更新日:2026年6月10日
農具の前でおしゃべりに興じる少女たちを描いた《庭前小景》(1931年)は、大正から昭和にかけて活動した日本画家・森田沙伊(1898-1993)による作品です。沙伊は「よそいきでない、自然のままの姿を描きたかった」と語り、生涯を通じて子どもや犬、小鳥、花といった身近で素朴な題材を描きました。佐久市出身の洋画家・桜井 寛(1931-2025)は、戦中から終戦直後にかけて少年期を過ごした欠乏感から、《二つのフライパン》(2009年)といった目玉焼きのシリーズを描きました。桜井にとって目玉焼きは生きることの意味そのものだったのかもしれません。佐久市出身の実業家・油井一二(1909-1992)は、株式会社美術年鑑社を設立する前に風呂敷画商として日常を彩る美術品を扱っていました。掛け軸を風呂敷でかついで各地をまわり、「美によって生活に潤いをもたらす感性や心の余裕、美しいものを愛する気持ち」の大切さを伝えました。油井が蒐集した作品群は佐久市へ寄贈され、現在、佐久市立近代美術館コレクションの根幹となっています。
本展では、佐久市立近代美術館コレクションからこれら「暮らし」に関連した作品約100点を紹介します。何気ない日々に目をむけた作家たちの作品の数々をご覧ください。
2026年5月30日(土曜日)から6月28日(日曜日)まで
6月1日(月曜日)、8日(月曜日)、15日(月曜日)、22日(月曜日)
午前9時30分から午後5時まで
佐久市立近代美術館 油井一二記念館
※20名以上の団体は( )内の金額適用
作品を見て感じたことを、一緒におしゃべりしませんか?
申し込みが必要です。
18歳未満・高校生以下は観覧無料です。
6月6日(土曜日)に開催した「こどもの会」では、まず、第2展示室にある8点1組の立体作品、小清水漸さんの《Richardの食卓》(1998年)を鑑賞しました。60センチメートルくらいの木のお皿に、赤、青、みどり、茶色の不思議な形のかたまりがのっています。近くから見たり、見上げたり、離れてみたりと8つの立体作品の間を行ったり来たり。茶色の四角い形は「ようかん!」、串切りのような形が並んでいるのは「まとめたら丸くなるね」など思い思いの意見が飛び出します。次に、肥沼守さんの作品です。今回は、第3展示室に《通り抜ける人》(1998年)、2階ロビーに《航海譚ーファントム・ペイン氏の旅ー》(2001年)の2点を展示していますが、順番に見ていくと「同じ白い犬がいるよ!」などの発見があり、参加者から驚きの声が上がりました。他にも、顔から足が生えていたり、胸にぽっかり穴のあいている少し不思議な人たちが歩いている様子を見て、「失ったものを探して旅をしているんだ」という意見も。全部で8点の作品を見ながら、お互いに思ったことを話していると、思いがけない発見があり、作品の見え方がどんどん変わっていく体験がとても楽しかったです。

森田沙伊《庭前小景》(1931年)では「ツバメが低く飛んでいるから、もうすぐ雨が降るかも!」という意見も。
作品を見て感じたことを、一緒におしゃべりしませんか?
申し込みが必要です。
布用顔料でスタンプや筆を使い、暮らしの中で使える布をつくります。【定員に達しました】
ハンドタオル、エプロン等をご持参の上、汚れてもいい服装でお越しください。
申し込みが必要です。

好きな模様を描いてみよう!
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毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前9時30分~午後5時