久市としましても、その気持ちに応えるように協力をしていきたいと思っています。
この映画館がきっと、小・中・高校生の心に思い出を刻むことができるような映画館になると思いますので、ぜひ期待して待っていてもらいたいと思います。
質問者:桐生 晴行 さん
佐久市の魅力をこれからも伝えていきたいです。
