更新日:2015年2月2日
「めだま焼き」を描く洋画家、長野県南佐久郡臼田町(佐久市)出身で独立美術協会会員の桜井寛(1931-)の展覧会を開催します。
めだま焼きの他に、フライパン・テーブル・椅子・背広・本・旅行カバン・ベッドなど、桜井の作品のモチーフとなった物は、いくつかあげることができます。
これらのモチーフは画家のアトリエに実在する(した)と考えられ、毎日の制作はこの「モチーフと作品」の間で繰返されています。
作品にはめだま焼きに象徴されるような現実感がある一方、牛骨や骸骨など非日常的な物も存在し、また奇妙な力で変形したベッドやゆがんだ空間は画家の創作によるものです。
本展では桜井が選んだモチーフに注目し、油彩59点・素描27点を展示します。
「現実と想像」の間にある画家の仕事は、限られたモチーフにこだわり続け制作された作品によって明らかになるでしょう。
平成23年10月8日(土曜)~12月11日(日曜)
11月7日・14日・21日・28日
12月5日
佐久市立近代美術館
昭和6年(1931)長野県南佐久郡臼田町(現佐久市)に生まれる。長野県立野沢北高等学校を卒業、昭和30年(1955)東京教育大学教育学部芸術学科を卒業。武蔵野美術大学、女子美術大学などで講師をしながら制作を続け、独立美術協会を中心に作品を発表。昭和38・41年(1963・66)に独立賞を受賞し翌年会員推挙。
ベットやトランク、フライパンにめだま焼きなど静物を多く描いています。根底はフォービズムですが色彩は暗く深く、沈み込みそうな重いリアリティーのある作品。単純な構成で、物との対話を通して自らの内面世界の表現を模索しています。当館には初期の秀作≪走る牛≫と近作の秀作≪背を向ける裸婦≫が作家より寄贈されました。
小説家井出孫六は同級生で、昭和57年(1982)に朝日ジャーナルの連載小説「杏花爛漫」の挿絵を担当しました。
個展/平成6年(1994)「桜井寛展」(青梅市立美術館)、平成7年(1995)「桜井寛の世界展」(池田20世紀美術館)、平成13年(2001)「武蔵野美術大学教授退任記念桜井寛展」(武蔵野美術大学美術資料図書館)など。
パブリックコレクション/栃木県立美術館・宮崎県立美術館・長野県信濃美術館・青梅市立美術館・三鷹市美術ギャラリー・中土佐町立美術館・茅野市美術館・池田20世紀美術館・武蔵野美術大学 美術館 図書館・筑波大学・佐久市文化事業団・佐久市立近代美術館など。
佐久市・佐久市教育委員会・佐久市立近代美術館
信濃毎日新聞社
元麻布ギャラリー・佐久市立近代美術館友の会
助成独立行政法人日本芸術文化振興会
SBC信越放送・NBS長野放送
TSBテレビ信州・abn長野朝日放送
佐久市民新聞・佐久ケーブルテレビ
エフエムさくだいら・美術年鑑社
信州美術会・佐久美術会
10月7日(金曜) 午後4時~午後7時
10月23日(日曜) 午後1時30分から3時30分
講師:桜井寛
主催:佐久市立近代美術館友の会
11月25日(金曜)‐30日(水曜)
場所:佐久市立近代美術館視聴覚室
12月3日(土曜)・4日(日曜)・10日(土曜)・11日(日曜) 午後2時から40分程度
11月5日(土曜)・6日(日曜) 午後1時~午後4時30分
一組300円(要申込)
場所:佐久市立近代美術館視聴覚室
10月8日(土曜)―23日(日曜)
午前11時~午後7時
場所:元麻布ギャラリー・佐久平
(東横イン佐久平駅浅間口1F/電話:0267-67-5564)
観覧無料・会期中無休
12月2日(金曜)―11日(日曜)
場所:佐久市立近代美術館視聴覚室
観覧無料
開催中―11月6日(日曜)
1階ロビー(観覧無料・展示替え中は休館)
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毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前9時30分~午後5時