紫金山・アトラス彗星(C/2023A3)
更新日:2025年1月8日
2024年9月から10月に地球に接近して明るくなり、広く話題になった彗星です。この彗星は2023年1月に中国の紫金山(しきんざん/ツーチンシャン)天文台で発見され、その後一時行方不明となりましたが、同年2月に小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)の観測網の一つである南アフリカの望遠鏡で再発見されました。このような経緯から「紫金山・アトラス彗星」という名称となり、ほどなく地球接近時には肉眼でも見えるほど明るくなることが分かって注目の彗星となりました。太陽にかなり接近する軌道であったため一時は崩壊して見えなくなる可能性も心配されていましたが、無事太陽付近を通過して10月初旬から日本でも夕方の西の低空で観察できるようになりました。当初の予想ほどは明るくならなかったものの、薄い尾を引いた姿は肉眼でも確認でき、久しぶりの肉眼彗星となりました。天文ファンに限らず多くの人がスマホ等での撮影を楽しみ、デジタル機器が格段に発展・普及した現代らしい形で話題をさらった彗星となりました。
[撮影データ]2024年10月21日 18時11分~ シグマ17-50mmF2.8レンズ(50mmF2.8) キヤノン60Da(IS6400) 1秒×64枚 ステライメージ9でコンポジット・画像処理。
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