更新日:2015年2月2日
戦後昭和を代表する日本画家 平山 郁夫 (1930-2009)、初期の代表作に《仏教伝来》(1959・佐久市立近代美術館蔵)があります。広島県出身の平山は、原爆症に苦しみながらこれを描いたことが大きな転機となり、《受胎霊夢》(1962)などの仏伝シリーズの作品を生み出していきます。そして平山のテーマは仏教を通じて文化の根源へと向かい、昭和41年(1966)以降のシルクロードの取材へと拡大、シルクロードの画家として広く知られるようになりました。
平山の出世作となり、自らも『画業の出発点』と述べている《仏教伝来》は、どのような状況で描かれたものなのでしょうか。『平山郁夫-仏教伝来』展では、《広島生変図(下図)》(1979)や、少年期の作品、東京美術学校時代の作品や卒業後の風俗画、再興日本美術院など平山の周辺の作家の作品、また《仏教伝来》とその小下図の他、仏伝シリーズも展示しながら、名作《仏教伝来》に迫っていきます。若き日の平山作品にあわせて後年の作品も展示、平山芸術を楽しんでいただきます。
(掲載作品:平山郁夫「仏教伝来」1959制作)
平成25年9月14日(土曜)~11月10日(日曜)
9月30日(月曜)・10月7日(月曜)・21日(月曜)
佐久市立近代美術館
【平山郁夫・太田聴雨・奥村土牛・日下八光・小泉淳作・小林古径・清水南山・須田珙中・田中青坪・中島清之・羽石光志・平山美知子・前田青邨・村田泥牛・安田靫彦・山本丘人・藁谷耕人】
(会期中展示替えがあり、ご覧いただけない作家の作品があります)
佐久市・佐久市教育委員会
信濃毎日新聞社
SBC信越放送・NBS長野放送・TSBテレビ信州・abn長野朝日放送・佐久ケーブルテレビ(株)・FM佐久平・佐久市民新聞社・(株)美術年鑑社・佐久市立近代美術館友の会
講師:草薙奈津子(平塚市美術館長・美術評論家)
日時:9月29日(日曜) 14時から
参加無料ですが観覧券が必要です。
日時:9月15日(日曜)・22日(日曜) 各日18時から30分程度
毎週土曜・日曜日 各日 11時・14時から30分程度
参加無料ですが観覧券が必要です。
日時:10月27日(日曜)14時から
講師:福島徳佑(平山郁夫シルクロード美術館理事)
主催:佐久市立近代美術館友の会
参加無料ですが観覧券が必要です。
第一室 『瀬戸田・ヒロシマ』
平山郁夫は、昭和5年(1930)広島県豊田郡瀬戸田町(現尾道市)で生まれた。10代の頃のスケッチと模写、昭和20年(1945)の被爆体験から生まれた《広島生変図(下図)》で構成
第二室 『東京美術学校・師と周辺』
昭和22年(1947)に入学した東京美術学校の同級生や教授、再興日本美術院同人の作品で《仏教伝来》が描かれた時代をみる
第三室 『美校時代と風俗画』
平山の美校時代の作品や、昭和27年(1952)の卒業後、東京芸術大学副手時代の院展に出品した風俗画を展示、《仏教伝来》へ向かうまでの道のりを紹介
第四室 『仏教伝来』
昭和34年(1959)白血球が激減し死の不安の中で描かれた《仏教伝来》や習作・下図、翌年の《天山南路》などで《仏教伝来》に迫る。《受胎霊夢》《出現》(1962・佐久市立近代美術館蔵)など仏伝シリーズを展示
第五室 『日本画家・平山郁夫』
昭和39年(1964)、日本美術院同人となる。仏教や平和の祈り・日本の美・シルクロードをテーマにした作品を展示
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毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前9時30分~午後5時